2014年06月22日

物語の効用とは、現実の異化である

難しいことを言ってみたが、誰もが経験していることだ。
独特の世界にいって帰ってきたとき、
物語でない我々の現実が、ちょっと違ってみえることだ。

マトリックスを見たとき、この現実は仮想だったり、とか、
幽霊はマトリックスのバグで、とか、
本当の世界で目覚めるために今の現実があって、と考える遊離感がある、
そのようなことだ。
思う力が強ければ、俺も弾丸を避けられるかも知れない、
と夢想することだ。

ドラえもんを見たとき、机の引き出しが未来に繋がっていやしないか、
と夢想することだ。

現実は、物語体験によって別の見え方をするのだ。

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posted by おおおかとしひこ at 15:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

戦いにではなく、戦いの理由に感情移入する

凄いバトルシーンを描くと、夢中になってくれるのか。
うっとりするキスシーンを描くと、夢中になってくれるのか。

否だ。

地球をまもるために、このままでは正義が葬られてしまうから、
個人の尊厳のために、戦いに負けたらそれが失われるから、
人はハラハラするのだ。
キスに興奮するのではなく、「好きだから」という感情に興奮するのだ。

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posted by おおおかとしひこ at 13:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする