2014年08月25日

奇跡的な解決法3

我々は、物語の中では、必ず奇跡的な解決を示さねばならない。
だが、そんな上手い方法を我々が発明出来ることは希で、
現実で確実にそれが出来るなら、既に我々は億万長者だ。

だから、劇中の問題と解決は、厳密には嘘だ。
勿論、観客もそれを分かって楽しむのがフィクションである。
(ドキュメントのようなノンフィクションでは、その厳密性が問われる。
フィクションで問われるべきは、もっともらしさ、
すなわち「その世界でリアリティーがあるか」の方である)

さて、どのような形にせよ、
問題の設定と解決にはペアがある。
非現実的な設定をし、それを劇的に解決する、
ゲーム型については前項で論じた。

更にそれを現実に近い世界で実現するにはどうすればいいだろう。
僕は、人に関わることだと思う。

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posted by おおおかとしひこ at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

奇跡的な解決法2

女に縁のない内気な男がモテモテになる奇跡的な解決法や、
ビジネスで絶対成功する奇跡的な解決法や、
世界平和が実現する奇跡的な解決法や、
絶対不可能な罠を攻略する奇跡的な解決法は、
この世にはない。
(あったらみんなやってる)

しかし、映画では必ず奇跡的な解決が待っている。
これは一体どういうことだろうか。

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posted by おおおかとしひこ at 13:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする