前項で、カットバック技法の強力さを示した。
なんてことのない二つのストーリーライン
(ストーリーですらないが)は、
カットバックすることで、
意味ありげに、劇的に表現することができる。
これは、予告編詐欺でも使えるテクニックである。
続きを読む
2014年12月31日
2014年12月29日
【てんぐ探偵】第四集アップ!
お待たせいたしました。第四集「結婚の提案」です。
いわゆる二幕の開幕です。
「主人公シンイチが、人々の心の闇を退治する」という、
この物語の中心的コンセプトになるようなエピソードばかり。
渾身の力作を、おたのしみください。
http://tengu-detective.seesaa.net/
へGO!
いわゆる二幕の開幕です。
「主人公シンイチが、人々の心の闇を退治する」という、
この物語の中心的コンセプトになるようなエピソードばかり。
渾身の力作を、おたのしみください。
http://tengu-detective.seesaa.net/
へGO!
共感覚による世界構築
今回は完全に雑談です。
共感覚とは、五感のうち、ある感覚と別の感覚が結びつくことだ。
文字を見ると色が見えたり音が聞こえたり、
音楽を聞くと色が見えたりする感覚のことである。
それが再現性がなければただのその場のイメージなのだが、
毎回同じものが再現されれば、共感覚と見なされる。
芸術家は比較的この感覚に鋭い。
だからある感覚とある感覚を結びつけやすいのだと思う。
僕は一種の共感覚を持っている。
文字を見ると色が見える。
続きを読む
共感覚とは、五感のうち、ある感覚と別の感覚が結びつくことだ。
文字を見ると色が見えたり音が聞こえたり、
音楽を聞くと色が見えたりする感覚のことである。
それが再現性がなければただのその場のイメージなのだが、
毎回同じものが再現されれば、共感覚と見なされる。
芸術家は比較的この感覚に鋭い。
だからある感覚とある感覚を結びつけやすいのだと思う。
僕は一種の共感覚を持っている。
文字を見ると色が見える。
続きを読む
2014年12月28日
2014年12月27日
2014年12月26日
5分シナリオの研究5: 二幕その2
二幕の話を、更に掘ってみよう。
三幕それぞれが全く違うフェイズの、楽しみを持っているべき、
というのが三幕構造だ。
一幕は日常に事件が起こり、解決へ乗り出す面白さ、
二幕は非日常世界で、作品のコンセプトになりそうな面白さ、
三幕は解決の面白さだ。
一幕と二幕を区別せず、
二幕でも一幕と同じことをしてしまう初心者は多い。
(きっとそういうシナリオは、起伏がないとか、
ずっと同じなのにラストが展開するだけと言われがち)
二幕と一幕で、違うものを書くことを勧める。
さて、今回は二幕を更に掘り下げよう。
続きを読む
三幕それぞれが全く違うフェイズの、楽しみを持っているべき、
というのが三幕構造だ。
一幕は日常に事件が起こり、解決へ乗り出す面白さ、
二幕は非日常世界で、作品のコンセプトになりそうな面白さ、
三幕は解決の面白さだ。
一幕と二幕を区別せず、
二幕でも一幕と同じことをしてしまう初心者は多い。
(きっとそういうシナリオは、起伏がないとか、
ずっと同じなのにラストが展開するだけと言われがち)
二幕と一幕で、違うものを書くことを勧める。
さて、今回は二幕を更に掘り下げよう。
続きを読む
2014年12月25日
2014年12月24日
僕は桃太郎は映画化しないと思うよ。
あんなストーリーのないものが、
ストーリーが中心となる映画になるわけがない。
なると思っているとしたら、余程脚本やストーリーのことを知らない、
ずぶの素人だけだ。
(映画なるなる詐欺は今後も続くだろう)
広告界のビジュアルの巨匠、
大貫卓也がやった「Flowers」の悲惨な出来を見れば分かるだろうが。
どこにもストーリーの欠片もない、
ペラッペラなファッション映像だったではないか。
最初の二本で3億、という噂を聞いた。
尺は3分。2時間としたら、40倍の120億あれば、
あのビジュアルクオリティのまま最後まで行ける。
予算がそれ以下なら、どこかあれよりクオリティの低い場面が出てくるだろう。
あれよりクオリティを高くしなければならない戦闘シーンをやるとしたら、
その分どこかの場面が、更にクオリティが低くなるだろう。
120億製作費のリクープラインは、3倍の興行成績360億。
Flowersは、たしか製作費に10億以上かけたんだっけ。
10億かけられる映画なんて今殆どない。
120億かけられる映画なんて、言うまでもないよね。
そして120億かけたとしても、
Flowersと同じ、ストーリーがうんこになるのは目に見えている。
それでもビジュアルが良ければ見るって?
映画ファイナルファンタジーのときにも、同じこと言ってなかった?
ビジュアルがスーパーいいのに話が面白くない、
桃太郎CMの元ネタ、ターセムの「落下の王国」を見てごらん。
ビジュアルだけの映画なんて意味がないことに気づくと思うよ。
もっと極端な例を。
「ゼラチンシルバーラブ」って取っておきのくそ映画があるぜ。
お前ら、喉元過ぎて熱さ忘れちまったのかい?
キャシャーンもう一回見るかい?
ストーリーが中心となる映画になるわけがない。
なると思っているとしたら、余程脚本やストーリーのことを知らない、
ずぶの素人だけだ。
(映画なるなる詐欺は今後も続くだろう)
広告界のビジュアルの巨匠、
大貫卓也がやった「Flowers」の悲惨な出来を見れば分かるだろうが。
どこにもストーリーの欠片もない、
ペラッペラなファッション映像だったではないか。
最初の二本で3億、という噂を聞いた。
尺は3分。2時間としたら、40倍の120億あれば、
あのビジュアルクオリティのまま最後まで行ける。
予算がそれ以下なら、どこかあれよりクオリティの低い場面が出てくるだろう。
あれよりクオリティを高くしなければならない戦闘シーンをやるとしたら、
その分どこかの場面が、更にクオリティが低くなるだろう。
120億製作費のリクープラインは、3倍の興行成績360億。
Flowersは、たしか製作費に10億以上かけたんだっけ。
10億かけられる映画なんて今殆どない。
120億かけられる映画なんて、言うまでもないよね。
そして120億かけたとしても、
Flowersと同じ、ストーリーがうんこになるのは目に見えている。
それでもビジュアルが良ければ見るって?
映画ファイナルファンタジーのときにも、同じこと言ってなかった?
ビジュアルがスーパーいいのに話が面白くない、
桃太郎CMの元ネタ、ターセムの「落下の王国」を見てごらん。
ビジュアルだけの映画なんて意味がないことに気づくと思うよ。
もっと極端な例を。
「ゼラチンシルバーラブ」って取っておきのくそ映画があるぜ。
お前ら、喉元過ぎて熱さ忘れちまったのかい?
キャシャーンもう一回見るかい?
2014年12月23日
「好み」という思考停止
昨日某プロデューサーと飲んでいたのだが、
気になる発言があったのでメモをしておく。
どうやったら映画をつくるための資金を集められるか、
という相変わらずの話だったのだが、
「内容は好み」という発言がずっと引っ掛かっている。
続きを読む
気になる発言があったのでメモをしておく。
どうやったら映画をつくるための資金を集められるか、
という相変わらずの話だったのだが、
「内容は好み」という発言がずっと引っ掛かっている。
続きを読む
2014年12月22日
世の中には、悲劇と喜劇がある
古典的には、この二つしかなかったという。
現代では様々なジャンルが出来たため、
君の書くのは悲劇かい?喜劇かい?
ということもないのだが、
物語というものを考える上で、
古典的な二分法を考えることに意味はある。
何故なら、この二つは「日常の逸脱」の、
二通りを示しているからだ。
続きを読む
現代では様々なジャンルが出来たため、
君の書くのは悲劇かい?喜劇かい?
ということもないのだが、
物語というものを考える上で、
古典的な二分法を考えることに意味はある。
何故なら、この二つは「日常の逸脱」の、
二通りを示しているからだ。
続きを読む
全員を幸せにすることは出来ない
これは前提として知っておくべきである。
世界に一番広まっている書、聖書ですらも、
世界の人全員を幸せにしていない。
ハリーポッターは沢山の人を幸せにしたかも知れないが、
僕みたいに映画一作目で脱落した人もいる。
ディズニーは沢山の人を幸せにしたかも知れないが、
僕はいつも胡散臭さを脱臭しながら見ている。
最大多数の最大幸福の原則は、
最大派閥に属さない人々を切り捨てることである。
物語は、そうであることを覚悟したほうがいい。
続きを読む
世界に一番広まっている書、聖書ですらも、
世界の人全員を幸せにしていない。
ハリーポッターは沢山の人を幸せにしたかも知れないが、
僕みたいに映画一作目で脱落した人もいる。
ディズニーは沢山の人を幸せにしたかも知れないが、
僕はいつも胡散臭さを脱臭しながら見ている。
最大多数の最大幸福の原則は、
最大派閥に属さない人々を切り捨てることである。
物語は、そうであることを覚悟したほうがいい。
続きを読む
会話が書けるようになれば、話は持たせられる
うちの演出部若手の脚本を見ていると、
会話が致命的に下手なのが目につく。
会話の下手な脚本なんて読む価値がない。
デートしていて弾まない会話並みに、
それは詰まらないからだ。
どうすれば会話が上手くなるのだろう。
続きを読む
会話が致命的に下手なのが目につく。
会話の下手な脚本なんて読む価値がない。
デートしていて弾まない会話並みに、
それは詰まらないからだ。
どうすれば会話が上手くなるのだろう。
続きを読む
2014年12月21日
「多分、大丈夫」一万回再生突破
一万人が見た演劇、というのは、意外とレアなのではないでしょうか。
1000人のオオバコで十日満員御礼出したり、
100人の小箱で100日満員にすること考えると、
僕の個人的興行力では難しい。
面白い時代になったなあ、と思います。
15分1カットしばりでつくった、
結果的にシンプルな芝居は、どんな時代でも強いものだということです。
ごまかしが効かないから、脚本も、演出も、役者も、技量がいるよね。
未見の方、ごらんください。なかなかの緊張感ですよ。
http://youtu.be/hAC9FSAxvA8
解説などは「作品置き場」カテゴリへ。
1000人のオオバコで十日満員御礼出したり、
100人の小箱で100日満員にすること考えると、
僕の個人的興行力では難しい。
面白い時代になったなあ、と思います。
15分1カットしばりでつくった、
結果的にシンプルな芝居は、どんな時代でも強いものだということです。
ごまかしが効かないから、脚本も、演出も、役者も、技量がいるよね。
未見の方、ごらんください。なかなかの緊張感ですよ。
http://youtu.be/hAC9FSAxvA8
解説などは「作品置き場」カテゴリへ。
超自然的なものと、日常舞台のもの
てんぐ探偵20話の下調べをしていて、
能と狂言の違いにぶち当たり、ひとつの知見を得たので。
洋の東西を問わず、物語には二種類ある。
超自然的なもの、つまり神や鬼や幽霊などの出てくるものと、
現実の日常以外の要素を用いないものだ。
続きを読む
能と狂言の違いにぶち当たり、ひとつの知見を得たので。
洋の東西を問わず、物語には二種類ある。
超自然的なもの、つまり神や鬼や幽霊などの出てくるものと、
現実の日常以外の要素を用いないものだ。
続きを読む