2014年04月07日

デジタルは人を幸せにしない:点と線

デジタルのよくないところ。
点で終わってしまい、線でものごとをとらえなくなること。

辞書を引くことにたとえられるけど、
単語を引いてそれでおしまいになること。
本当の勉強は、その言葉の語源や発生や、類語まで、
まるごと学習することだ。
何故なら、ことばと概念は一対一の対応ではなく、
曖昧な範囲を持つゾーンやネットワークとして存在するからだ。

ネットがそれらを効率よくつなぐかと思われたが、
逆に点で終わらせてしまう病に、おちいっているような気がする。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

初々しさ

どんなベテランが書こうが、
どんな新人が書こうが、
初々しさのない物語は新鮮ではない。

何故なら、初々しさのない感情は、
ああハイハイ、見たことある見たことある、
となる、平凡な感情だからだ。

たとえば、人の死に際して、
○○さーん!と号泣するという芝居は、
現実にはそうそうないが、
ドラマや映画ではしょっちゅう見る、
つくりごとでは平凡な感情だ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

普遍は、平均ではない

普遍性を持つ作品の方がよい。
映画や物語はマスを対象とするから、
普遍性を持てば持つほどよい。

しかし、これは統計的な平均を取ることとは異なる。
誰にでも理解し、誰にでも当てはまる普遍性とは、
平均的な人間像や平均的な社会観を描くことではない。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 09:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする