2013年10月04日

実践編「割れたせんべい」の分析

これまでの脚本論を、具体例で示そう。僕が2010年に書いた「割れたせんべい」を実例にあげる。
NHKのミニドラマで7分半だった。
短いので分析も楽だし、あらゆる要素を備えた、比較的完成度の高いものだからだ。

地デジ化する前で、地デジ移行推進プロジェクトの一環だった。
知識系やお願いとして広報するのは勿論だが、情緒的に訴えるパターンも欲しいとの要請で、
ドラマ形式で訴える方法が求められた。
当時の朝ドラは「ゲゲゲの女房」で、最初は視聴率が低迷したため、「主演の二人の夫婦もの」
という枠ありきで朝ドラをテコ入れしつつ、という条件で書いたものだ。
(実際、僕が監督してOAされた)
割れたせんべい撮影稿.pdf
シリーズ二本目で、
一本目は、「つぶれそうな煎餅屋を、妻の綾子がデジタルメニューをヒントに煎餅のメニューをつくり、
若いお客さんもやってくる」という話(作演出は後輩の洞内)だった。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 18:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする