2014年03月31日

シーンとシーンの繋ぎは、ストーリーラインの繋ぎ方である

シーンとシーンの繋ぎ方は、三種類しかない。
順、逆、別方面だ。

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posted by おおおかとしひこ at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ツカミの温度感

お話の冒頭は、ツカミと呼ばれる。
我々の日常世界を忘れて、お話の世界に入ってもらうには、
何か心引かれるものがある必要がある。
それが気になって、一体どういうことだと身を乗り出させるのが、
ツカミの役割である。
その瞬間、心が日常から離れ、お話の世界に足を踏み入れたことになる。

ツカミには、さまざまな温度がある。

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posted by おおおかとしひこ at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

視点の欠陥

先日みた映画版「偉大なる、しゅららぼん」は、
「映画としての脚本」上致命的な欠陥がある。
最も大事な、感情移入が出来ないことが表面的な問題で、
その奥には視点の問題がある。

小説は未読だが、それはどうでもよい。
映画脚本として何がよくないかについて議論する。

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posted by おおおかとしひこ at 19:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

点、線、落ち2

物語は点ではじまり、それが線になり、落ちがつくこと、
と以前に議論したが、
そのうちの線について、さらに深く。

線とは、最初のおもしろげな状況(点)が、
変化することである。

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posted by おおおかとしひこ at 11:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月30日

シリーズ構成

映画とは離れるが、シリーズ構成について書いてみる。
シリーズ構成とは、連続ドラマ
(1クール、2クール、4クール)の全体の構成を決めることだ。
各話ごとの細かい話ではなく、
どういう話がどのあたりにあるかという、
一番外の骨組みを決めることを言う。

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posted by おおおかとしひこ at 17:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

つまらない4コマ漫画を面白くする方法

というのをまとめサイトでみた。
物語の本質をとらえた、とても良い方法だ。
検索してみてほしい。

具体的には、次の簡単なものだ。

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posted by おおおかとしひこ at 12:48| Comment(7) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

そこにニュースはあるか

新作の意味とは何だろう。
旧作にないものをつくることが新作だ。
僕は、ニュースがひとつあることだと思う。

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posted by おおおかとしひこ at 03:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月29日

マクレディの間(ま)

昔からある、芝居の台詞の言い方だ。
難しくもなんともない。
重要なことばを言う前に、一拍おいてから言う、
その間のことをマクレディの間という。

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posted by おおおかとしひこ at 17:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

三色ラベリングメソッド

僕の開発した、リライトの方法論だ。参考にされたい。

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posted by おおおかとしひこ at 16:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

客観性の訓練

時々自分にも課しているのだが、
自分の作家としてのキャッチコピーを書いてみることだ。

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posted by おおおかとしひこ at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

動画コンテンツは点の面白さ、物語は線の面白さ

動画コンテンツという言い方は嫌いである。
物語以外の、見せ物を何でも含んでしまう言い方だ。
刺激のあるものであれば、
びっくり映像、お笑い、セクシー映像、歌踊りの音楽もの、
ちょっとしたトリック映像、ホラー映像、暴露もの、
非ストーリー型のものは全て動画コンテンツになる。
ネット動画の時代になって、いわばバラエティー系の
映像コンテンツが山ほど増えた。

この刺激は、物語で得られるものと何が違うのか。


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posted by おおおかとしひこ at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

合理的なリライトの仕方

例えば1シーンのリライトを考える。

まずリライトの方針を立てる。
どれぐらい書き直せばリライトしたことになるか、
その分量(文字数)のイメージを見積もる。

経験上、それが元の分量の2割を越しているなら、
頭から白紙に書き直したほうが、いい原稿になる。

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posted by おおおかとしひこ at 00:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月27日

大人と子供の違いは、愚行権

大人と子供の違いは、
愚行権を認めるかどうかだ、という話を聞いたことがある。

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posted by おおおかとしひこ at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月26日

即興は、たいして凄くない

即興で何かやることが、
凄いことだという風潮があるが、
それは、クリエイティビティを理解しない人の理解でしかない。

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posted by おおおかとしひこ at 18:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

伏線の研究

ビリー・ワイルダー「情婦」を、はじめて見た。
タイトルの引きの弱さに、ずっと見ていなかった作品だ。
(邦題が原題とあまりに違いすぎて、長年非難されていると知った。
おれが邦題担当なら、「反対側の証人」とでもするかな。
原題「検察側の証人」は、日本語だと堅苦しいので)
法廷劇、人間ドラマの傑作である。
小道具について学ぶなら、ビリー・ワイルダー「アパートの鍵、貸します」だ、
と僕はよく言うのだが、
伏線(とどんでん返し)について学ぶなら、ビリー・ワイルダー「情婦」だ、
と追加することにした。

以下ネタバレにつき、未見は立ち入り禁止。
(実は「情婦」は、結末について他言しないでください、
と字幕の入った最初の映画だそうだ。
角川映画の宣伝担当に見せてやりたいものだ)
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posted by おおおかとしひこ at 16:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

一周年のごあいさつ

いつも見てくれてありがとうございます。
このブログは開設一周年を迎えました。

一年も、ブログを書けるとは思いませんでした。
ガッチャマンや風魔メモを、世に問いたいと思ってはじめたのが最初。
夏ごろから、脚本論をぽつぽつと書き始めました。
いつの間にか、そんなに書くことあるのか、
とツッコミたくなるくらい、映画の脚本と周辺について書いています。

最初は、どこから迷いこんだのか、
一日1人も見てればいいほうで、
秋ごろからみんなが来はじめて、
今や平日150人400ビュー、休日200人500ビュー以上見られています。

これからも、自分の思う映画脚本とは、について、
丁寧に書いていこうと思います。
(作品置き場、と名付けたように、
ほんとは昔の没CM企画とかをアップしたいんだよなあ…)

一周年記念ということで、特別企画やります。
「公開脚本添削」です。俺理論で、いまいち脚本を甦らせてやるぜ!

15分以内をめどに、我こそはと思う方、
みんなの為に晒し者になってみませんか。本名は伏せます。
応募の詳細は、記事をあらためます。
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2014年03月24日

マクガフィンの成功と失敗の間

マクガフィンとは、とくに映画脚本で使われる専門用語だ。
ヒッチコックが得意だったので有名になった。

「物語上非常に重要なものと思わせる小道具。
実はその中身はなんでもいい。
例えばスパイがマイクロフィルムを奪いあう話では、
マイクロフィルムがマクガフィンだ。
奪いあう駆け引きが物語の重要な部分で、
マイクロフィルムの内容はなんでもよい」

時代劇で奪いあう巻物、青い鳥、
「ゴドーを待ちながら」のゴドー、「霧島、部活辞めるってよ」の霧島は、
マクガフィンだ。

マクガフィンは触媒に似ている。
化学反応を起こさせる役目をしながら、それ自体は変化しない。
変化する側に注目と主題がある。

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posted by おおおかとしひこ at 17:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「エンタメ」の化けの皮を剥がしてみる

いつの頃からか、映画とはエンターテイメントである、
という言葉が巾を効かせ、
「内容の薄さを誤魔化す言葉」として誤用され続けている。
誤用といっても、おそらく意図的な誘導である。

映画は間違いなくエンターテイメント(娯楽)である。
だが、もう少し言葉を足すと、
「主人公の人生の一断面を見る娯楽」だ。
人生の一段面、という娯楽になっていないレベルの低い脚本を、
エンタメという一見キャッチーな言葉で誤魔化しているのだ。

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posted by おおおかとしひこ at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月23日

見た目と中身を分離できるか

初心者や若い人にありがちなことは、
見た目と中身を分離する能力が貧弱なことである。

どんな映画が好きか、と言われて、
ジャンルで答える人は、その傾向が強い。

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posted by おおおかとしひこ at 15:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

入り口を間違えると、いつまでたっても出られない

そのコンセプトをいくら煮詰めても、
いいものは出来ない、ということがある。

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posted by おおおかとしひこ at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

CMの志

むー様、コメントありがとうございます。
きっと若い方なのでしょう。
80年代の、CMが一番元気だったころを知らないのだと思います。

あの頃のCMは、本気で文化をつくろうと思っていました。
どうやって爆笑させるか、どうやって感動させるかを、
金もかけてやっていました。
(特に好きなのは、故市川準の「恋は遠い日の花火ではない」
初期の中島哲也の「オリンピックがなければ、平凡な夏でした」かな。
90年代はその乱熟期で、JRAのキムタクシリーズ、
たかの友里「心のウサギ」篠原ともえ、は最高峰のひとつ。
映画よりも時に素晴らしいものを量産していた時代)

だから僕は映画業界へ行く前に、当時のCM業界で鍛えたいと思ったのです。
最近のCMは殆どが文化をつくろうという志を感じません。
腹が立つばかりです。
その中ではペプシはましな方ですが、前に指摘した通り、
パクりだらけのリミックスです。
あれしきのCMでびっくりしているとしたら、CMの敷居が低すぎます。
今そこまでCMはレベルが下がっているのかと、恥ずかしくなります。
もし今年の1/3の記事を読んでいないのなら、読んでみて下さい。
この基準による評価は、せいぜい下の上。金がかかっていることを鑑みても中の下までかな。

リミックスはオリジナルではない。
オリジナルをつくる志こそが文化をつくるのです。
デジタルが人を幸せにすることはないのは、
安直なコピペが蔓延しやすいからです。
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ツカミと感情移入は違う

むっちー様コメントありがとうございます。
ツカミなんて簡単簡単。

オープニングで鬼達の奇抜で凄まじい戦闘能力を見せて掴むのです。

金棒を使ったアクションがいいでしょう。
赤い肌は回復能力が優れていたり、
火を吐くやつがいても構いません。
中央軍が一方的に押される、そこへ人間がわの援軍到着、
鬼を押すのかと思いきや、
山の向こうから巨神兵の登場、炎でなぎはらい、人がわ壊滅。
「投稿して俺らの奴隷になるか、死ぬかを選べ」と鬼。
下手に立ち向かう侍は撲殺、
戦線が瓦解した侍たちは投稿し始める。
村を焼き払う鬼たち。絶望のはじまり。
日本人は、希望を失った。たった一人をのぞいては…。

という感じですかね。
ここから、桃太郎の村で話が始まります。

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posted by おおおかとしひこ at 01:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月22日

性格設定の話、つづき

この人ほんとに○○なんですよ、
と他人に説明してみるとよい。

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posted by おおおかとしひこ at 19:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

設定は、逆をつくる

人物設定のコツ。
目的と障害という時間軸を持つ設定以外に、
時間軸に左右されない設定をつくる。
(いわゆる設定はこれを差すが、
これのみでは浅い物語しか書けないことは既に議論した)
その中でも、キャラクターを示しやすいのは、
性格である。

性格の中に、逆の要素を必ずいれておく。


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posted by おおおかとしひこ at 18:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月20日

設定は、動的にせよ2

理論的なことは1に書いたので、続きを。
「本当はAをしたいが、Bという問題がある」
(Bのせいで、A出来ていない)
のように組み、
それが今の立場を決めていて(現在、近過去)、
今後の言動を決めていく(未来)、
のように考える。

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posted by おおおかとしひこ at 20:51| Comment(5) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ペプシ「桃太郎」の映画化には、何が必要か

ビジュアルだけで中身がスカスカのペプシCMが、
どうやったら映画になるか、
逆に考えてみよう。

(2015年追記:2015/7月時点で一年前、
エピソード0しか公開されていない時のものです。
現在エピソード123、キジ編まで公開。
結局合流までのバックストーリーばかりで、
いつまでたっても「本編」がはじまっていませんね。
以下に示したのは、エピソード0だけをベースに、
映画化するには何が足りないかを議論したものです)


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posted by おおおかとしひこ at 03:42| Comment(8) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月18日

想像力は、理解力

ちょっと想像すればわかることを、
「やってみないと分からない」と言う人は、
たいていやってみても分からない。

という格言をネットで見て笑った。

想像力とは、理解力のことではないかと思う。

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posted by おおおかとしひこ at 13:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

著作権の印税

小説、漫画 10%(買ったとき)
作詞、作曲 1.4%(買ったとき、カラオケ、放送)
脚本、監督 1.75%(DVD買ったとき、レンタル、放送)

脚本家や監督は、映画館の売り上げからは、もらえない。
それらが「出版」されたときに初めて著作権をもつ。
小説1000円として100円、10万部で1000万
CDマキシシングル1200円として16.8円、10万部で168万、ミリオンで1680万
DVD3000円として52.5円、10万部で525万
である。
複数いるなら人数で分配(均等か非均等かは各自)。
「作者」は、原稿料以外に、ひとつ売れるとこれぐらいのお金をもらえる。

高いか、安いか、
妥当か、不当か。
僕は映画に関しては、安すぎると思っている。
コピー品や中古販売では、作者に入らない。
ネットにあげるやつ、ころす。
posted by おおおかとしひこ at 11:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月17日

使命感

ゆえあって、今の少女マンガをがっつり読んでいる。
僕はバリバリの男子校育ちで、
黄金期ジャンプ世代で、
車田正美や原哲雄やゆでたまごや宮下あきらの世代
(せいぜい高橋留美子やあだち充の世代)だから、
少女マンガは昔からすこぶる苦手である。

少女マンガにおける理想の男子像が、
伝統的な「本当の男とは」像と全く違って、違和感がありすぎるのだ。

しかし、ちょっと分かってきた。
男が女を理解しないのと同じくらいに、
女も男を理解してないだけということに。

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2014年03月16日

守りと攻めは、どちらが強いか

現実世界では、なんの意味もない問いだ。
守りと攻めは、強い方が勝つ。
「どちらが強いか」はナンセンスだ。

しかし、映像表現に限れば、攻めの方が強い。

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posted by おおおかとしひこ at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フィクションの中の真実味

我々は嘘をつく仕事だ。
登場人物の基本設定、事件、解決過程、
失敗過程、解決方法、
全ては嘘である。
勿論真実に基づいた取材はするが、
たとえドキュメンタリーであっても、
演出の範囲で嘘をつく。
なのに、何故真実味があるのか。
「ほんとうに見えること」と「本当のこと」とは何が違うのか。

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posted by おおおかとしひこ at 14:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月14日

ダメなCMを、名指しで否定してみる

ペプシNEX-ZERO「桃太郎」は、久しぶりに腹が立つほどつまらなかった。
これが僕のいう、
典型的な「静止画」的なCMであり、
物語という、僕の一番大事にしているものと、対極にあるものである。

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posted by おおおかとしひこ at 16:55| Comment(10) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シナリオのフォーマット

そういえば、このブログに乗せるのわすれてた。
知らない人は、知っておいてほしい。

業界では、「1ページが1分に相当する」書き方がある。
それで全体や部分の尺をはかる。
(15分のブロックなら、15枚で書けばよい、と言う風に)
演じてみてストップウォッチではかる、というやり方は意外とダメだ。
主観的になりすぎて、誤差が開いていく。

日本映画が長年培ってきた経験則のほうが強い。経験上、数分もずれない。
次の形式である。

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posted by おおおかとしひこ at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

短編のキレ

短篇でハッピーエンドを描くことは、とても難しい。
ハッピーエンドのためには、
問題や不幸を描き、そこからの脱出を劇的につくらねばならない。
そのへんにあるフツーの解決では安易だから、
独自の解決をしなければならない。

それが難しいから、キレのよい短編は、
バッドエンドやビターエンドが多い。

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あなたが一番熱をもつこと

精神論ではない。

プロは、複数のメンバーで仕事をする。
あなたはあなたのつくる物語に、
一番熱を持っていなければならない。
そうでなければ、他のメンバーが、動いてくれるはずがない。

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2014年03月13日

息切れ

執筆のとき、必ず起こる。
最初は勢いよく書き始めるものだ。
しかし、最後まで一気にかけることは、
恐らく万にひとつもない。
(僕は学生時代に一度だけ、一気書きを経験している)
どこかで初期衝動が途切れ、執筆が止まる。
(常に一気書き出来る人は以下を読まなくてよい)

初心者の場合、最悪そのまま途中でやめてしまい、
未完成の墓場送りになる。
(墓場でなくとも、未完成作品を多数抱える負債者のようになる)
ベテランでも息切れはよくあることで、
完成作品の多くで息切れ→継ぎ目のポイントを見つけることが出来る。
(大抵、見ていて集中力の途切れる退屈ポイントだ)

息切れは何故起こるのか。
どうすれば息切れをせずに済むか。
そのメカニズムについて考えてみよう。
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posted by おおおかとしひこ at 19:03| Comment(1) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

警告!3桁の数字から直リンで来る人!

直リンで来るのはやめてね! 最近ふえてる!
大人のネチケットだよ!
3桁の数字って何?ってお子さまは、
お母さんにアイスクリームでもねだろう!
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そのアイデアの、ベストの具体

あなたのアイデアは、
どんなにオリジナリティーがあると思えても、
人類で最初に思いついたものとは限らない。
誰かが既に過去に思いついた(が捨てたもの)や、
誰かが三日後に似たようなものを思いつくかも知れない。
(電球や電話は、エジソンやベル以外にも同時期に発明されていた。
エジソンやベルが発明者とされるのは、特許登録の問題だ)

仮にアイデアは似たようなものでも、
ベストの具体的物語があれば、
そのアイデアの中で一番になれる。
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2014年03月12日

デジタルは人を幸せにしない:永久保存の価値

デジタルデータは、保存するコストは、
最小化されたといってもいいぐらいになった。
劣化しない、いくらでもコピー可能なデジタルは、
永久保存という夢を、人類にもたらしたように思える。

それは、人類を幸せにしただろうか。
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作品の中に無駄がある、とはどういうことか

イマイチな作品を批評するときによく使われる、
「無駄が多い」ということは、何を意味しているのか。

それは、本当に無駄なのではない。
作品のコンセプトがちゃんと立っていない、
ということを直感的に言っているのである。
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いつ頃、物語は光を放ちはじめるか

コンセプトやログラインが、シンプルになり、
誰でも分かりやすく、面白そうになったときである。
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クリエイティブの反対

反対語辞典を見ていたら、面白いのを見つけた。
クリエイティブの反対語は、
イミテイティブだそうだ。
(イミテーションの形容詞形だね)
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主線、副線、補助線

映画というものは、
複数の人物が入り乱れるお話である。
それぞれの人物は動機をそれぞれにもち、
具体的目標や、抽象的願望がある。
すなわち、複数のコンフリクトが同時進行する。

入り乱れるのはとくに中盤、ACT 2である。
それらを、主線、副線、補助線という、
デッサン的な言葉で、とらえてみよう。
(伏線、ではないですよ。今回は伏線の話はないです)
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2014年03月11日

リズムのある言葉の生み方

名調子と言われるセリフは、リズムがいい。
五七調や七五調、対句や倒置や比喩法、
頭韻や脚韻などの音韻法など、
文法的な方法はあなたもご存じだろう。
これらは、書かれた言葉を分析する方法であり、
書くための発想法ではない。

名調子は、どこから生まれるか。
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枠が先か、中身が先か

映画産業がある程度フォーマット化してしまうことは、
工業製品のように、卵を産み続ける鳥舎のように、
安定した生産を見込めることである。

しかし容易に想像つく通り、パターンは死を招く。
創作とは、新しいことをつくることだ。

だが今の映画は、シネコンでかけられ、
テレビ局の投資を受けられる映画という、
ひとつの枠に収束しようとしているように見える。

その枠内で勝負すべきか、それ以外を開拓する方法はないのか。
そもそも映画は、枠が先か中身が先か。
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木は、自分の身長以上の長さの根を地下に張る

と、言われるらしい。
目に見えるものは、目に見えないたくさんのものに支えられている。
脚本も同じだ。
第一稿で終わりだという勘違いは、
木を見て根がないと思い込むようなものだ。

出来上がったものには、その身の丈以上の、
見えないものがある。
そのつもりで、何度も書き直して完成度をあげよう。

花が咲くには、それ以上の深さが、見えない地下にのびている必要がある。
それが、花が揺るがない理由だ。
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アクションの規模

アクションは、動きを尊ぶムービーの基本だ。
そしてコンフリクトとは、人と人の間のことだ。
つまり、映画とは、「人と人の間のアクション」で表現される。
(アクションとは、殴る蹴るやカーチェイスのような派手なものだけでなく、
動詞で表せる全てを含む)

それには、規模がある。

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2014年03月10日

写真の嘘

見慣れた写真が、必ずしも「真実をうつしている」とは限らない。
プロだけが知っている、代表的な嘘がある。

次の例をみてほしい。
(ネットで拾った写真であるが、著作権は研究用ということでご勘弁を。
問題ありましたらお知らせください)
ツーショットの嘘.jpg
(写真クリックでもう少し大きいものが見れます)

この写真(絵?)には嘘がある。
それを初見でわからなければ、あなたは写真のプロではない。


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ダッチアングル

今日若い人と話してて、そういうのを知らないのか、
と思ったのでかいてみる。

絵には、ふたつしかない。
ダッチアングル(チャイニーズアングルとも)か、
そうでないかだ。

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面白い設定と面白い話は違う

静止画と動きの違いだというのは、以前から書いている。
おはなしとは動きのことであり、状況の変化の面白さである。
にも関わらず、この話の何が面白いのかを語るとき、
設定の面白さを優先してしまう。

面白い設定とは、何だろう。

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