2014年03月11日

リズムのある言葉の生み方

名調子と言われるセリフは、リズムがいい。
五七調や七五調、対句や倒置や比喩法、
頭韻や脚韻などの音韻法など、
文法的な方法はあなたもご存じだろう。
これらは、書かれた言葉を分析する方法であり、
書くための発想法ではない。

名調子は、どこから生まれるか。
続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

枠が先か、中身が先か

映画産業がある程度フォーマット化してしまうことは、
工業製品のように、卵を産み続ける鳥舎のように、
安定した生産を見込めることである。

しかし容易に想像つく通り、パターンは死を招く。
創作とは、新しいことをつくることだ。

だが今の映画は、シネコンでかけられ、
テレビ局の投資を受けられる映画という、
ひとつの枠に収束しようとしているように見える。

その枠内で勝負すべきか、それ以外を開拓する方法はないのか。
そもそも映画は、枠が先か中身が先か。
続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

木は、自分の身長以上の長さの根を地下に張る

と、言われるらしい。
目に見えるものは、目に見えないたくさんのものに支えられている。
脚本も同じだ。
第一稿で終わりだという勘違いは、
木を見て根がないと思い込むようなものだ。

出来上がったものには、その身の丈以上の、
見えないものがある。
そのつもりで、何度も書き直して完成度をあげよう。

花が咲くには、それ以上の深さが、見えない地下にのびている必要がある。
それが、花が揺るがない理由だ。
続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 11:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アクションの規模

アクションは、動きを尊ぶムービーの基本だ。
そしてコンフリクトとは、人と人の間のことだ。
つまり、映画とは、「人と人の間のアクション」で表現される。
(アクションとは、殴る蹴るやカーチェイスのような派手なものだけでなく、
動詞で表せる全てを含む)

それには、規模がある。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 02:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする