2014年04月18日

ブロックリライト法(さらに続き)

入力と出力に注意するリライト法だったが、
ひとつ注意事項を。

入力と出力が、違うものである必要がある、ということ。

展開がなければ、入出力は同じものになってしまう。
逆にいえば、「入力が何か変化して別の出力になること」が、
展開であり、線の面白さなのだ。

もし入力と出力が全く同じだとしたら、
それは展開していない、停滞している、ということだ。

あるブロックの出力は、次のブロックの入力になる。
あとは電気回路を組むようなものだ。
並列繋ぎや直列繋ぎなどがあるだろう。
(ハリウッドの脚本工学は、どうもそのように脚本を捕らえすぎている嫌いがあるが)
一番マクロに見れば、ファーストシーンの入力が、
ラストシーンの出力に変化するまでが、
映画という物語である。
posted by おおおかとしひこ at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ブロックリライト法(つづき)

ビリー・ワイルダーの例で、考えてみる。
ここから先は僕の推測なので、
実際には違う可能性もあることを先に断っておく。

「情婦」の一場面を例にとる。
なおネタバレにつき、未見の人は以下立ち入り禁止。

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posted by おおおかとしひこ at 13:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ブロックリライト法

リライトするときの、経験的なやりかた。
ちょこちょこ直せば直すほど、
小さな整形を繰り返すみたいに、
よくなったのか悪くなったのか分からなくなる。

そこで、ブロックごと書き直す。
そのブロックの入力と出力を、まず考える。

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posted by おおおかとしひこ at 02:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする