小説と違い、脚本では、
最初からギリギリに引き絞った完成品を出すわけではない。
プロットや第一稿は探りであり、
「そこからどこへ着地するか」という伺いでもある。
(ひどい場合は叩き台になる。つまり、叩かれて全直しだ)
それは、映画が一人でつくるものではなく、
複数の人間でつくるものだからだ。
続きを読む
2014年01月30日
パンフォーカスとボケ
写真の技術的な話をするが、最後は脚本論に戻すつもりで書く。
(少なくとも、写真がどのように撮られているかを知ることは、
映画の基礎知識でもある)
パンフォーカスとは、
写真の中の全てにピントが合っている事を言う。
パンフォーカスは特別なことだ。
何故なら、たいていボケが入るからである。
続きを読む
(少なくとも、写真がどのように撮られているかを知ることは、
映画の基礎知識でもある)
パンフォーカスとは、
写真の中の全てにピントが合っている事を言う。
パンフォーカスは特別なことだ。
何故なら、たいていボケが入るからである。
続きを読む
2014年01月29日
2014年01月28日
2014年01月27日
2014年01月26日
プロになるためには
実力が一定以上あること。
一本書くだけじゃなく、何本も何本も創作できること。
修正が入っても、まるで修正など最初からなかったかのような、
無傷のホンをあげられること。
これで4割。
残りの6割は、人付き合いが出来ること。
人とは、スタッフのことだ。一人で作る業界ではない。
人を巻き込んだり、巻き込まれたりする力。対応力。
これは、業界に入ってからでないと身につかない。
プロの世界には、人付き合いだけで渡る、口だけの人も沢山いる。
人付き合いが下手で、埋もれた実力者もいる。
一本書くだけじゃなく、何本も何本も創作できること。
修正が入っても、まるで修正など最初からなかったかのような、
無傷のホンをあげられること。
これで4割。
残りの6割は、人付き合いが出来ること。
人とは、スタッフのことだ。一人で作る業界ではない。
人を巻き込んだり、巻き込まれたりする力。対応力。
これは、業界に入ってからでないと身につかない。
プロの世界には、人付き合いだけで渡る、口だけの人も沢山いる。
人付き合いが下手で、埋もれた実力者もいる。
2014年01月25日
編集とは、音に絵を合わせること
僕はCM業界では、編集はかなり上手いほうだと思う。
(普段から自分で編集する。エディターとして2004年ACC編集賞)
その極意をひとつ。
編集は、絵をつなぐものではない。
音の流れをつくるものだ。
続きを読む
(普段から自分で編集する。エディターとして2004年ACC編集賞)
その極意をひとつ。
編集は、絵をつなぐものではない。
音の流れをつくるものだ。
続きを読む
2014年01月23日
2014年01月22日
「やりたい」は主観、「面白い」は客観
前項のコメントに寄せられた、
ジョンさんの質問に答える形で書こうかと思います。
数週間寝かせるのは良い方法です。
でも、寝かせても客観的になれない人もいます。
結局、本数で慣らすのが良いと思います。
「三年小成、十年大成」でも述べたように、
その感覚をつくるには、フィードバックしながらという実戦が必要です。
世間と噛み合うのに、三年、十年かかります。
自分の作品が2ちゃんやブログで叩かれたり、マンセーされたり、
自分のいないところで自分がどう評価されてるかを知る、
そのような実戦経験が自分にその感覚をつくってゆきます。
続きを読む
ジョンさんの質問に答える形で書こうかと思います。
数週間寝かせるのは良い方法です。
でも、寝かせても客観的になれない人もいます。
結局、本数で慣らすのが良いと思います。
「三年小成、十年大成」でも述べたように、
その感覚をつくるには、フィードバックしながらという実戦が必要です。
世間と噛み合うのに、三年、十年かかります。
自分の作品が2ちゃんやブログで叩かれたり、マンセーされたり、
自分のいないところで自分がどう評価されてるかを知る、
そのような実戦経験が自分にその感覚をつくってゆきます。
続きを読む
あなたのやりたい事が、マックス面白いとは限らない
「監督のやりたいことを実現しましょう」と言うスタッフは、
人がよいかも知れず、人として付き合うにはいいけども、
僕は心底信用はしない。
僕が信用する人は、
「これは面白い(或いは、とてもいい)からやりましょう」と言う人だ。
「やりたい事が、必ずしも面白い事とは限らない」
という当たり前の事実を見る冷静さが、あるかどうかだ。
続きを読む
人がよいかも知れず、人として付き合うにはいいけども、
僕は心底信用はしない。
僕が信用する人は、
「これは面白い(或いは、とてもいい)からやりましょう」と言う人だ。
「やりたい事が、必ずしも面白い事とは限らない」
という当たり前の事実を見る冷静さが、あるかどうかだ。
続きを読む
2014年01月21日
2014年01月20日
2014年01月19日
点を生め。線で繋げ。落ちをつけろ。
大山倍達は、極真空手の奥義を
「点を中心に円を描く。直線はこれに付随する」
(接触点を円で崩し、一番早い攻撃で仕留める)
と表現した。
それ風に言うと、
物語の奥義とは、
「点を生め。線で繋げ。落ちをつけろ。」である、
と言ってみよう。
続きを読む
「点を中心に円を描く。直線はこれに付随する」
(接触点を円で崩し、一番早い攻撃で仕留める)
と表現した。
それ風に言うと、
物語の奥義とは、
「点を生め。線で繋げ。落ちをつけろ。」である、
と言ってみよう。
続きを読む
デジタルは人を幸せにしない:一回性
デジタルの本質のひとつは、アンドゥ機能である。
コピペフリー、ダビングフリーを生かして、
何度戻っても、「完全に」元に戻る。
(あるいは、ある素材に対して、同じ工程を踏めば、
全く同じものをつくることが出来る)
これは、一回性という、世界の真実と異なる。
続きを読む
コピペフリー、ダビングフリーを生かして、
何度戻っても、「完全に」元に戻る。
(あるいは、ある素材に対して、同じ工程を踏めば、
全く同じものをつくることが出来る)
これは、一回性という、世界の真実と異なる。
続きを読む
2014年01月18日
2014年01月17日
2014年01月16日
2014年01月15日
テレビっ子という雑談。
僕が中二の1984年、金曜のテレビはあつかった、という昔話。
5:00 Zガンダム 5:30 電撃戦隊チェンジマン
6:00 - 7:00(ニュースかテレビ大阪か。たいていここで風呂に入ってた)
7:00 ドラえもん 7:30 宇宙刑事シャイダー
8:00 新日本プロレス(タイガーマスク全盛期)
9:00 金曜ロードショー 〜11:00
と、5:00 - 11:00の5、6時間はテレビの前にいた。
高校ごろは、さらに、探偵ナイトスクープ→
新野新と遥洋子の人生相談番組(タイトルわすれた)→エンドレスナイト、と、
朝4:00まで、12時間ぐらいテレビを見ていた。
最近の中高生は、そこまでテレビをみんな見てないだろう。
そこまで面白いテレビを、みんな見てないだろう。
だったら、おれがつくるまでだ。テレビや映画やCMのみなさん、がんばりましょう。
5:00 Zガンダム 5:30 電撃戦隊チェンジマン
6:00 - 7:00(ニュースかテレビ大阪か。たいていここで風呂に入ってた)
7:00 ドラえもん 7:30 宇宙刑事シャイダー
8:00 新日本プロレス(タイガーマスク全盛期)
9:00 金曜ロードショー 〜11:00
と、5:00 - 11:00の5、6時間はテレビの前にいた。
高校ごろは、さらに、探偵ナイトスクープ→
新野新と遥洋子の人生相談番組(タイトルわすれた)→エンドレスナイト、と、
朝4:00まで、12時間ぐらいテレビを見ていた。
最近の中高生は、そこまでテレビをみんな見てないだろう。
そこまで面白いテレビを、みんな見てないだろう。
だったら、おれがつくるまでだ。テレビや映画やCMのみなさん、がんばりましょう。
脚本、一部公開。
コメントにリクエストしてくれた方がいたので、
そういう需要もあるのか、とアップしておきます。
著作権の関係で、1、2、12、13話は公開できそうです。
が、12話は当時スケジュール的にぱんぱんで、手書き納品したので、
文字打ち原稿が手元に残っていません。
手元にあった、1、2、13話の原稿を、公開。
脚本第一話.pdf
脚本第二話.pdf
脚本第13話.pdf
以下、解説。
続きを読む
そういう需要もあるのか、とアップしておきます。
著作権の関係で、1、2、12、13話は公開できそうです。
が、12話は当時スケジュール的にぱんぱんで、手書き納品したので、
文字打ち原稿が手元に残っていません。
手元にあった、1、2、13話の原稿を、公開。
脚本第一話.pdf
脚本第二話.pdf
脚本第13話.pdf
以下、解説。
続きを読む
小説の映画化に起こる問題
「ブレード・ランナー」といえば、僕の生涯のベスト10に入る傑作である。
(リドリー・スコットは、これと「エイリアン」という
マスターピースを二本もモノにした傑物である)
先日、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の話になり、
未読だったので読んでみた。
両者の構造の差異がすさまじく、小説の映画化って何だろう、
と改めて思った次第である。
続きを読む
(リドリー・スコットは、これと「エイリアン」という
マスターピースを二本もモノにした傑物である)
先日、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の話になり、
未読だったので読んでみた。
両者の構造の差異がすさまじく、小説の映画化って何だろう、
と改めて思った次第である。
続きを読む
2014年01月14日
2014年01月13日
テーマとオープニング
大体、テーマというのは、書きながら考えるものである。
最初からテーマをガチガチに決めて書いたら、
それは論文や宣誓文であり、
「面白い話」と最も遠いものになってしまう。
テーマは理屈であり、感情ではないからだ。
逆に面白さとは感情のことだ。
自分は本当は何をテーマとして書いているのだろうか、
と考えはじめるのは、ミッドポイントと第二ターニングポイントの間ぐらいではないだろうか。
続きを読む
最初からテーマをガチガチに決めて書いたら、
それは論文や宣誓文であり、
「面白い話」と最も遠いものになってしまう。
テーマは理屈であり、感情ではないからだ。
逆に面白さとは感情のことだ。
自分は本当は何をテーマとして書いているのだろうか、
と考えはじめるのは、ミッドポイントと第二ターニングポイントの間ぐらいではないだろうか。
続きを読む
2014年01月12日
3D映画の演出は、エイゼンシュテイン以降の否定だ
とセンセーショナルに始めてみたが、
要するに、3D映画は、カット割りが機能しないと言いたいのだ。
アバター以来、僕が一番気持ち悪いのは、
カットが変わる違和感だ。
レンズによって立体感が違うから、
カットが変わることよりも、目の焦点を合わせ直す作業が発生するのである。
2Dの編集は、二次元上の視点移動を考えればよいのだが、
(例えば会話の切り返しは、左右へ視点を動かす、
テニスの試合のように見られるから会話として成立している)
3Dの編集は、三次元空間上の視点移動を考えなければならないのだ。
続きを読む
要するに、3D映画は、カット割りが機能しないと言いたいのだ。
アバター以来、僕が一番気持ち悪いのは、
カットが変わる違和感だ。
レンズによって立体感が違うから、
カットが変わることよりも、目の焦点を合わせ直す作業が発生するのである。
2Dの編集は、二次元上の視点移動を考えればよいのだが、
(例えば会話の切り返しは、左右へ視点を動かす、
テニスの試合のように見られるから会話として成立している)
3Dの編集は、三次元空間上の視点移動を考えなければならないのだ。
続きを読む
2014年01月11日
2014年01月10日
2014年01月09日
脚本は、映画の全てではない
小説は、出来上がった文章が全てだ。
それに比べ、脚本の完成は映画の完成ではない。
映画制作のスタートである。
ただ、どんなに各部署が頑張っても、
脚本以上には面白くならないし、
(脚本を無視した映画、という別ベクトルのカルトにはなれる)
最高に各部署が機能するのは、
面白い脚本のときだ。
脚本は映画の核であり、本質である。
しかし、映画の全てではない。
続きを読む
それに比べ、脚本の完成は映画の完成ではない。
映画制作のスタートである。
ただ、どんなに各部署が頑張っても、
脚本以上には面白くならないし、
(脚本を無視した映画、という別ベクトルのカルトにはなれる)
最高に各部署が機能するのは、
面白い脚本のときだ。
脚本は映画の核であり、本質である。
しかし、映画の全てではない。
続きを読む
2014年01月08日
結局、シンプルに戻ってくる
書き終わってみると、案外シンプルな物語だったのだな、
と作者が思うのは、よい物語である。
複雑な思いや感想が出るのは狙い通り当然として、
でも結局単純な構造なんだよなあ、
というのが良い物語だ。
何故なら、題材をそのように選べた、という証拠だからだ。
ただ単純な構造で、ただ飽きたり物足りないのは、
単なる小学生の作文で、それには見る価値はない。
シンプルな構造なのに、いい題材が全体に染み渡り、
人生の複雑妙味な味わいを醸し出すのが、よい物語である。
続きを読む
と作者が思うのは、よい物語である。
複雑な思いや感想が出るのは狙い通り当然として、
でも結局単純な構造なんだよなあ、
というのが良い物語だ。
何故なら、題材をそのように選べた、という証拠だからだ。
ただ単純な構造で、ただ飽きたり物足りないのは、
単なる小学生の作文で、それには見る価値はない。
シンプルな構造なのに、いい題材が全体に染み渡り、
人生の複雑妙味な味わいを醸し出すのが、よい物語である。
続きを読む
2014年01月07日
インデックス、リンク張り終わりました!
工事終了! 全部手作業なので、超つかれた。
適当な抜き取り検査しかしてないので、リンクの誤動作などあればご連絡ください。
お礼になにかあげます。
リアルタイムでおっかけてなかった人、もう一度あの記事読みたいけど検索あきらめた人、
脚本論インデックスからたどれますよ!!
しかし、斜め読みだけど、結構いい文章書いてるなあ。
誰か、書籍化したくないですか。>出版社の人。
適当な抜き取り検査しかしてないので、リンクの誤動作などあればご連絡ください。
お礼になにかあげます。
リアルタイムでおっかけてなかった人、もう一度あの記事読みたいけど検索あきらめた人、
脚本論インデックスからたどれますよ!!
しかし、斜め読みだけど、結構いい文章書いてるなあ。
誰か、書籍化したくないですか。>出版社の人。