それから二度と彼には会えなかった、とか、
殆どの者が戦場から帰らなかった、とか、
もうあの場所はない、とか、
二度と戻らないあの時、とか、
国破れて山河あり、とか、
「既にない」ことをラストシーンにすることは、
よくある。
僕は映画より小説に多いような気がする。
何故なら、騒ぎを一通り描いて、
「その後、二度と彼と会う機会はなかった」と結ぶだけで、
なにやら文学になるからだ。
(騒ぎの主が死んで終わり、というのもよくある)
映画では、「少年時代」がこのタイプのラストだ。
僕は、これは映画ではない、と極論してみたい。
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