2015年03月02日

敵のために、皆が一致団結する

のは、どうしてこんなに気持ちがいいのだろうか。
我々の狩りの民族としての機構に入っているとしか思えない。

これを利用したのがヒトラーの演説というのは有名だ。
心理学にも「仮想敵国の原理」として知られる原理の応用だ。

あなたがリーダーなら、嘘でも本当でも、
敵の強大さや危機を訴え、今こそ皆が普段のいさかいを捨てて一致団結するときだ、
と演説すると、それが名演説なら、皆の心をつかむことが出来る。
あなたがリーダーでないなら、
リーダーが小賢しいそのテクニックを使っているか、
チェックすることが出来る。

そして本当に皆が心から一致団結するのかは、
敵が本当に強大で、しかも許せない時だ。
現実のナチスの敵はどうだったか知らないが、
物語のなかではそれを作ることが出来る。
posted by おおおかとしひこ at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カタルシス

今の俺は、本当の俺じゃない。
誤解されて、小さな型に嵌められた、間違った俺だ。
そこにチャンスが現れる。
全員から無理だと言われるか、誰もが反対することを予測される。
しかしそれは本当の俺を示す、唯一のチャンスだ。
だから苦しくても、何があっても、
出来なくても、やりとげる。
命と引き換えにしてでも。
それは本当の俺を、まだ誰にも見せてないからだ。

そのような主人公がハッピーエンドを迎えるとき、
主人公は、生まれ変わりに成功したと言えるだろう。

これがカタルシス、生まれ変わりの感覚だ。

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posted by おおおかとしひこ at 14:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

テーマとはなにか10:アンケートは信用できない

アンケートは過去を分析することは出来るが、
未来を予測することが出来ない。

従って、次に何をつくるべきかを調査することは出来ない。

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posted by おおおかとしひこ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする