2014年06月06日

初心者講座17:時間の省略

映画はリアルタイムに時間が進むメディアだ。
しかし、実は「時間のコントロール」も同時にやっているんだ。

省略、フラッシュバック、カットバックの、
みっつの使い方を知っておこう。

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初心者講座16:焦点をふやす

焦点は、最初ひとつからはじまる。
たいてい小さなことだ。
それが、どんどん大きな事態になっていく。
そして、同時に心配することが増えていく。
つまり、焦点は、増える。
どれかは解決し、どれかは宙ぶらりんのままだ。
それが最後に全部解決することが、一本の映画だ。

焦点は、意図的に増やすことが出来る。

困ったこと(事件)を起こし、その解決を焦点とする。
謎をふる。動機や正体などを謎にし、その謎を知ることを焦点とする。
(ミステリーが代表的だが、色んなジャンルで色んな謎をしこめる。
「新しい人物登場!敵か味方か?」もそのパターンだ。
あるいは意味ありげな台詞や気になる伏線も、そのパターンだ)

連続ものでは、たいていどっちかが最後におこり、次回につづく。


下手な人は、ラストで全部を解決しきれない。(伏線を残した、とうそぶく)
上手い人は、ラストでズバリと全部を解決する。
その鮮やかさは、一種の才能だ。
綿密な計算で、地味に正解を探すこともできる(例:内田けんじ)。
posted by おおおかとしひこ at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

初心者講座15:三幕構成、各幕でやらなければいけないこと

三幕構成の各幕で何を書くべきか、まとめておこう。

一幕 30分
・事件が起こる。
・主人公が解決に乗り出す。
(主人公に事件が起こっても、他で起こった事件がやって来てもいい)
(テーマと逆のことからはじまる。バッドスタート、ハッピーエンド)
・センタークエスチョンが具体的な焦点に決まる。
(第一ターニングポイント)

二幕 60分

・センタークエスチョンが具体的な焦点に決まる。
(第二ターニングポイント)

三幕 30分
・主人公が事件を解決する。
(そしてそれはテーマの体現。ハッピーエンドが多い)


あれ?二幕、60分もあるのに、何もなくて大丈夫?
そう。三幕構成理論は、二幕において何も想定していない。
自由に書け、という放任だ。
だから僕は、いつも二幕で苦しむ。
なので、僕なりの二幕のノウハウを、捕捉しておく。

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posted by おおおかとしひこ at 16:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする