るろ剣映画版なんて、キャラクターショーにすぎないだろ、
と批判したが、では、キャラクターショーと物語の違いってなんだろう。
変化というキーワードを置いておいた。
もう少し深く考えてみよう。
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2014年09月30日
こうすればもっと良くなるのに。
自分のものは置いといて、
他人のものなら、すぐに改良のアイデアは出てくるものだ。
その根拠はなんだろう。
これはこういうものだとしたら、
本来これくらいのいい部分があるべきであり、
それにはこれが足りないから、
このあたりをそのいい部分にするべきである、
ということだろうか。
つまり、理解→理想→理想と現実の差→改良の具体、
というプロセスがあると思う。
自作で難しいのは、最初のプロセス、理解である。
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他人のものなら、すぐに改良のアイデアは出てくるものだ。
その根拠はなんだろう。
これはこういうものだとしたら、
本来これくらいのいい部分があるべきであり、
それにはこれが足りないから、
このあたりをそのいい部分にするべきである、
ということだろうか。
つまり、理解→理想→理想と現実の差→改良の具体、
というプロセスがあると思う。
自作で難しいのは、最初のプロセス、理解である。
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2014年09月29日
キャラの面白さは、出落ちに過ぎない
あなたは凄い面白いキャラクターを思いついたとする。
こんな外見で、こんな性格で、
例えばこんなおっちょこちょいとかかっこよさで。
絵が上手ければ、コスチュームデザインが良くできたものや、
ネーミングがいい感じのものが出来るかもだ。
それは、
どんなに良くできていて、滅茶苦茶魅力的でも、
出落ちに過ぎないことを知ろう。
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こんな外見で、こんな性格で、
例えばこんなおっちょこちょいとかかっこよさで。
絵が上手ければ、コスチュームデザインが良くできたものや、
ネーミングがいい感じのものが出来るかもだ。
それは、
どんなに良くできていて、滅茶苦茶魅力的でも、
出落ちに過ぎないことを知ろう。
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単なるキャラクターショウ
確かに単なるバトル漫画に、
ストーリーを期待するのは間違っていたのかも知れない。
新しい時代とは何か、古い時代の何を否定したのか、
という一番大事なテーマの答えを期待しすぎたのかも知れない。
アクション映画だから、
ハリウッド並の知能指数で見るべきだったかもだ。
(しかし日本の時代劇は、そもそもストーリーをちゃんとつくってた筈だが)
るろ剣、伝説の最期篇は、
ストーリーのないキャラクターショウだった。
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ストーリーを期待するのは間違っていたのかも知れない。
新しい時代とは何か、古い時代の何を否定したのか、
という一番大事なテーマの答えを期待しすぎたのかも知れない。
アクション映画だから、
ハリウッド並の知能指数で見るべきだったかもだ。
(しかし日本の時代劇は、そもそもストーリーをちゃんとつくってた筈だが)
るろ剣、伝説の最期篇は、
ストーリーのないキャラクターショウだった。
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2014年09月28日
2014年09月27日
2014年09月26日
他人の目
自分たちだけに通じるルールがある。
よその人にはさっぱり通じない共通認識やお約束がある。
よその人とは、
他の地域の人、他県の人、友達グループ外、他の世代、
別のグループの人、他の趣味の人、他の宗教の人、外国人、
などのことである。
よその人にも、同じように分かる、楽しめるものがいい。
自分たちルールだけの内輪ノリに終わらないものがいい。
自分のものではその目が曇るのだが、
他の人のそういうものを見ると、寒いということがよく見える。
(そういう内輪向けのビデオを昨日見て酷い目にあった。
あと最近のサッカーファンもそういう匂いがする)
「多分、大丈夫」では、二人のルールの空間に、
死や奥さんという他人の目が入ってくるところが面白いのだ。
別の原理に晒そう。
自分たちルールの面白さが、別の原理の人にも楽しめるようにつくろう。
客観性を持つとは、他人の目を意識することだ。
よその人にはさっぱり通じない共通認識やお約束がある。
よその人とは、
他の地域の人、他県の人、友達グループ外、他の世代、
別のグループの人、他の趣味の人、他の宗教の人、外国人、
などのことである。
よその人にも、同じように分かる、楽しめるものがいい。
自分たちルールだけの内輪ノリに終わらないものがいい。
自分のものではその目が曇るのだが、
他の人のそういうものを見ると、寒いということがよく見える。
(そういう内輪向けのビデオを昨日見て酷い目にあった。
あと最近のサッカーファンもそういう匂いがする)
「多分、大丈夫」では、二人のルールの空間に、
死や奥さんという他人の目が入ってくるところが面白いのだ。
別の原理に晒そう。
自分たちルールの面白さが、別の原理の人にも楽しめるようにつくろう。
客観性を持つとは、他人の目を意識することだ。
2014年09月25日
新作「多分、大丈夫」
プロアマ問わずの、「クォータースターコンテスト」というのがありまして。
「15分ワンカットの演劇の映像」をYouTubeにアップして競うコンテスト。
面白そうなので、ちょっとした仲間たちと撮ってみました。
昔撮った「池やんとオレ」の、演劇版をやってみようかなと。
ちょいと脚本をいじって、タイトルも「多分、大丈夫」に改題してみました。
なかなかの作品になったので、興味のある方、ごらんください。
http://youtu.be/hAC9FSAxvA8 です。
気に入ったら、いいねしたりツイートして広げてください。
(再生回数が増えると人気があると認められて同票数のとき有利らしいので…)
風魔ファン注目! 飛鳥武蔵役の、川久保拓司主演。
脚本も置いときます。
多分、大丈夫.pdf(タイトルは改題前)
演劇と映像の違いみたいなことが少し分かったので、
脚本論で書いてみようと思います。
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「15分ワンカットの演劇の映像」をYouTubeにアップして競うコンテスト。
面白そうなので、ちょっとした仲間たちと撮ってみました。
昔撮った「池やんとオレ」の、演劇版をやってみようかなと。
ちょいと脚本をいじって、タイトルも「多分、大丈夫」に改題してみました。
なかなかの作品になったので、興味のある方、ごらんください。
http://youtu.be/hAC9FSAxvA8 です。
気に入ったら、いいねしたりツイートして広げてください。
(再生回数が増えると人気があると認められて同票数のとき有利らしいので…)
風魔ファン注目! 飛鳥武蔵役の、川久保拓司主演。
脚本も置いときます。
多分、大丈夫.pdf(タイトルは改題前)
演劇と映像の違いみたいなことが少し分かったので、
脚本論で書いてみようと思います。
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2014年09月24日
たのしさと苦しさ
それぞれにおける、俺の主観はこんなかんじ。
参考になれば。
たのしさ 苦しさ 達成感
構想 10 1 5
プロット 10 5 10
第一稿執筆 7 10 10
完成度をあげる 3 10 4
リライト 1 10 1
だからピークは、プロットから第一稿の期間だねえ。
あとは、プロのとしての意地とか、
なるべく完成度の高いものをつくるべきとか、
そういうところで頑張るものだ。
あの第一稿の書き上がったドリームな瞬間を、
最後まで客観的にも出来ているように整えるのが、
後半戦の仕事かも知れない。
参考になれば。
たのしさ 苦しさ 達成感
構想 10 1 5
プロット 10 5 10
第一稿執筆 7 10 10
完成度をあげる 3 10 4
リライト 1 10 1
だからピークは、プロットから第一稿の期間だねえ。
あとは、プロのとしての意地とか、
なるべく完成度の高いものをつくるべきとか、
そういうところで頑張るものだ。
あの第一稿の書き上がったドリームな瞬間を、
最後まで客観的にも出来ているように整えるのが、
後半戦の仕事かも知れない。
それで本当の解決になったか
脚本を書いているとき、
前半のセットアップが面白く書け過ぎて、
本来のプロット上の解決では、
完全に解決しきれていないことがある。
それをまず気づくことが大事だ。
作者的にはプロットを実現することに必死だから、
自覚的ではないことが多い。
他人からの指摘で気づくことの方が多いかもしれない。
あなたが想定したようなカタルシスを与えられていないことは、
それが原因かも知れない。
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前半のセットアップが面白く書け過ぎて、
本来のプロット上の解決では、
完全に解決しきれていないことがある。
それをまず気づくことが大事だ。
作者的にはプロットを実現することに必死だから、
自覚的ではないことが多い。
他人からの指摘で気づくことの方が多いかもしれない。
あなたが想定したようなカタルシスを与えられていないことは、
それが原因かも知れない。
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2014年09月23日
どうしたら脚本は上手くなるか?
難しい問いだけど、答えはシンプルだ。
数をこなすことだ。
セックスはどうしたら上手くなるか?と答えは同じだ。
数をこなすことだ。
相手のリアクションを見て、
良いところ悪いところを反省し、
次回の組み立てを工夫することだ。
その組み立てが、合っていたかどうかを確認することだ。
新たな思いつきがあったら、試してみることだ。
数をこなして成長すれば、上手くなるし、
数をこなしてもたいして変わらなければ、
才能がないとして淘汰されるだけだ。
次々に良くなっていけば、それは上手くなっていることだし、
失敗は失敗だと認め、その原因を分析し、
何故失敗が予測できなかったか、どうしたら成功だったかを反省し、
次に活かしてより良くなれば、それは上手くなっていることだ。
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数をこなすことだ。
セックスはどうしたら上手くなるか?と答えは同じだ。
数をこなすことだ。
相手のリアクションを見て、
良いところ悪いところを反省し、
次回の組み立てを工夫することだ。
その組み立てが、合っていたかどうかを確認することだ。
新たな思いつきがあったら、試してみることだ。
数をこなして成長すれば、上手くなるし、
数をこなしてもたいして変わらなければ、
才能がないとして淘汰されるだけだ。
次々に良くなっていけば、それは上手くなっていることだし、
失敗は失敗だと認め、その原因を分析し、
何故失敗が予測できなかったか、どうしたら成功だったかを反省し、
次に活かしてより良くなれば、それは上手くなっていることだ。
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現実の時間が凝縮されている
当たり前のことだが、時々わすれること。
現実の30分や15分では、ちっとも話が進まないこと。
会議を二時間やって決まったこと、などを考えてみるとよい。
飲んで話したこと、などを考えてみるとよい。
それだけの時間を使って進んだことは、
映画内の10分で起こることより、遥かに小さい。
続きを読む
現実の30分や15分では、ちっとも話が進まないこと。
会議を二時間やって決まったこと、などを考えてみるとよい。
飲んで話したこと、などを考えてみるとよい。
それだけの時間を使って進んだことは、
映画内の10分で起こることより、遥かに小さい。
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2014年09月22日
2014年09月21日
2014年09月20日
2014年09月19日
「何故なら」という逆算のエクササイズ
ラストシーンを最初に書く。
何故なら、こうだったからだ。
その前にあったことを書く。
くりかえして、ファーストシーンへ戻る。
こういう逆算をつくってみよう。
途中で詰まるなら、どこかの理屈の糸が途切れている。
物語が順接で繋がれていない証拠だ。
簡単な桃太郎で理解してみよう。
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何故なら、こうだったからだ。
その前にあったことを書く。
くりかえして、ファーストシーンへ戻る。
こういう逆算をつくってみよう。
途中で詰まるなら、どこかの理屈の糸が途切れている。
物語が順接で繋がれていない証拠だ。
簡単な桃太郎で理解してみよう。
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2014年09月18日
途中でテーマが変わるとき
書いている途中、当初の想定と大きく変わってくることは、
よくある。
とくにテーマを再発見することはよくあることだ。
この話はこういうことが描きたかったのか、
と自分でもほんとうの結論が分かっていなかったりする。
終盤近く、後半戦にそれはよくある。
(例えば風魔のテーマのひとつ、絆は、随分後半になって、
勝手な夜叉との対比で醸成された)
それを書くことで、あなたはようやく本当のテーマを発見する。
それ自体は非難されるべきではない。よくあることだ。
問題は、それをきちんと回収しないことだ。
そのやり方について議論しよう。
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よくある。
とくにテーマを再発見することはよくあることだ。
この話はこういうことが描きたかったのか、
と自分でもほんとうの結論が分かっていなかったりする。
終盤近く、後半戦にそれはよくある。
(例えば風魔のテーマのひとつ、絆は、随分後半になって、
勝手な夜叉との対比で醸成された)
それを書くことで、あなたはようやく本当のテーマを発見する。
それ自体は非難されるべきではない。よくあることだ。
問題は、それをきちんと回収しないことだ。
そのやり方について議論しよう。
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2014年09月17日
2014年09月16日
セックスで例える脚本論
快感曲線は、盛り上がり曲線と一致する。
何故なら映画とは、エキサイティングなリアルタイムの体験だからだ。
思考の流れという純粋理性のものではなく、
音楽や刺激に満ちた、物語のうねりというダイナミズムに身を任せることだ。
(以下、下ネタ全開のため、苦手な方はここでおしまい)
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何故なら映画とは、エキサイティングなリアルタイムの体験だからだ。
思考の流れという純粋理性のものではなく、
音楽や刺激に満ちた、物語のうねりというダイナミズムに身を任せることだ。
(以下、下ネタ全開のため、苦手な方はここでおしまい)
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「イン・ザ・ヒーロー」の脚本は何が問題か
脚本家の名は水野敬也という。
「夢を叶えるゾウ」の作者だ。
彼の持ち味は、ざっくり言うとノウハウ系だと思われる。
新しい考え方を世に広めるのが上手なのが才能のようだ。
(著作を全部見たわけではないので、推測)
ゾウはドラマ版は見た。詰まらなくて数話で脱落した。
おそらくこのへんに「イン・ザ・ヒーロー」と共通の問題点が浮かび上がる。
「新しい考え方を世に広める」という彼の作風が、
映画進行とは極めて相性が悪いことに、彼自身自覚していない。
(本論の前に前項が前提になっている。
また、以下はネタバレ前提である)
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「夢を叶えるゾウ」の作者だ。
彼の持ち味は、ざっくり言うとノウハウ系だと思われる。
新しい考え方を世に広めるのが上手なのが才能のようだ。
(著作を全部見たわけではないので、推測)
ゾウはドラマ版は見た。詰まらなくて数話で脱落した。
おそらくこのへんに「イン・ザ・ヒーロー」と共通の問題点が浮かび上がる。
「新しい考え方を世に広める」という彼の作風が、
映画進行とは極めて相性が悪いことに、彼自身自覚していない。
(本論の前に前項が前提になっている。
また、以下はネタバレ前提である)
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2014年09月15日
小説は思考の流れ、脚本は意味の流れ
ちょいちょい小説なるものを研究している。
脚本とどう違うのかを考える為だ。
そこで地の文という、脚本のト書きとは全く別の性質を持つものについて、
議論した。
もう少し抽象的にとらえると、
小説は思考の流れを書くものであり、
脚本は意味の流れを書くものだと対比できる。
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脚本とどう違うのかを考える為だ。
そこで地の文という、脚本のト書きとは全く別の性質を持つものについて、
議論した。
もう少し抽象的にとらえると、
小説は思考の流れを書くものであり、
脚本は意味の流れを書くものだと対比できる。
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デジタルは人を幸せにしない:画質
ブルーレイに慣れるとDVDの画質はキツイというが、
本当だろうか。
それは画質に頼る映画であって、
話がそもそも面白くないから、
画質頼みにしているからではないか。
風魔なんてSDだぜ。4:3だぜ。
結局、人はその世界に順応する力があるから、
順応してしまえば何だっていいはずだ。
3D映画で驚くのは最初10分15分だ。
あとは内容勝負だ。
DVD画質かよと思っても、15分過ぎて話が面白くなってしまえば、
それはどちらでも関係なくなる。
それでも詰まらない映画は、ブルーレイでも詰まらない。
結局、面白いかどうかに画質は冒頭以外は関係ない。
僕はHD化は、製作者に負担を増やしただけで、
いいことはひとつもなかったと思っている。
機材の交換需要でメーカーが得をしただけ
(そして勢力地図が変わっただけ)で、
HD化によって「トータルの表現力」は、下がっていると感じている。
表現とは、嘘を本当だとすることだ。
HDはリアル過ぎて、嘘の嘘がばれやすい。
着ぐるみが嘘に見える。
下手な芝居がばれてしまう。(だから逆に真の芸能は強い)
シワやニキビや整形がばれてしまう。
この人とこの人が付き合ってるとかが、リアル過ぎてしまう。
だからHDはドキュメント的になり、
嘘の世界の構築が難しくなる。
(HDの手持ちはホントに増えた。フィックスが嘘っぽく見えるからだ)
本当だろうか。
それは画質に頼る映画であって、
話がそもそも面白くないから、
画質頼みにしているからではないか。
風魔なんてSDだぜ。4:3だぜ。
結局、人はその世界に順応する力があるから、
順応してしまえば何だっていいはずだ。
3D映画で驚くのは最初10分15分だ。
あとは内容勝負だ。
DVD画質かよと思っても、15分過ぎて話が面白くなってしまえば、
それはどちらでも関係なくなる。
それでも詰まらない映画は、ブルーレイでも詰まらない。
結局、面白いかどうかに画質は冒頭以外は関係ない。
僕はHD化は、製作者に負担を増やしただけで、
いいことはひとつもなかったと思っている。
機材の交換需要でメーカーが得をしただけ
(そして勢力地図が変わっただけ)で、
HD化によって「トータルの表現力」は、下がっていると感じている。
表現とは、嘘を本当だとすることだ。
HDはリアル過ぎて、嘘の嘘がばれやすい。
着ぐるみが嘘に見える。
下手な芝居がばれてしまう。(だから逆に真の芸能は強い)
シワやニキビや整形がばれてしまう。
この人とこの人が付き合ってるとかが、リアル過ぎてしまう。
だからHDはドキュメント的になり、
嘘の世界の構築が難しくなる。
(HDの手持ちはホントに増えた。フィックスが嘘っぽく見えるからだ)
「太秦ライムライト」と「イン・ザ・ヒーロー」の天地の差
(9/22追記:ツイッターでピンポイントで来た方へ。
この話は9/7以降の「イン・ザ・ヒーロー」の記事のつづきです。
「太秦ライムライト」は脚本的にはものすごくよくないですが、
「イン・ザ・ヒーロー」と決定的に違ういいところがあります。
その話です。どちらも見た上で、一連の議論にくわわってください)
毒を食らわば、のつもりで見てきた太秦ライムライト。
六本木シネマートで追加上映中なので見逃すな。
結論から言うと、今年の僕のベストワンだ。
福本氏の技が素晴らしい。
本物の剣術の動きだ。
面ひとつ取っても手の内を利かせ、梃子の原理で振り抜く、
引き斬りの日本刀の正しい使い方が出来ている。
(大先輩にこういう言い方も失礼だが)
熟練したナタの使い方のような、後半力を抜き更に加速する、
古武術的な振り方だ。
足の使い方に全く無理がないのが、余程の鍛練を伺わせる。
それだけで名人芸を見るような眼福だ。
(それに比べるのも酷だが、ヒロインの殺陣は足に力が入りすぎている。
だから丹田が浮いている。それでもよくやったほうだけど)
殺陣も素晴らしい。
るろうにの創作アクションとは違う、伝統的日本剣術の戦い方の再現。
(多少外連味は入っているが)
足の上がっていない唐沢と比べるのも恥ずかしいが、
100万倍素晴らしい肉体パフォーマンスだ。
「陰陽師」のベストシーンは、エンドロール中の野村萬斎の舞いである。
映画そのものより、野村萬斎の芸能の力が勝ってしまった例だ。
しかるにこの映画では、殺陣という芸能が、内容と噛み合う。
(以下ネタバレ)
続きを読む
この話は9/7以降の「イン・ザ・ヒーロー」の記事のつづきです。
「太秦ライムライト」は脚本的にはものすごくよくないですが、
「イン・ザ・ヒーロー」と決定的に違ういいところがあります。
その話です。どちらも見た上で、一連の議論にくわわってください)
毒を食らわば、のつもりで見てきた太秦ライムライト。
六本木シネマートで追加上映中なので見逃すな。
結論から言うと、今年の僕のベストワンだ。
福本氏の技が素晴らしい。
本物の剣術の動きだ。
面ひとつ取っても手の内を利かせ、梃子の原理で振り抜く、
引き斬りの日本刀の正しい使い方が出来ている。
(大先輩にこういう言い方も失礼だが)
熟練したナタの使い方のような、後半力を抜き更に加速する、
古武術的な振り方だ。
足の使い方に全く無理がないのが、余程の鍛練を伺わせる。
それだけで名人芸を見るような眼福だ。
(それに比べるのも酷だが、ヒロインの殺陣は足に力が入りすぎている。
だから丹田が浮いている。それでもよくやったほうだけど)
殺陣も素晴らしい。
るろうにの創作アクションとは違う、伝統的日本剣術の戦い方の再現。
(多少外連味は入っているが)
足の上がっていない唐沢と比べるのも恥ずかしいが、
100万倍素晴らしい肉体パフォーマンスだ。
「陰陽師」のベストシーンは、エンドロール中の野村萬斎の舞いである。
映画そのものより、野村萬斎の芸能の力が勝ってしまった例だ。
しかるにこの映画では、殺陣という芸能が、内容と噛み合う。
(以下ネタバレ)
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2014年09月14日
「十二人の怒れる男」の研究
ワンカットワンシチュエーションものを考えていて、
密室ものを研究しようと思い、生涯三度目の観賞。
ワンカットものにはなんの参考にもならなかった。
何故か。
撮影技術的にはたいしたことをしてないからだ。
この作品は、話だけで持たせている、稀有な映画だ。
話とは何か。その本質をこの作品は教えてくれる。
(以下ネタバレ)
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密室ものを研究しようと思い、生涯三度目の観賞。
ワンカットものにはなんの参考にもならなかった。
何故か。
撮影技術的にはたいしたことをしてないからだ。
この作品は、話だけで持たせている、稀有な映画だ。
話とは何か。その本質をこの作品は教えてくれる。
(以下ネタバレ)
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2014年09月13日
小説と映画の違い:内面の描写
小説には地の文があり、
そこでは人物の内面が描写できる。
映画にはない。
(ナレーションという道具があるが、多用は厳禁だ。
多用した失敗映画に「私の優しくない先輩」がある。
このときの川島海荷は整形前で最も可愛く、
見る価値はあるが、今は本題ではない)
もう少し深く見ていこう。
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そこでは人物の内面が描写できる。
映画にはない。
(ナレーションという道具があるが、多用は厳禁だ。
多用した失敗映画に「私の優しくない先輩」がある。
このときの川島海荷は整形前で最も可愛く、
見る価値はあるが、今は本題ではない)
もう少し深く見ていこう。
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2014年09月12日
2014年09月11日
2014年09月10日
seesaaにイラッッとする
「イン・ザ・ヒーロー」のバナー自動で貼り付けてんじゃねえ。
おれは怒っているのだ。ちゃんと読めちくしょう。
おれは怒っているのだ。ちゃんと読めちくしょう。
仕組みの面白さと人間ドラマの面白さ
映画には、二種類の面白さが共存しなくてはならない。
これは僕の説だ。
多分、二時間をリアルタイムショウとして見ること、
と関係していると思う。
映画の黎明期には、別の面白さを足したり、
面白さの質が違ったりしたこともあっただろし、
短編映画や3時間ごえの映画などでは違うだろうが、
スタンダードな二時間の映画には、
二種類の全く違った面白さの共存が必要だ。
続きを読む
これは僕の説だ。
多分、二時間をリアルタイムショウとして見ること、
と関係していると思う。
映画の黎明期には、別の面白さを足したり、
面白さの質が違ったりしたこともあっただろし、
短編映画や3時間ごえの映画などでは違うだろうが、
スタンダードな二時間の映画には、
二種類の全く違った面白さの共存が必要だ。
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2014年09月09日
頭の中に場面はないのか(場面しか思いつかない4)
では、実際の脚本家の頭の中には場面はないのだろうか。
脚本家の頭の中は、理屈だけなのだろうか。
いや、頭の中に場面はある。
しかし、ストーリーが先にあるだけで、
それに付随して、絵本の挿絵のように、一枚絵が浮かぶのだ。
プロットを練る段階では、そのような一枚絵が浮かぶこともある。
それでシーンを記憶して「場面」とし、
それらを並べることで全体のイメージをつかむことはよくある。
場面は静止画だが、意味は動画だ。
つまりサムネイル代わりに使うのだ。
また執筆中は、頭の中に映像が浮かび、
それを記録するように書いていくこともある。
それは「場面」をリアルタイムで動かしているような感覚である。
小説では特に三次元空間がリアルタイムで動くような、
時間軸を付加した四次元空間をイメージすることもある。
映画が視覚芸術であり、お話が世界での体験である以上、
頭の中に視覚イメージが湧かないことはありえない。
しかしそれは、お話の正体ではない。
脚本家の頭の中は、理屈だけなのだろうか。
いや、頭の中に場面はある。
しかし、ストーリーが先にあるだけで、
それに付随して、絵本の挿絵のように、一枚絵が浮かぶのだ。
プロットを練る段階では、そのような一枚絵が浮かぶこともある。
それでシーンを記憶して「場面」とし、
それらを並べることで全体のイメージをつかむことはよくある。
場面は静止画だが、意味は動画だ。
つまりサムネイル代わりに使うのだ。
また執筆中は、頭の中に映像が浮かび、
それを記録するように書いていくこともある。
それは「場面」をリアルタイムで動かしているような感覚である。
小説では特に三次元空間がリアルタイムで動くような、
時間軸を付加した四次元空間をイメージすることもある。
映画が視覚芸術であり、お話が世界での体験である以上、
頭の中に視覚イメージが湧かないことはありえない。
しかしそれは、お話の正体ではない。
2014年09月08日
三つの考え
物語には、三つの考え方が錯綜する。
あなた独特の考え、
誰もがその状況を与えられたら考えるだろうこと、
取材で得られた別次元の独特な考え(モデル人物)、
だ。(三つ目が複数あるなら、四つ以上の、になる)
今、どれかを自分でハッキリさせておこう。
今、どの考え方で考えるのが面白いのか、
考えよう。
それを、オーケストラの指揮者のように指示出来ないと、
あなたは真に迫る物語を書くことは出来ない。
それはある種の分裂病であり、多角的に物事を見ることでもある。
あなた独特の考え、
誰もがその状況を与えられたら考えるだろうこと、
取材で得られた別次元の独特な考え(モデル人物)、
だ。(三つ目が複数あるなら、四つ以上の、になる)
今、どれかを自分でハッキリさせておこう。
今、どの考え方で考えるのが面白いのか、
考えよう。
それを、オーケストラの指揮者のように指示出来ないと、
あなたは真に迫る物語を書くことは出来ない。
それはある種の分裂病であり、多角的に物事を見ることでもある。