2014年03月16日

フィクションの中の真実味

我々は嘘をつく仕事だ。
登場人物の基本設定、事件、解決過程、
失敗過程、解決方法、
全ては嘘である。
勿論真実に基づいた取材はするが、
たとえドキュメンタリーであっても、
演出の範囲で嘘をつく。
なのに、何故真実味があるのか。
「ほんとうに見えること」と「本当のこと」とは何が違うのか。

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posted by おおおかとしひこ at 14:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月14日

ダメなCMを、名指しで否定してみる

ペプシNEX-ZERO「桃太郎」は、久しぶりに腹が立つほどつまらなかった。
これが僕のいう、
典型的な「静止画」的なCMであり、
物語という、僕の一番大事にしているものと、対極にあるものである。

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posted by おおおかとしひこ at 16:55| Comment(10) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シナリオのフォーマット

そういえば、このブログに乗せるのわすれてた。
知らない人は、知っておいてほしい。

業界では、「1ページが1分に相当する」書き方がある。
それで全体や部分の尺をはかる。
(15分のブロックなら、15枚で書けばよい、と言う風に)
演じてみてストップウォッチではかる、というやり方は意外とダメだ。
主観的になりすぎて、誤差が開いていく。

日本映画が長年培ってきた経験則のほうが強い。経験上、数分もずれない。
次の形式である。

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posted by おおおかとしひこ at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

短編のキレ

短篇でハッピーエンドを描くことは、とても難しい。
ハッピーエンドのためには、
問題や不幸を描き、そこからの脱出を劇的につくらねばならない。
そのへんにあるフツーの解決では安易だから、
独自の解決をしなければならない。

それが難しいから、キレのよい短編は、
バッドエンドやビターエンドが多い。

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posted by おおおかとしひこ at 14:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あなたが一番熱をもつこと

精神論ではない。

プロは、複数のメンバーで仕事をする。
あなたはあなたのつくる物語に、
一番熱を持っていなければならない。
そうでなければ、他のメンバーが、動いてくれるはずがない。

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posted by おおおかとしひこ at 02:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月13日

息切れ

執筆のとき、必ず起こる。
最初は勢いよく書き始めるものだ。
しかし、最後まで一気にかけることは、
恐らく万にひとつもない。
(僕は学生時代に一度だけ、一気書きを経験している)
どこかで初期衝動が途切れ、執筆が止まる。
(常に一気書き出来る人は以下を読まなくてよい)

初心者の場合、最悪そのまま途中でやめてしまい、
未完成の墓場送りになる。
(墓場でなくとも、未完成作品を多数抱える負債者のようになる)
ベテランでも息切れはよくあることで、
完成作品の多くで息切れ→継ぎ目のポイントを見つけることが出来る。
(大抵、見ていて集中力の途切れる退屈ポイントだ)

息切れは何故起こるのか。
どうすれば息切れをせずに済むか。
そのメカニズムについて考えてみよう。
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posted by おおおかとしひこ at 19:03| Comment(1) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

警告!3桁の数字から直リンで来る人!

直リンで来るのはやめてね! 最近ふえてる!
大人のネチケットだよ!
3桁の数字って何?ってお子さまは、
お母さんにアイスクリームでもねだろう!
posted by おおおかとしひこ at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

そのアイデアの、ベストの具体

あなたのアイデアは、
どんなにオリジナリティーがあると思えても、
人類で最初に思いついたものとは限らない。
誰かが既に過去に思いついた(が捨てたもの)や、
誰かが三日後に似たようなものを思いつくかも知れない。
(電球や電話は、エジソンやベル以外にも同時期に発明されていた。
エジソンやベルが発明者とされるのは、特許登録の問題だ)

仮にアイデアは似たようなものでも、
ベストの具体的物語があれば、
そのアイデアの中で一番になれる。
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posted by おおおかとしひこ at 10:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月12日

デジタルは人を幸せにしない:永久保存の価値

デジタルデータは、保存するコストは、
最小化されたといってもいいぐらいになった。
劣化しない、いくらでもコピー可能なデジタルは、
永久保存という夢を、人類にもたらしたように思える。

それは、人類を幸せにしただろうか。
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posted by おおおかとしひこ at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

作品の中に無駄がある、とはどういうことか

イマイチな作品を批評するときによく使われる、
「無駄が多い」ということは、何を意味しているのか。

それは、本当に無駄なのではない。
作品のコンセプトがちゃんと立っていない、
ということを直感的に言っているのである。
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posted by おおおかとしひこ at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

いつ頃、物語は光を放ちはじめるか

コンセプトやログラインが、シンプルになり、
誰でも分かりやすく、面白そうになったときである。
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posted by おおおかとしひこ at 16:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

クリエイティブの反対

反対語辞典を見ていたら、面白いのを見つけた。
クリエイティブの反対語は、
イミテイティブだそうだ。
(イミテーションの形容詞形だね)
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posted by おおおかとしひこ at 15:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

主線、副線、補助線

映画というものは、
複数の人物が入り乱れるお話である。
それぞれの人物は動機をそれぞれにもち、
具体的目標や、抽象的願望がある。
すなわち、複数のコンフリクトが同時進行する。

入り乱れるのはとくに中盤、ACT 2である。
それらを、主線、副線、補助線という、
デッサン的な言葉で、とらえてみよう。
(伏線、ではないですよ。今回は伏線の話はないです)
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posted by おおおかとしひこ at 13:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月11日

リズムのある言葉の生み方

名調子と言われるセリフは、リズムがいい。
五七調や七五調、対句や倒置や比喩法、
頭韻や脚韻などの音韻法など、
文法的な方法はあなたもご存じだろう。
これらは、書かれた言葉を分析する方法であり、
書くための発想法ではない。

名調子は、どこから生まれるか。
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posted by おおおかとしひこ at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

枠が先か、中身が先か

映画産業がある程度フォーマット化してしまうことは、
工業製品のように、卵を産み続ける鳥舎のように、
安定した生産を見込めることである。

しかし容易に想像つく通り、パターンは死を招く。
創作とは、新しいことをつくることだ。

だが今の映画は、シネコンでかけられ、
テレビ局の投資を受けられる映画という、
ひとつの枠に収束しようとしているように見える。

その枠内で勝負すべきか、それ以外を開拓する方法はないのか。
そもそも映画は、枠が先か中身が先か。
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posted by おおおかとしひこ at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

木は、自分の身長以上の長さの根を地下に張る

と、言われるらしい。
目に見えるものは、目に見えないたくさんのものに支えられている。
脚本も同じだ。
第一稿で終わりだという勘違いは、
木を見て根がないと思い込むようなものだ。

出来上がったものには、その身の丈以上の、
見えないものがある。
そのつもりで、何度も書き直して完成度をあげよう。

花が咲くには、それ以上の深さが、見えない地下にのびている必要がある。
それが、花が揺るがない理由だ。
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posted by おおおかとしひこ at 11:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アクションの規模

アクションは、動きを尊ぶムービーの基本だ。
そしてコンフリクトとは、人と人の間のことだ。
つまり、映画とは、「人と人の間のアクション」で表現される。
(アクションとは、殴る蹴るやカーチェイスのような派手なものだけでなく、
動詞で表せる全てを含む)

それには、規模がある。

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posted by おおおかとしひこ at 02:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月10日

写真の嘘

見慣れた写真が、必ずしも「真実をうつしている」とは限らない。
プロだけが知っている、代表的な嘘がある。

次の例をみてほしい。
(ネットで拾った写真であるが、著作権は研究用ということでご勘弁を。
問題ありましたらお知らせください)
ツーショットの嘘.jpg
(写真クリックでもう少し大きいものが見れます)

この写真(絵?)には嘘がある。
それを初見でわからなければ、あなたは写真のプロではない。


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posted by おおおかとしひこ at 17:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ダッチアングル

今日若い人と話してて、そういうのを知らないのか、
と思ったのでかいてみる。

絵には、ふたつしかない。
ダッチアングル(チャイニーズアングルとも)か、
そうでないかだ。

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posted by おおおかとしひこ at 16:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

面白い設定と面白い話は違う

静止画と動きの違いだというのは、以前から書いている。
おはなしとは動きのことであり、状況の変化の面白さである。
にも関わらず、この話の何が面白いのかを語るとき、
設定の面白さを優先してしまう。

面白い設定とは、何だろう。

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posted by おおおかとしひこ at 11:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

デジタルは人を幸せにしない:デジタルの絵は、一時的

「キックアス2:ジャスティス・フォーエバー」をようやく見た。
脚本的には素晴らしくよく、前作に匹敵する。
(ラスト2シーンは、たまらん)
が、監督の交代が惜しい。前作ほどの上がり方がなかった。

とくに気になったのは、デジタル撮影だった。
デジタルの絵は、「一時的な」気がした。


(以下、ネタバレこみで話します)続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 02:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月08日

ナプキンライティングメソッド

と、オリジナルの名前をつけてみた。
作品の本質に迫るとき、有効な方法だ。
用意するものは、ボールペンといきつけの飯屋である。

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posted by おおおかとしひこ at 15:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第一稿は、たいてい酷い

という前提でいよう。
第一稿から名作なのは、よほどのベテランである。
ベテランほど、なかなか書かない。
書く前に、問題点を発見し、クリアするまで練るからだ。
書きながら考える初心者中級者の自転車操業では、このやり方が出来ない。

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posted by おおおかとしひこ at 12:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

想像の余地をつくること

つくった全部を、つくった人は見てほしいものだ。
何もかも誉めてほしいからだ。
表現の初心者はそこでおしまいだ。

その先にある話。



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posted by おおおかとしひこ at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月06日

「運命の出会いを、3つ書け。」

2011年ごろにまとめた、課題集が出て来たのでアップしてみる。
「これが出来れば一人前、とはどのレベルか」
を具体的に書いてみよう、と思ってつくってみたものだ。

今見ると、ハイレベルすぎて吐き気がする。
運命の出会いを、3つ書け。.pdf
これが全部すらすらと出来れば、かなりの一流だと思う。
夏休みに毎日いっこずつやっても、全部終わらないだろう。
一週間に一個やるとして、まる一年かかるような、課題集だ。

しかも、脚本とは、シーンで終わらず、全体を組み上げることでもある。
気が遠くなる話だ。

ためしにどれかをやってみるとよいだろう。理想と現実の差を実感できるはずだ。
僕も、全部いいやつを書く自信はない。
posted by おおおかとしひこ at 17:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

台詞の感情と理屈

台詞には3つの機能があることを論じたが、
ほかの分類も試みてみよう。

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いいメイキングとは

メイキングそのものが害悪、と言っている訳ではないので、
いいメイキングって何だろう、という話。

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posted by おおおかとしひこ at 02:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月05日

風魔舞台版のアキレス腱

「あたた」さんの質問への回答します。
僕が発言すると各方面に角が立ちそうなので、
これまでなるべく避けて来たのですが、「脚本論」という立場から。

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posted by おおおかとしひこ at 16:46| Comment(1) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

悪貨は良貨を駆逐する(バックステージ論、つづき)

さらにこの議論、つづけます。
「幼くとも観客」さまも、「よい作品が一番」ということは同じようなので。

僕は、駄目な作品は、売れてほしくないと思っています。
よい作品が売れて、駄目な作品をつくった人達は淘汰されて欲しいのです。

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posted by おおおかとしひこ at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月04日

短編と長編の違い

登場人物に、名前があるかどうかだ、と昔言ったことがある。

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posted by おおおかとしひこ at 13:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする