敵のことを、時々シャドウという言い方をする。
これは、主人公の影の部分を背負わせる、という意味だ。
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2014年11月30日
株式会社は馬鹿なんじゃないか
日記でつぶやく。
前の劇的の議論を考えていて思った。
僕らの日常は平穏無事が一番いい。
年成長率3%や5%なんて目指してもいない。
プラマイ0で、ちょっと貯金が出来ればいいや。
しかるに、株式会社は年成長をしなければいけないらしい。
それじゃいずれ膨れ上がって有限の地球を埋めてしまうではないか。
その目的は何だろうと思ったら、
株主の投資に返金するためだと思い当たった。
何のために会社があるのか?借金を返し続けるためにあり、
年成長率5%を保たなければいけないのだそうだ。
株式会社の社長は、馬鹿なんじゃないかと思う。
上手くいくわけないじゃん。
人間の理想が、平穏無事なのに。
(僕は理系なので経済のことがきちんと分かりません。
上手く反論してくれる方、お待ちしております)
前の劇的の議論を考えていて思った。
僕らの日常は平穏無事が一番いい。
年成長率3%や5%なんて目指してもいない。
プラマイ0で、ちょっと貯金が出来ればいいや。
しかるに、株式会社は年成長をしなければいけないらしい。
それじゃいずれ膨れ上がって有限の地球を埋めてしまうではないか。
その目的は何だろうと思ったら、
株主の投資に返金するためだと思い当たった。
何のために会社があるのか?借金を返し続けるためにあり、
年成長率5%を保たなければいけないのだそうだ。
株式会社の社長は、馬鹿なんじゃないかと思う。
上手くいくわけないじゃん。
人間の理想が、平穏無事なのに。
(僕は理系なので経済のことがきちんと分かりません。
上手く反論してくれる方、お待ちしております)
2014年11月29日
映画と連載漫画の違い
カイケツ風呂頭巾の天才的馬鹿馬鹿しさから一夜明けて、
映画と連載漫画の違いについて思い当たった。
連載漫画の初頭は、コンセプトからはじまるということ。
そして、恐らく次に感情移入を後付けし、
恐らく次にテーマを後付けする、
などのように、出てくる順番が映画と異なるのだ。
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映画と連載漫画の違いについて思い当たった。
連載漫画の初頭は、コンセプトからはじまるということ。
そして、恐らく次に感情移入を後付けし、
恐らく次にテーマを後付けする、
などのように、出てくる順番が映画と異なるのだ。
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コンセプトだけ突出した例
今週号のモーニングを読め!
永井豪の新作読切「カイケツ風呂頭巾」が天才的だ!
時代劇版「けっこう仮面」だ。
江戸時代の風呂は混浴だったが、やはり年頃の女子は恥ずかしい。
ところが頭巾を被れば恥ずかしくないという流行になった。
そんな中、顔を隠した全裸のヒロイン、怪傑風呂頭巾が悪を懲らしめる!
登場は必ず尻からだ!
合言葉は「良いケツ、怪ケツ、風呂頭巾!」
あまりの馬鹿馬鹿しさに笑ってしまった。
永井豪、いくつなんだよ。
まだこんなの思いつけるのかよ。
本物の天才とはこういうことなのかよ。
(以下ネタバレ)
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永井豪の新作読切「カイケツ風呂頭巾」が天才的だ!
時代劇版「けっこう仮面」だ。
江戸時代の風呂は混浴だったが、やはり年頃の女子は恥ずかしい。
ところが頭巾を被れば恥ずかしくないという流行になった。
そんな中、顔を隠した全裸のヒロイン、怪傑風呂頭巾が悪を懲らしめる!
登場は必ず尻からだ!
合言葉は「良いケツ、怪ケツ、風呂頭巾!」
あまりの馬鹿馬鹿しさに笑ってしまった。
永井豪、いくつなんだよ。
まだこんなの思いつけるのかよ。
本物の天才とはこういうことなのかよ。
(以下ネタバレ)
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2014年11月28日
最も人の余韻に残るのは、テーマ
コンセプトで目を引き、感情移入で夢中にしても、
その話に何の意味があったのか、がないと、人は納得をしない。
たとえば、
「朝遅刻しそうになったのだが、必死で走って間に合った」
という話を、いかに面白いコンセプトで描き
(たとえばスゴイ合成をするとか、マラソンに巻き込まれるとか)、
いかに深く感情移入が行われ、展開に夢中になっても、
ただラストに間に合った、だけでは、何の意味もない。
人は話に意味を見いだしたいのだ。
たとえばこの話では、
「間に合わないように起きよう」という教訓を得たとか、
「必死でやればなんとかなる」の実際を見た、とかだ。
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その話に何の意味があったのか、がないと、人は納得をしない。
たとえば、
「朝遅刻しそうになったのだが、必死で走って間に合った」
という話を、いかに面白いコンセプトで描き
(たとえばスゴイ合成をするとか、マラソンに巻き込まれるとか)、
いかに深く感情移入が行われ、展開に夢中になっても、
ただラストに間に合った、だけでは、何の意味もない。
人は話に意味を見いだしたいのだ。
たとえばこの話では、
「間に合わないように起きよう」という教訓を得たとか、
「必死でやればなんとかなる」の実際を見た、とかだ。
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2014年11月27日
最も人目を引くのは、コンセプトである
どんなに偉大なテーマを創作しても、人には伝わらない。
どんなに凄いラストでも、人には伝わらない。
どんなに凄い展開でも、どんなに変わった導入でも、
人には伝わらない。
伝わらない、というのは、「最初に」という意味でだ。
まず人に最初に伝わるのは何か。
コンセプトだ。
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どんなに凄いラストでも、人には伝わらない。
どんなに凄い展開でも、どんなに変わった導入でも、
人には伝わらない。
伝わらない、というのは、「最初に」という意味でだ。
まず人に最初に伝わるのは何か。
コンセプトだ。
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2014年11月26日
2014年11月25日
2014年11月24日
小説と映画の違い:描写
僕は小説家としてはまだ素人なので、
話半分に聞いてほしい。
小説の描写のほうが、脚本よりも遥かに細かい。
世界を構築する訓練になる。
逆に、脚本は使わないものは書かない。
使う要素だけを扱うため、
頭の中で要素を動かす訓練になる。
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話半分に聞いてほしい。
小説の描写のほうが、脚本よりも遥かに細かい。
世界を構築する訓練になる。
逆に、脚本は使わないものは書かない。
使う要素だけを扱うため、
頭の中で要素を動かす訓練になる。
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2014年11月23日
僕らは何をつくるのか
脚本家は何をつくるのか。
何をつくれば、映画の脚本を書いたことになるか。
世界設定、人物設定、
具体的台詞と感情、
そしてストーリーだ。
つくる人によってそれは違うだろうけど、
僕は1:1:3:5
ぐらいの配分だと思っている。
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何をつくれば、映画の脚本を書いたことになるか。
世界設定、人物設定、
具体的台詞と感情、
そしてストーリーだ。
つくる人によってそれは違うだろうけど、
僕は1:1:3:5
ぐらいの配分だと思っている。
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2014年11月22日
2chなどからガッチャマン批評見に来た人へ
昨日今日と急にそのへんが伸びてて、
2ちゃんのどこかで話題になってると思われます。
(どこかまではこちらから見えない)
批評を読むのはよいですが、
そもそもそれは、2006年に俺の書いたプロットありきの批評です。
どうすりゃいいんだよ、という具体の例は、
一番始めに示してあります。
ガッチャマンカテゴリの一番下にありますので、
そこから順に上にいく(時系列を追う)ことをオススメします。
ブログ形式なので、どうしても最新順になっちゃうので。
漫画を最新刊から読むバカはいない。一巻から読んでほしい。
時系列順に並び替える機能がほしいものです…
2ちゃんのどこかで話題になってると思われます。
(どこかまではこちらから見えない)
批評を読むのはよいですが、
そもそもそれは、2006年に俺の書いたプロットありきの批評です。
どうすりゃいいんだよ、という具体の例は、
一番始めに示してあります。
ガッチャマンカテゴリの一番下にありますので、
そこから順に上にいく(時系列を追う)ことをオススメします。
ブログ形式なので、どうしても最新順になっちゃうので。
漫画を最新刊から読むバカはいない。一巻から読んでほしい。
時系列順に並び替える機能がほしいものです…
迷ったらジョン・ウィリアムスを聞こう
映画ってなんだっけ、と時々道に迷うのは、
よくあることだ。
僕は本当に分からなくなったら、
ジョン・ウィリアムスのオムニバスでも聞くことにしている。
(ムトゥのサントラや、ジャッキー音楽集のこともある)
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よくあることだ。
僕は本当に分からなくなったら、
ジョン・ウィリアムスのオムニバスでも聞くことにしている。
(ムトゥのサントラや、ジャッキー音楽集のこともある)
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2014年11月21日
芸術家にオリエンはない
仕事というものは、大抵「オリエン」があるものだ。
こういうことをしたい人がいて、お金を持っている。
その金で我々はその人の願いを叶える。
そのしたいことを、業界ではオリエンという。
オリエンテーション(最初の方向付け)の略である。
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こういうことをしたい人がいて、お金を持っている。
その金で我々はその人の願いを叶える。
そのしたいことを、業界ではオリエンという。
オリエンテーション(最初の方向付け)の略である。
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誰のためのプロット?
書く前にプロットを書こう、と良く言われるし、
僕もプロットを事前に練るし、勧める。
しかしそのプロットは、誰のためのプロットかによって、
書かれる形式や内容が違う。
一概にプロットに決まった形式がないのはそのためだ。
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僕もプロットを事前に練るし、勧める。
しかしそのプロットは、誰のためのプロットかによって、
書かれる形式や内容が違う。
一概にプロットに決まった形式がないのはそのためだ。
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2014年11月20日
2014年11月19日
「ドラマとはバトルである」4
日米のコンフリクト、すなわちバトルについてその2で議論したが、
日本の漫画は、黎明期からハリウッドのバトルの輸入だ。
手塚治虫が漫画の神だからだ。
彼はハリウッド映画を研究し、ディズニーも研究し、
その構図やカット割りのみならず、
作劇論すら輸入したのだ。
勿論日本的なバトル物語もあるが、
比較的ハリウッド的な対立衝突のバトル的な話も多い。
日本の漫画は全てここからはじまった。
だから漫画という話は、根本からバトルなのだ。
それがリアル喧嘩でない漫画的な喧嘩になるものを、
一般に「バトルもの」といってリアル文脈から区別するが、
バトルの概念をリアルまで広く考えれば、
漫画とはバトルものである、ということもできるだろう。
僕は故市川準が、最近の若者の書く話は全部漫画的だ、
と嘆いたという話を聞いて、漫画の影響とは何か、
漫画的とはどういうことか、
そうでない話はどういうことか、よく考える。
ハリウッド的な分かりやすい対立軸のバトルが、それに当たり、
日本映画の伝統的物語がそうでないもの、ではないかと思うことにした。
日本の漫画は、黎明期からハリウッドのバトルの輸入だ。
手塚治虫が漫画の神だからだ。
彼はハリウッド映画を研究し、ディズニーも研究し、
その構図やカット割りのみならず、
作劇論すら輸入したのだ。
勿論日本的なバトル物語もあるが、
比較的ハリウッド的な対立衝突のバトル的な話も多い。
日本の漫画は全てここからはじまった。
だから漫画という話は、根本からバトルなのだ。
それがリアル喧嘩でない漫画的な喧嘩になるものを、
一般に「バトルもの」といってリアル文脈から区別するが、
バトルの概念をリアルまで広く考えれば、
漫画とはバトルものである、ということもできるだろう。
僕は故市川準が、最近の若者の書く話は全部漫画的だ、
と嘆いたという話を聞いて、漫画の影響とは何か、
漫画的とはどういうことか、
そうでない話はどういうことか、よく考える。
ハリウッド的な分かりやすい対立軸のバトルが、それに当たり、
日本映画の伝統的物語がそうでないもの、ではないかと思うことにした。
「ドラマとはバトルである」3
メインになるバトルのストーリーラインを考える。
クライマックス=最終決戦でのバトルの相手がラスボスだ。
このラスボスは、最初から出ているライバル的な敵でもいいし、
後半から現れた、それまでの敵以上の実力者や権力者でもいい。
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クライマックス=最終決戦でのバトルの相手がラスボスだ。
このラスボスは、最初から出ているライバル的な敵でもいいし、
後半から現れた、それまでの敵以上の実力者や権力者でもいい。
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2014年11月18日
2014年11月17日
コンフリクトは、「バトル」と訳すべきである
以前にも書いたが、コンフリクトを「葛藤」と訳すのは誤訳だ。
対立や衝突、膠着やもめごとなど、文脈に応じて訳し分けるべきで、
「心の中の煩悶」を意味する葛藤のことを指さない。
したがって、「ドラマとは葛藤である」は誤訳である。
その証拠に、weblio辞書を引用してみる。
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対立や衝突、膠着やもめごとなど、文脈に応じて訳し分けるべきで、
「心の中の煩悶」を意味する葛藤のことを指さない。
したがって、「ドラマとは葛藤である」は誤訳である。
その証拠に、weblio辞書を引用してみる。
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ACT 2に何をすべきか
とかくACT 2は脚本家を悩ませる。
しかしぼくは気づいた。
「ACT 2に何をすべきか」という問いは間違いだ。
まず話を最後までつくってから、
「ACT 2はどこからどこまでか」を考えるべきなのだ。
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しかしぼくは気づいた。
「ACT 2に何をすべきか」という問いは間違いだ。
まず話を最後までつくってから、
「ACT 2はどこからどこまでか」を考えるべきなのだ。
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面白い話のつくりかた
まず、地味だがしっかりした、いい人間ドラマを書こう。
次に、それを新しいビジュアルで表現しよう。
たったそれだけでいい。
新しいビジュアルは、出来れば内容と不可分なものが望ましい。
しかし絶対唯一である必要性はなく、
斬新でありさえすればそれでいい。
(マトリックスは内容と不可分なビジュアルか?
内容を吟味し、それしかない所まで追い込んだものか?
そうではない。斬新さとは一種のファッションだ。
理屈ではないのだ)
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次に、それを新しいビジュアルで表現しよう。
たったそれだけでいい。
新しいビジュアルは、出来れば内容と不可分なものが望ましい。
しかし絶対唯一である必要性はなく、
斬新でありさえすればそれでいい。
(マトリックスは内容と不可分なビジュアルか?
内容を吟味し、それしかない所まで追い込んだものか?
そうではない。斬新さとは一種のファッションだ。
理屈ではないのだ)
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2014年11月16日
ワンビジュアルの重要性
「きっと、うまくいく」の世界に浸ったまま、
まだその世界から帰れていないのだが、
それにしてもポスタービジュアルが酷いと思う。
あの世界をまるで表現できていない。
だから僕は今に至るまで見なかった。
(情報は口コミだった)
簡単に無視する、詰まらなそうなビジュアルだったからだ。
ではどうすればよかったのだろう。
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まだその世界から帰れていないのだが、
それにしてもポスタービジュアルが酷いと思う。
あの世界をまるで表現できていない。
だから僕は今に至るまで見なかった。
(情報は口コミだった)
簡単に無視する、詰まらなそうなビジュアルだったからだ。
ではどうすればよかったのだろう。
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