2014年09月26日

他人の目

自分たちだけに通じるルールがある。
よその人にはさっぱり通じない共通認識やお約束がある。
よその人とは、
他の地域の人、他県の人、友達グループ外、他の世代、
別のグループの人、他の趣味の人、他の宗教の人、外国人、
などのことである。

よその人にも、同じように分かる、楽しめるものがいい。
自分たちルールだけの内輪ノリに終わらないものがいい。
自分のものではその目が曇るのだが、
他の人のそういうものを見ると、寒いということがよく見える。
(そういう内輪向けのビデオを昨日見て酷い目にあった。
あと最近のサッカーファンもそういう匂いがする)


「多分、大丈夫」では、二人のルールの空間に、
死や奥さんという他人の目が入ってくるところが面白いのだ。

別の原理に晒そう。
自分たちルールの面白さが、別の原理の人にも楽しめるようにつくろう。
客観性を持つとは、他人の目を意識することだ。
posted by おおおかとしひこ at 13:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

空気の行方

人と人が話す。そこに場の空気が生まれる。
それは、ひとつの事を延々話す訳でなく、
飽きたら(飽きる前に)次々に話題が流れて行く。
それが場の空気であり、
大きな話の焦点という大局的構造との、
二重構造を持っている。

「多分、大丈夫」を例に。
(以下ネタバレ)

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posted by おおおかとしひこ at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする