2014年06月29日

ストーリーとは何か3: 人物と世界とストーリー

キャラ設定は、単独で書くことができる。
背景となる世界設定も、単独で書くことができる。
が、ストーリーだけは、単独で書くことが出来ない。

一番単純な形のログラインや、あらすじや、プロットですら、
世界と人物から離れることはできない。
化学物質から何かを抽出するように、
ストーリーだけを純粋な物質として抽出して見せることは出来ない。

なぜなら、ストーリーとは、
世界や人物の変化と、その理由のことだからだ。

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posted by おおおかとしひこ at 21:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ストーリーとは何か2: 話のスケール

ストーリーとは、理屈のある変化である。
「水が沸騰し、蒸気になった」もストーリーだ。
ここで、「なる」という人にも使える動詞を使っていることに注意。
ストーリーの中では、変化するものは、
擬人化された、人なのだ。
逆にいうと、(擬人化を含む)人でしか、人はストーリーを理解出来ない。
(艦これなどの擬人化が何故起こるかの理由がこれだ。
本来ストーリーのないものから、人はストーリーを見いだしたがる。
点の集合から心霊写真が見えてしまう、シミュラクラ現象のように)

さて、その変化の大きさを、話のスケールという。

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posted by おおおかとしひこ at 12:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ストーリーとは何か

ストーリーがある、とは何で、
ストーリーがない、とはどういうことか。

僕は、変化があることだと思う。
ただの自然変化ではなく、理由のある変化のことだと思う。

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posted by おおおかとしひこ at 00:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする