僕は以前に、
多彩なキャラクターを書くことは多重人格障害(現在の名は解離性同一障害)
に似ている、と書いた。
物語とは、その統合過程のようなものだと。
シャドウ(アンタゴニスト)の存在など、
僕は心理学にそこまで詳しくないが、
シャドウとのコンフリクトとアウフヘーベンという物語理論そのものが、
心理学的な統合過程であるような気がしている。
幻魔大戦とは、平井和正氏の中の人格分裂障害的なものであった、
と考えると納得がいくのだ。
その後、どうしても気になり、東丈失踪の理由や帰還の経緯などを調べまくり、
「幻魔大戦deep」「幻魔大戦deepトルテック」(公式的な完結編、電子書籍のみ)
のネタバレを知ってしまった。
以下は、脚本を長いこと書き、小説の走りのようなものを書いている僕なりの、
真相解明の議論である。
(以下ネタバレ)
続きを読む