2015年03月19日

最も強いオリジナリティは何か

話がややこしくなってきたり、
全体がぼやけてきたり、
何がポイントか分からなくなってきたら、
常にこの問いに戻るとよい。

或いは、そもそもその話は、
最初に思いついたどういうアイデアから発展してきたかを、
思い出すとよい。

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posted by おおおかとしひこ at 13:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

酷い広告を見た3

「そもそも広告とは、我が売りたい欲望を晒す、醜いものである。
従って、少なくとも強制的に大衆の御目を汚すからには、
何らかの楽しんでもらう芸をしなければならない。
すなわち、広告は文化であらねばならない」

という意識は、少なくとも80年代には常識だった。
もはやその常識は、どこにもないのだろうか。
伝統的にきちんとした広告をつくっている、
サントリーや資生堂ぐらいしか、それを意識してないのだろうか。

全ての会社の広報部、宣伝部に告ぐ。
不快だ。
紳士たれ。
文化をせよ。

かつて広告は文化だった。しかも最新更新の文化だった。
今はちんこのさらしあいだ。


話を脚本論に戻そう。
どうしてテーマが主張であってはならないか、
テーマを売りたい欲望に置き換えれば明らかだろう。
そして、映画は文化の極みのひとつだ。
posted by おおおかとしひこ at 13:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

酷い広告を見た2

「十月十日の進化論」の宣伝の話、つづきがあった。
公式を最後まで読んでなかった。

偏屈な昆虫学者が?その妄想を新進気鋭のアニメーターで?
プロナチュラリスト監修?
主人公には人には言えない秘密が?

ちょっと待ってよ。ちっともポスターに書いてないじゃん。
「偏屈な女昆虫学者の、妊娠奮戦記」と纏めていいんじゃないの?
「昆虫の交尾には慣れてますが、
人類の妊娠は初めてです」
みたいなキャッチコピーでいいんじゃないの?

(そもそもさ、哺乳類までの進化を子宮の中でやるわけでさ、
宇宙から来たと冗談で言われる別系統の進化の虫は、
子宮の中でやらないよね?どういうことや?)

なんなんやWOWOW。絞りきってないやんか。
「昆虫推しは受けない」という判断が働いたのか?
だったら前の記事のような、ヒューマンドラマへの誤誘導をちゃんとすべきでしょ。
はらたってきた。ダメにも程がある。関係者各位の報われないこと。

宣伝部が絞りきれてないか、
作品が絞りきれてないかは、作品を見るしかないが。
まさか炎上マーケティングちゃうやろな。
posted by おおおかとしひこ at 12:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今電車で酷い広告を見た

WOWOWのドラマの中吊り。「十月十日の進化論」。

メインコピー
「胎児は、十月十日で、生命の30数億年の進化を再現する、らしい。」

ボディコピー
「奔放で、マイペースで、不器用な主人公・鈴が、
命を宿したことで周囲を取り巻く人々と
次第に心を通わせていくハートフルストーリー!」

ひどい。ちっとも面白そうじゃない。
WOWOW潰れるだろこれじゃ。


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posted by おおおかとしひこ at 02:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

モブかどうか

モブとは、群衆などを指す言葉で、
背景にうつる、誰でもない通行人レベルのことを指す。
スタジアムの観客や、駅にいる人々など広い場所だけでなく、
クラスの主要キャラ以外のメンバーもモブという。

ドラえもんなら、Aと書いた帽子の奴とデブの、
準レギュラーモブがいるよね。
ガンダムならジョブジョンはモブだろう。

さて本題。
どんなに出演場面が多かったり、台詞があったとしても、
モブと変わらないことがある。

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posted by おおおかとしひこ at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする