2013年10月24日

表現は、理解されない2

バナナの話の続き。
前の話を読めば分かるが、バナナとは、テーマの象徴である。

バナナを、いかに美しく旨そうにきれいに撮ったとしても、
ポスターじゃあるまいし、それだけでバナナはいいと思われない。

不味そうに腐ったバナナを撮るよりいくらかましだろうが、
時間軸を持つ物語というジャンルでは、その前に決着が既についている。
バナナの叩き売りの話だ。そこまでに信用されたかどうかのほうが大事なのだ。

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posted by おおおかとしひこ at 20:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

幽霊の正体見たり枯れ尾花

我々の想像力のちからは凄い。
ただの枯れ草を一端幽霊だと信じたら、
風に揺れるのを死者の国への手招きと思いこみ、
柳の葉がなびくのも、幽霊女の長い髪と思いこむ。

しかしオチは枯れ草だ。
物語の、オチ直前の殆どの部分は、これなのだ。

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posted by おおおかとしひこ at 16:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする