2014年10月28日

皮肉(逆、矛盾)の話、追記

ということは、面白い話は、
主人公の特質と、状況が逆であることの面白さと、
それをどう解消するかの面白さの、
ふたつを考え出せばいいことになる。

陥った矛盾するシチュエーションの面白さを思いついただけでは、まだ半分。
それがどう面白く解消するかまで考えついて、
はじめて面白い話を考えついた、と名乗ってよい。

そこまで考えて、はじめてプロットの組み立てに取りかかるのだ。
それが思いつくまでは、プロットはまだ書けないのだ。
posted by おおおかとしひこ at 14:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

皮肉はあるか

「save the cat!の法則」を気になって読み返していて、
誤訳というか、誤解を招きかねない訳があったので指摘しておく。
「皮肉のあるログライン」の「皮肉」という訳だ。

今現代の日本語では、皮肉というと、
頭の切れるやつの嫌味の意味でしか使われない。
ブラックユーモアもその範疇だろう。
風刺や揶揄や批判が主目的のことばだ。

しかしこの場合の皮肉は、「逆」の意味だ。

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posted by おおおかとしひこ at 14:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コンテンツという罪

コンテンツということを業界が言い出してきてから、
僕は質が下がったと思っている。
敷居は下がったかも知れないが、質も下がった。

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posted by おおおかとしひこ at 13:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

口癖

自分の書く文は、自分色が出る。
自分色が出ない文章など、文学ではない。

さて、小説なら地の文などにその色を濃くすることが出来るが、
脚本ではそうはいかない。
脚本の殆どの表現は、台詞にあるからだ。
脚本の文字の7割8割は、台詞だ。

で、初心者によくあるのが、
どの登場人物も作者の口癖を言うことだ。

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posted by おおおかとしひこ at 02:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする