2013年09月18日

感情移入とはなにか2: 「タイムスクープハンター劇場版」で検証

「タイムスクープハンター劇場版」はなかなかの佳作脚本である。
練りこまれたプロット、名もなき人達のドラマ(ちょっと名がある侍と豪商だが)、
必要十分に練られた人物配置、ラストの安土城焼失の結局謎が解けてないけど解けている感じ。
謎の犯人を追い、茶器という小道具をめぐるという焦点を保つ上手さ、
ちょっとしたどんでん返し(内部犯行はパターンだけど)、
技術的に相当練られた脚本だと思った。

だが、ひとつだけ、一番大事な所が足りなかった。
それは、主人公への感情移入なのだ。

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posted by おおおかとしひこ at 18:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする