2015年01月22日

小説と映画の違い:地の文の強力さ

 そういえば冷蔵庫に肉があったはず、
 と文恵は台所へ立った。

たったこれだけのことが、映画では表現できない。

 文恵、突然立って台所へいく。
 冷蔵庫をあけ、肉を出す。

のように、現在起こることを逐次カメラで撮ることしか出来ない。
そういえば、のニュアンスは撮れない。

「そういえば肉があったはず」
 と、文恵は立って台所へ。

は、一人言の説明台詞であり下手くそな脚本だ。


つまり、地の文によくあるものは、映画表現に適さない。

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posted by おおおかとしひこ at 13:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画とドラマの違い3

ホームに対する考え方がまるで違う、
というのが前回までの話。

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posted by おおおかとしひこ at 11:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

リライトの基準

前の記事では、
ハリウッド的な三幕構成理論に基づいたリライトだ。

恐らく序破急理論によるリライトも出来るだろうし、
日本映画のハコガキの理論でのリライトも可能だろう。
様々に独自理論を持って、それによるリライトをすることも可能だ。

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posted by おおおかとしひこ at 10:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする