2015年03月20日

竹取物語って言うほど竹取らないよな

というスレタイに爆笑した。
これは、タイトルと内容の関係に本質的な話だ。

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序盤15分をちゃんと書くために

序盤15分は、脚本の中で多分一番難しい。
しかも厄介なのは、その一番難しいのを、
一番最初に書かなければならないところだ。

おすすめのやり方は、最後まで書いた上で、
もう一度序盤15分をあらためて練り直す方法だ。

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2015年03月19日

最も強いオリジナリティは何か

話がややこしくなってきたり、
全体がぼやけてきたり、
何がポイントか分からなくなってきたら、
常にこの問いに戻るとよい。

或いは、そもそもその話は、
最初に思いついたどういうアイデアから発展してきたかを、
思い出すとよい。

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posted by おおおかとしひこ at 13:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

酷い広告を見た3

「そもそも広告とは、我が売りたい欲望を晒す、醜いものである。
従って、少なくとも強制的に大衆の御目を汚すからには、
何らかの楽しんでもらう芸をしなければならない。
すなわち、広告は文化であらねばならない」

という意識は、少なくとも80年代には常識だった。
もはやその常識は、どこにもないのだろうか。
伝統的にきちんとした広告をつくっている、
サントリーや資生堂ぐらいしか、それを意識してないのだろうか。

全ての会社の広報部、宣伝部に告ぐ。
不快だ。
紳士たれ。
文化をせよ。

かつて広告は文化だった。しかも最新更新の文化だった。
今はちんこのさらしあいだ。


話を脚本論に戻そう。
どうしてテーマが主張であってはならないか、
テーマを売りたい欲望に置き換えれば明らかだろう。
そして、映画は文化の極みのひとつだ。
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酷い広告を見た2

「十月十日の進化論」の宣伝の話、つづきがあった。
公式を最後まで読んでなかった。

偏屈な昆虫学者が?その妄想を新進気鋭のアニメーターで?
プロナチュラリスト監修?
主人公には人には言えない秘密が?

ちょっと待ってよ。ちっともポスターに書いてないじゃん。
「偏屈な女昆虫学者の、妊娠奮戦記」と纏めていいんじゃないの?
「昆虫の交尾には慣れてますが、
人類の妊娠は初めてです」
みたいなキャッチコピーでいいんじゃないの?

(そもそもさ、哺乳類までの進化を子宮の中でやるわけでさ、
宇宙から来たと冗談で言われる別系統の進化の虫は、
子宮の中でやらないよね?どういうことや?)

なんなんやWOWOW。絞りきってないやんか。
「昆虫推しは受けない」という判断が働いたのか?
だったら前の記事のような、ヒューマンドラマへの誤誘導をちゃんとすべきでしょ。
はらたってきた。ダメにも程がある。関係者各位の報われないこと。

宣伝部が絞りきれてないか、
作品が絞りきれてないかは、作品を見るしかないが。
まさか炎上マーケティングちゃうやろな。
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今電車で酷い広告を見た

WOWOWのドラマの中吊り。「十月十日の進化論」。

メインコピー
「胎児は、十月十日で、生命の30数億年の進化を再現する、らしい。」

ボディコピー
「奔放で、マイペースで、不器用な主人公・鈴が、
命を宿したことで周囲を取り巻く人々と
次第に心を通わせていくハートフルストーリー!」

ひどい。ちっとも面白そうじゃない。
WOWOW潰れるだろこれじゃ。


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posted by おおおかとしひこ at 02:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

モブかどうか

モブとは、群衆などを指す言葉で、
背景にうつる、誰でもない通行人レベルのことを指す。
スタジアムの観客や、駅にいる人々など広い場所だけでなく、
クラスの主要キャラ以外のメンバーもモブという。

ドラえもんなら、Aと書いた帽子の奴とデブの、
準レギュラーモブがいるよね。
ガンダムならジョブジョンはモブだろう。

さて本題。
どんなに出演場面が多かったり、台詞があったとしても、
モブと変わらないことがある。

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posted by おおおかとしひこ at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月18日

「心を奪われる」には二種類ある

我々が心を奪われるのは、瞬間的な場面であり、
ストーリー全体ではない。

瞬間的に奪われるから、「奪われる」という言い方をするのかも知れない。
それには、二種類あると思う。


「畏怖」と、「自分と同じものをみつけた瞬間」だ。


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posted by おおおかとしひこ at 16:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「心奪われる」のは、ストーリーに、ではない

という仮説。

もっと正確に言うと、ストーリーそのもので心奪われる瞬間はない。
あるとすると、「場面」に心奪われる。

心奪われると、夢中がやってくる。
そうすると、「わたしは○○に心奪われている」
という自覚の○○は、作品名になり、その場面そのものではなくなる。
(キャストとかCGキャラかも知れない)

しかし我々が作品を書くときは、
心奪う場面を書くのではなく、
事件と解決と感情移入を軸として書く。
結果的にどこかで心奪うのだ。

その温度差について。


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posted by おおおかとしひこ at 15:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マイナーな名詞の扱い2

ひとつ思い出したので追加。

「あだ名をつける」という有効性について。

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posted by おおおかとしひこ at 14:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

リライトのギャラ

「脚本 ギャラ 書き直しの度に」
という検索ワードでたどり着いた方がいたようで。
ハリウッドは脚本家組合がしっかりしてるので、
規定通り貰えると思います。
日本はどんぶりなので、貰えません。

日本は「期間雇い賃」で、
ハリウッドは「行程別払い」です。

日本人が改訂の人件費を貰うには、
「特急料金」とか「作業が最初言われたより多かったから」とかを理由に、
事後の精算時に交渉になるでしょうね。
意外と効くのは「これを改訂することで、別の仕事にも迷惑かけちゃって」
などの他の人を出すやり方です。

「流石にここからはギャラ積んでくださいよ」と、
途中で交渉するには、プロデューサーとの人間関係が必要です。
「あっそう。じゃ安いやつに頼むからもういいや」と、
日本人は簡単に言うからです。
しかも「完成まで付き合わなかったから、ギャラはなしでいいよね?」
と平気で言うものです。
それこそ、そういう人と最後まで付き合わないほうがいいかも知れません。

逆にこういうことが横行したから、
ハリウッドでは、共産主義が組合を作って労働者の権利を守ったんですね。
こういうところは共産主義のいいところです。
その後赤狩りとかあったんですけど、
映画産業の組合は、きちんとしてると思います。

逆に言うと、日本はフリーランスには何も保証しませんね。
組織に守ってもらうか、フリーで稼ぐだけ稼いで売り抜けるか。
脚本家は基本フリーだから、難しい問題だと思います。
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マイナーな名詞の扱い

本田さんの質問にお答えして。

絵は浮かぶけど名前がマイナーなものはどう書くのがよいか?
たとえばラインカー、四阿。
(校庭に白線を引く車つきの赤いやつ、
大きい公園にあるような、屋根つきの休憩所。あずまや)

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posted by おおおかとしひこ at 11:37| Comment(1) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月17日

ストーリーテラーになるために

ここを読んでいる人は、今、一日250人。
最新記事を読む人は毎日30人から40人はいて、
他の人はまとめ読みか拾い読みをしているだろう。

脚本家そのものに興味はない、小説家漫画家志望もいるだろう。
いずれにせよ、ストーリーというものの謎にぶち当たり、
それをどうにかして解明し、自分のものにしたいと、
願う人たちだと思う。

僕は過去の自分に向けてこれを書いている。
十年前の俺が知っていれば、なんとか出来たかも知れないことだ。
逆に言えば、
僕が書いていることをマスターするには、十年かかるのだ。

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posted by おおおかとしひこ at 14:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フィクションの大嘘

小さな嘘を重ねる奴は、信用されない。
現実世界でも、物語でもだ。

あれああじゃなかったっけ?
えっとね、あれはそれの特別な場合で、こうなんだ!
へえ(なんか綻びてるな)

小さい嘘を重ねると、こうやって破綻する。

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テンポ

テンポがいいとか悪いとか、
どうやって決まるのだろうか。

ラップで喋ればテンポがよくなるのか。
音楽に乗せればテンポがよくなるのか。
違う。
それで持つのは3分ぐらいまでで、
2時間のテンポをコントロールすることではない。

テンポは、話の展開のスピードのことだ。

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posted by おおおかとしひこ at 11:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「わたし」と「あなた」はいない

映画は三人称形である。
わたしや俺(一人称)や、
あなた(二人称)はいない。


教科書的な意味では知っている。
しかし本当に分かっていることとは違う。

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2015年03月16日

線の面白さの表現の仕方

最も原始的で強力なのは、
その流れを再現してみせること。

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posted by おおおかとしひこ at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「何が面白いのか?」は危険な問いだ

それは、点で聞いているからだ。
点の質問に線で答えるバカはいないからだ。

どこが、何が、どんな点が、面白いか?と問うのをやめよう。

どう、どのように、どんな、どうして、面白いか?
と、線の答えを導くように問おう。


物語の面白さは、点の面白さではなく、線の面白さだ。
○○が面白い、と点で指定せずに、
○○から○○への流れが面白い、
となるべく線で表現しよう。

点で表現する限り、ストーリーの本質を見失っていることになる。
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設定厨に陥らないために2

結局、物語とは、
「自分にまつわる設定」から逃れた瞬間に始まる、
という話。

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posted by おおおかとしひこ at 12:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

設定厨に陥らないために

まさか大先輩FSS(ファイブスターストーリー)
に噛み付くことになるとは、自分でも思わなかった。

FSSの設定などを見ていると、
設定厨に陥りストーリーに活かせない、
初心者にありがちないくつかのミスを見つけることが出来る。

何故FSSは設定は物凄く面白いのに、
いつまで経っても普通の話のように面白くならないのだろう?
何故あなたの書く物語は、
途中で挫折するか、最後まで書いても面白くならないのだろう?

初心者にありがちな共通のミスを犯しているからだ、
と議論してみよう。
仮にその病の名前を設定厨としてみる。

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posted by おおおかとしひこ at 03:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月15日

3つ思いついた面白いアイデアを8つにせよ

面白い話には、最低3つの面白いアイデアが必要だ。
事件発生の面白さ、
その展開の面白さ、
落ちの面白さだ。

これを、8つに増やせば、2時間の話になる。

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フェチズムの話

どらさんのコメントに書いたことに、
脚本論的に記すべきと思ったので、本論にも書いておく。

フェチズムは、微分的魅力である。

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2015年03月14日

人は何故物語を見るのか

人生のある種のシミュレーションではないか?
自分と近かろうが遠かろうが、
ある種の人生を「理解」して、
ああだから失敗だとか、
こうだから成功だとか、
ああしたらどうなっていただろうとか、
こうしなければどうなっていただろうとか。

ある種の成功談は模範になり、
ある種の失敗談は教訓になる。
そうやって、人生のシミュレーションをする楽しみなのではないか?

だとしたら、我々はその価値のある、
人生のリアリティーを提供すべきではないだろうか。
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流れは流れているか

流れって何か、いつも上手く言えない。
流れが悪いとき、それだけは自覚出来る。
流れがいいときは嘘みたいに流れる。

流れとは、どこかからどこかへ流れる、
という観点から。

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posted by おおおかとしひこ at 16:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

設定と物語の違い

設定を書いていると、物語を書いた気になる。
バックストーリー(過去)や
周辺の世界の設定(現在)もするし、
どういう事件が起こるか、
どういう結末を迎えるか、
どういう展開や事件があるかなどの、
ざっくりしたプロットもついてくることがある。

面白い設定は、
事件の起こった理由や、どんでん返しまで推測できる、
面白そうな話を想像させる。(例:ファイブスターストーリーズ)

にも関わらず、設定を書いても、物語を書いたことにはならない。
設定を書いても、プロットを書いたことにはならない。

何が違うのか。
目的である。

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2015年03月12日

物語とは、未知が既知になる過程である

設定倒れが何故面白くないのだろう、
と考えていたら、この結論に行き当たった。

具体的には、ファイブスターストーリーズのことを考えていた。

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2015年03月11日

構成とは何をすることか

構成とはなにか。

何の次に何を持ってくるかを決めて、
それを一本の線にすることだ。

だから、アウトプットとしては、一本の線でしかない。
つまり構成とは、
あらゆる色々を、どう順番に並べたか、だ。

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posted by おおおかとしひこ at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

プロデューサー主導の映画は何故惨敗するのか?

これまでの議論から、ほぼ自明だ。
映画の面白さを、二幕だと思っているからだ。
しかもそれが全てだと思っているからだ。

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2015年03月10日

ただしい感想のかきかた

感情を言葉で説明するのは難しい。
そんなのが完璧に出来たら苦労しない。

だから映画の感想を言葉で書くのは、
実は難しい。

そういう前提でも、あなたは映画の感想をただしく書けるようになるべきだ。


まず、感情の振れた場面を特定しよう。
色々良かったけど、
一番良かった、という場面を。

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【てんぐ探偵】第六集「遠野SOS」リリース!

長らくお待たせ致しました。
いつもより大増ページでお送りいたします。

今回の目玉は第30話の遠野編。
レギュラー番組の夏休みスペシャルとか、劇場版のイメージです。
(二時間尺は嘘でした。29、30の連続で110分ぐらいでした)
特別主題歌も天から降ってきたので、同時に披露です。

全体(11集55話予定)のミッドポイントにもなる、重要エピソード。
他のレギュラー話もレベルたけえよ!
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2015年03月09日

作劇に個性は必要か

不要だ、という観点から議論してみよう。

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一気読みは、こなれた表現にする

リライトのコツを。

必ず、
メモを取らずに一気読みすること。
これは、「全体の印象」をつくるためだ。

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世界観が面白いだけで、面白いと言えるか?

外国旅行は面白い。見たことない世界が見れる。
知らない所へ行くのは面白い。
知らない人に会うのも、向こうが嫌がってなければ面白い。
ファンタジーやSF、変わった世界を舞台にしたもの、
知られていない業界を舞台にしたもの、
それらの世界を知ることは、面白い。

その面白いと、ストーリーの面白いは、
質の違う「面白い」であることに注意されたい。

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2015年03月08日

強い動詞と弱い動詞

脚本を書くことが下手な人は、
弱い動詞と強い動詞の区別がついていないことが多い。

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何かのために、何かをする

その人は、
何かのために、何かをする。

それがストーリーである、と言ってよい。

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2015年03月07日

【天狗ニュース】OPEDアップ

なんだかんだいって、主題歌の話を書いてたのは、このステマだったのか!?

否、主題歌を録音したり、身体を通していると、
頭脳がテーマや主題歌について考え始めるのである。
これを心身一如などと、仏教ではもうします。心と身体は分離できないのです…

僕は歌にとてもコンプレックスがあるのですが、あえて恥をさらします。
(声や芝居は大丈夫だけど、歌は音程とかあるから)
それは、てんぐ探偵の世界を深めるためです。
楽譜が書けないので、俺の歌の生録音(無加工)です。
プロが歌って伴奏がつけば、いい感じになるなあ、と想像しながら、
生暖かい目で、否、耳であじわってください。

さらに予告! 第30話「遠野SOS」の特別主題歌も録音済み!
本編と同時発表! 待て!次号!
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視点の変更と感情移入4

大袈裟でなく、今の若いのにろくなのがいないのは、
ウルトラマンのような良作が幼少の頃に溢れていなかったからではないか。
(これ単独ではなく、山ほど似たようなのがあった)

何故なら、
帰ってきたウルトラマンに感情移入したら、
自分の人生でも、怪獣退治をすべきだと思うからだ。
仮に自分の中に孤独を抱えていても、
怪獣退治をすれば、皆から歓迎され、
ネガティブな感情はカタルシスを迎えることを知るからだ。
実はそれこそが、大きく言うと正義を歌っているのだ。

(ダメな歌い方は、感情移入なしで正義は大事と歌うことだ。
僕はKANの「愛は勝つ」を全否定する)

最近のタイアップ主題歌は、
そのようなことを知ることが出来るだろうか。
否だと思う。
実に残念である。
(逆に、テレビの洗脳を脱した、という目線もある。
せっかく出来上がっていた人類の秩序を、
洗脳から逃れることで崩したという話もある。
どちらが正しいかは、日本がこれからどうなるかで分かる)
posted by おおおかとしひこ at 14:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

視点の変更と感情移入3

映画は三人称視点だ。
カメラは人の外から人の外側を写し、人の中に入ることはない。
(主観ショットやボイスオーバーなどの微妙な例外はあるが、
その例外を使っていないものも多い)

にも関わらず、
我々観客の視点と気持ちは、その人の中に入っている。
これが感情移入である。

感情移入は、
頭で理解する状況説明のイントロと、
心で感じる深い部分のインゾーンの、
コンビで行われる。

途中をはしょって、先にアウトゾーンを見ておこう。

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視点の変更と感情移入2

先程の例は、感情移入のメカニズムをうまく表している。

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2015年03月06日

【天狗速報】第六集、週明けになります

たのしみにしてくださってる方、
毎回週末アップを狙っていたのですが、
もうちょっと完成度をあげさせてください。
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視点の変更と感情移入

主題歌のことを考えていたら、
視点変更と感情移入について、短くて面白い例を思い出した。
「帰ってきたウルトラマン」の主題歌だ。作詞:東京一。

 君にも見える ウルトラの星
 遠くはなれて 地球にひとり
 怪獣退治に 使命をかけて
 燃える街に あとわずか
 とどろく叫びを 耳にして 帰ってきたぞ
 帰ってきたぞ ウルトラマン

最初あなたの視点は地球人だ。
しかしサビにさしかかるころ、あなたはウルトラマンの視点に変わっている。
そしてサビでは、あなたはウルトラマンを外から見ながらも、
ウルトラマンの視点でもある。

これは巧妙な視点移動による、感情移入の誘導である。

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劣等感

人物造形のコツ。

あなたの登場人物は、何かに劣等感、
コンプレックスを持っているだろうか。

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テーマとはなにか12:テーマは三人称だ

演説、論文、宣言などは、
一人称である。

一方、映画は三人称だ。

前者のテーマは一人称形をしている。
後者のテーマは三人称形をしている。


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2015年03月05日

テーマとはなにか11:主題歌

僕はタイアップ主題歌が大嫌いだ。
主題を歌っていないからだ。

タイアップとは、楽曲の制作費を音楽事務所が負担することで、
音楽制作費を浮かせることである。
製作側にはコストダウンになるし、
音楽事務所側には露出の機会が増える、WINWINの関係だ。
その代わり犠牲者が出る。

主題である。

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ヒールとベビーフェイス

ヒールは、悪役のこと。
ベビーフェイスは、悪役に襲われる主人公のこと。
最近使うのか分からないが、
昔は「わるもの」「いいもの」と言った。
(更に昔は「悪玉」「善玉」と言った。
もっと昔はワキとシテと言ったかも知れないが、能まではよく分からないので断言は避ける)

多くの物語では、この両極端の間で、
ものごとがおこる。
つまり、宇宙の一番端と一番端のことである。


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アレグラ

一応風魔ネタとして触れておくか。
ついにアレグラ、紫炎じゃなくなってしまったね。
毎年ひそかに、見るたびに紫炎と呟いていたのだが。

原作の紫炎ファンには申し訳ないことをしたと思うけど、
どこかでインパクトがないと、と思ったので。
見た目のインパクト→不知火、紫炎で前半の色物、
(白虎は潜入があるので、地味に。あと敵討ちのドラマもあるし)
後半に妖水を入れて後ろにずっと色物がいることで、
前景(雷電、闇鬼、黒獅子、陽炎)と区別がつきやすくするような配慮。

風魔がなるべく原作に似た人材を投入したので、
オーディション的手駒が尽きたのと、
似てるか似てないかよりこいつは面白いというのを優先し、
色物に仕立て上げたというのもある。
丸山は声がいいから、ヅラにしても持つ計算。

色物がいなければ、誰が誰か、区別がつくのは後半になってたと思う。
そうすると、よく分からない話になっちゃうのよね。
ヒールのほうがベビーフェイスよりも実力が必要なのは、
どこの興行でもおなじですよ。
演劇でもプロレスでもサーカスでもね。

ベビーフェイスのドラマに集中させる、色物は伝統的やり方だと思います。
敵が「あやし」だからこそ身内が結束することに感情移入しやすくなる。
原作の紫炎ファンには誠に申し訳ないが、
ドラマ的には大正解なのですよ。

実は原作でも夜叉八将軍は色物テクニックを使ってるんだよね。
それは黒塗りの顔。
黒塗り(または活躍回までシルエット)なら、
紫炎は色物にならなかったかも知れないが、
似てない人と一生言われただけかも知れない。
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必死な主人公

要するに、物語とは、
なぜそんなに必死なのか、その理由を作り出すことなのだ。
リアルだろうが、嘘っぽかろうが。
(古い映画だが、塚本晋也「鉄男」なんて、
「必死」以外はない一点突破映画である。
僕らの同世代は影響されたものだ)


この意味で、
主人公とは、殆どの場面で必死でいなければならない人のことである。

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2015年03月04日

突然、冷めたら

最近開発した方法。

書いてる途中にどうにも書けなくなることは、
とてもよくある。
自分の頭や肉体の限界が来てるときは、
休むといい。今日はおしまい。

そうでなく書けなくなっているとき、
それを防ぐ方法。

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脚本家の資質

脚本家に向いてるかどうか。
あるいは、何を鍛えれば脚本の能力がつくのか。
私見だが。

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2015年03月03日

妖怪は、出落ちである

妖怪ものの範疇に入るかどうか、
自分でも微妙なものを書いていてなんだけど。

妖怪って出落ちじゃね?

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posted by おおおかとしひこ at 16:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする