2015年03月05日

テーマとはなにか11:主題歌

僕はタイアップ主題歌が大嫌いだ。
主題を歌っていないからだ。

タイアップとは、楽曲の制作費を音楽事務所が負担することで、
音楽制作費を浮かせることである。
製作側にはコストダウンになるし、
音楽事務所側には露出の機会が増える、WINWINの関係だ。
その代わり犠牲者が出る。

主題である。

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posted by おおおかとしひこ at 15:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヒールとベビーフェイス

ヒールは、悪役のこと。
ベビーフェイスは、悪役に襲われる主人公のこと。
最近使うのか分からないが、
昔は「わるもの」「いいもの」と言った。
(更に昔は「悪玉」「善玉」と言った。
もっと昔はワキとシテと言ったかも知れないが、能まではよく分からないので断言は避ける)

多くの物語では、この両極端の間で、
ものごとがおこる。
つまり、宇宙の一番端と一番端のことである。


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posted by おおおかとしひこ at 12:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アレグラ

一応風魔ネタとして触れておくか。
ついにアレグラ、紫炎じゃなくなってしまったね。
毎年ひそかに、見るたびに紫炎と呟いていたのだが。

原作の紫炎ファンには申し訳ないことをしたと思うけど、
どこかでインパクトがないと、と思ったので。
見た目のインパクト→不知火、紫炎で前半の色物、
(白虎は潜入があるので、地味に。あと敵討ちのドラマもあるし)
後半に妖水を入れて後ろにずっと色物がいることで、
前景(雷電、闇鬼、黒獅子、陽炎)と区別がつきやすくするような配慮。

風魔がなるべく原作に似た人材を投入したので、
オーディション的手駒が尽きたのと、
似てるか似てないかよりこいつは面白いというのを優先し、
色物に仕立て上げたというのもある。
丸山は声がいいから、ヅラにしても持つ計算。

色物がいなければ、誰が誰か、区別がつくのは後半になってたと思う。
そうすると、よく分からない話になっちゃうのよね。
ヒールのほうがベビーフェイスよりも実力が必要なのは、
どこの興行でもおなじですよ。
演劇でもプロレスでもサーカスでもね。

ベビーフェイスのドラマに集中させる、色物は伝統的やり方だと思います。
敵が「あやし」だからこそ身内が結束することに感情移入しやすくなる。
原作の紫炎ファンには誠に申し訳ないが、
ドラマ的には大正解なのですよ。

実は原作でも夜叉八将軍は色物テクニックを使ってるんだよね。
それは黒塗りの顔。
黒塗り(または活躍回までシルエット)なら、
紫炎は色物にならなかったかも知れないが、
似てない人と一生言われただけかも知れない。
posted by おおおかとしひこ at 11:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 実写版「風魔の小次郎」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

必死な主人公

要するに、物語とは、
なぜそんなに必死なのか、その理由を作り出すことなのだ。
リアルだろうが、嘘っぽかろうが。
(古い映画だが、塚本晋也「鉄男」なんて、
「必死」以外はない一点突破映画である。
僕らの同世代は影響されたものだ)


この意味で、
主人公とは、殆どの場面で必死でいなければならない人のことである。

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posted by おおおかとしひこ at 02:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする