周年恒例、春の脚本添削まつりをやります。
脚本を送ってください。
公開で批評、添削をすることで、
実戦のやり方をお見せします。
ぼこぼこにされる勇気ある人、
これからシナリオをちゃんと書いていきたい志のある人、
公開スパーリングをしてみましょう。
一通り前回のを読んでると、何が行われるか分かるでしょう。
応募要項
○一人何本でもいいですが、僕がやるのは一本だけです。
○完結したオリジナル脚本に限ります。10分から15分以内。
○想定予算なし。ただしキャストありきはNGにします。
○表紙に、ログラインをつけてください。
○前回のを参考に、フォーマットは揃えてください。
○wordかpdf形式がいいです。
○コメント欄に応募したい旨を書いてください。
メールアドレスは非表示なのでそこへ連絡先を。
折り返しこちらのアドレスを渡します。
○締め切りは、4月一杯。
2015年04月30日
ケツが違うなら、入りが違う
一次元であるお話を書くときの、大原則。
あるケツの為に、逆算して入りをつくる。
落ちの為の枕である。
枕は決して単独には存在せず、
落ちと関係してはじめて意味がある。
(逆にどことも関係のない部分は、一次元には邪魔である)
それは、全体のケツと入りの関係でもそうだし、
あるブロックやシーンのケツと入りの関係でもそうだ。
書いてるときはケツが定まりきっていないから、
入りのヌルイ箇所が散見される。
リライトは、これを直していくことでもある。
あるケツの為に、逆算して入りをつくる。
落ちの為の枕である。
枕は決して単独には存在せず、
落ちと関係してはじめて意味がある。
(逆にどことも関係のない部分は、一次元には邪魔である)
それは、全体のケツと入りの関係でもそうだし、
あるブロックやシーンのケツと入りの関係でもそうだ。
書いてるときはケツが定まりきっていないから、
入りのヌルイ箇所が散見される。
リライトは、これを直していくことでもある。
拡大していく感覚、収束していく感覚
次々に次がやってくる!
凄さの更に上が!
この世界の外にも世界が!
どこまでこれは続くのか?!
などが、拡大していく感覚。
今までのこれはこういうことだったのか!
全ては計画されていたのか!
こういうことだと思っていたら、そんな深い意味が!
全てのパーツが揃い、崩壊のはじまりだ。
世界の本質はこういうことではないか?
などが、収束していく感覚。
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凄さの更に上が!
この世界の外にも世界が!
どこまでこれは続くのか?!
などが、拡大していく感覚。
今までのこれはこういうことだったのか!
全ては計画されていたのか!
こういうことだと思っていたら、そんな深い意味が!
全てのパーツが揃い、崩壊のはじまりだ。
世界の本質はこういうことではないか?
などが、収束していく感覚。
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2015年04月29日
最近気づいたこと:勉強の仕方が違う
僕は理系出身で、かつ偏差値が相当高い所の出なのだが、
世間知らずな所があって、
この年になってようやく気づいた。
世界の殆どの人が文系で、
彼らが勉強や理論だと思っているところが、
僕のベースとなっているところと違う、と。
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世間知らずな所があって、
この年になってようやく気づいた。
世界の殆どの人が文系で、
彼らが勉強や理論だと思っているところが、
僕のベースとなっているところと違う、と。
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座学と実践
なにごともそうだけど、
座ってふんふん聞いてるだけが知識ではない。
使えてはじめて身につくことになる。
僕が書いてるのは、日々の膨大な実戦から得られたエッセンスのようなもので、
時々体系立ててるつもりだけど、本気で体系立てた訳ではない。
何故なら、実戦のフィードバックは毎日返ってきて、
その度に微修正が入るからだ。
それくらい、お話というのはとらえどころがない。
だから同じ話が被っても、既に更新された理論になっている可能性もある。
どこかでちゃんと体系化するとしたら、
本を書くときのような気がする。
でも体系化した時点でそれは死ぬような気もする。
生きて変化するのが実戦だからだ。
だから実践知識ほど、日々変化していく。
変化しなくなったものだけを座学で体系化して学ぶのかも知れない。
書く者にとって役立つように書いてるつもりだけど、
さて、効果的なのかはよく分からない。
(何年か前の自分に向けて書いているつもり)
最初からずっと読み続けてる強者はいないだろうから、
なんとか体系立てて初心者の役に立てたいのだけど、
ちょっと記事量が半端なくて、インデックス作っただけで死にました。
全部読み返して整理するのもしんどいし。
ということで、トップの記事を、インデックスに誘導しやすいように変更しました。
2013とかは随分シンプルに書いてたことよ。
質問は随時受け付けます。
なんかずっと上級者向けの話ばかりしてるような気もするので、
ここらでいっちょ初心者レベルの話をしたい気もします。
脚本添削スペシャル、もうすぐ締め切り!
座ってふんふん聞いてるだけが知識ではない。
使えてはじめて身につくことになる。
僕が書いてるのは、日々の膨大な実戦から得られたエッセンスのようなもので、
時々体系立ててるつもりだけど、本気で体系立てた訳ではない。
何故なら、実戦のフィードバックは毎日返ってきて、
その度に微修正が入るからだ。
それくらい、お話というのはとらえどころがない。
だから同じ話が被っても、既に更新された理論になっている可能性もある。
どこかでちゃんと体系化するとしたら、
本を書くときのような気がする。
でも体系化した時点でそれは死ぬような気もする。
生きて変化するのが実戦だからだ。
だから実践知識ほど、日々変化していく。
変化しなくなったものだけを座学で体系化して学ぶのかも知れない。
書く者にとって役立つように書いてるつもりだけど、
さて、効果的なのかはよく分からない。
(何年か前の自分に向けて書いているつもり)
最初からずっと読み続けてる強者はいないだろうから、
なんとか体系立てて初心者の役に立てたいのだけど、
ちょっと記事量が半端なくて、インデックス作っただけで死にました。
全部読み返して整理するのもしんどいし。
ということで、トップの記事を、インデックスに誘導しやすいように変更しました。
2013とかは随分シンプルに書いてたことよ。
質問は随時受け付けます。
なんかずっと上級者向けの話ばかりしてるような気もするので、
ここらでいっちょ初心者レベルの話をしたい気もします。
脚本添削スペシャル、もうすぐ締め切り!
2015年04月28日
カット割りについて知っておくべきこと
カット割りについて、基本的なところから教えてくれる本はなかなかない。
スティーブンDキャッツ「映画監督術shot by shot」は、
なかなかいい本だが、アメリカの技術、マルチカメラを前提として書かれていて、
マルチカメラ編集を知らない、日本の訳者が訳しているので、
誤訳がとても多い。
なので、これだという入門書を紹介できない。
カット割りの基本について知っておくべき、
根本的なことを書いておく。
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スティーブンDキャッツ「映画監督術shot by shot」は、
なかなかいい本だが、アメリカの技術、マルチカメラを前提として書かれていて、
マルチカメラ編集を知らない、日本の訳者が訳しているので、
誤訳がとても多い。
なので、これだという入門書を紹介できない。
カット割りの基本について知っておくべき、
根本的なことを書いておく。
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2015年04月27日
脚本論インデックス2014.8/7-2015.3/31
脚本論カテゴリのリスト更新です。
リンク埋め込むまでやりたいんですが、
量が多いので記事タイトルだけのリストでかんべんしてください。
(これつくるだけで3時間かかったし)
興味があったら記事タイトルをコピーして、ブログ内記事検索
(PC版、スマホ版対応)かけてください。
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リンク埋め込むまでやりたいんですが、
量が多いので記事タイトルだけのリストでかんべんしてください。
(これつくるだけで3時間かかったし)
興味があったら記事タイトルをコピーして、ブログ内記事検索
(PC版、スマホ版対応)かけてください。
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ビート4:プロットの具体化にビートを利用する
色々な段取りを、そのまま描いていても退屈だ。
知らない人が電車で切符を買う段取りを見ても、
外国の珍しい光景でない限り価値がない。
だがこれがヒロインとの出会いになった前の例では、
急にそのビートが面白くなった。
これはどういうことだろう。
プロットの進行に、ビートを利用しているのである。
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知らない人が電車で切符を買う段取りを見ても、
外国の珍しい光景でない限り価値がない。
だがこれがヒロインとの出会いになった前の例では、
急にそのビートが面白くなった。
これはどういうことだろう。
プロットの進行に、ビートを利用しているのである。
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2015年04月26日
物語は、現実のとても上手いダイジェストだ
バードマンにおける、
「ワンカットはリアル」という誤解。
編集してないことが臨場感があり、
没入感が強いという誤解。
ヒッチコックの「ロープ」研究の項でも書いたかもだが、
改めて、ワンカット撮影を考えてみよう。
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「ワンカットはリアル」という誤解。
編集してないことが臨場感があり、
没入感が強いという誤解。
ヒッチコックの「ロープ」研究の項でも書いたかもだが、
改めて、ワンカット撮影を考えてみよう。
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2015年04月25日
2015年04月24日
企画書は、脚本の先に書くかあとに書くか
理想は、面白い脚本を書き終え、
それが素晴らしいテーマであることを確認し、
新しく、面白いストーリーであり、
魅力的なガワを備えていることも確認してから、
それを劇的に売り込める作戦を、
作品とは別に練り込むことだ。
良いCMは、本体と別の良さを持つ。
本体のCMでありながら、本体と別の良さを主張して、
はじめてCMの中で目立ち、本体に手を伸ばさせる効果がある。
従って、本体があっての、売り込み戦略としての企画書を、
別に考えるのが理想だ。
本体に対して、数種類売り込み方があって、
使い分けてもいいぐらいだ。
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それが素晴らしいテーマであることを確認し、
新しく、面白いストーリーであり、
魅力的なガワを備えていることも確認してから、
それを劇的に売り込める作戦を、
作品とは別に練り込むことだ。
良いCMは、本体と別の良さを持つ。
本体のCMでありながら、本体と別の良さを主張して、
はじめてCMの中で目立ち、本体に手を伸ばさせる効果がある。
従って、本体があっての、売り込み戦略としての企画書を、
別に考えるのが理想だ。
本体に対して、数種類売り込み方があって、
使い分けてもいいぐらいだ。
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2015年04月23日
デジタルは人を幸せにしない:信号変換の問題
最近、映像編集がとても窮屈だ。
アナログ時代に戻りたい。
テープtoデジタルをAVID、AVIDtoテープ、EDLで次へ、
の方が、何が行われているか直感的で、
管理がしやすかった。(スタインベックの方が更によいと思う)
今の編集はブラックボックス化しすぎだ。
編集する僕にあまり差はないが、周囲の理解が素材管理ばかりに集中し、
中身の編集についての理解が追いついていない。
問題はどこか。信号変換の手間の問題だ。
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アナログ時代に戻りたい。
テープtoデジタルをAVID、AVIDtoテープ、EDLで次へ、
の方が、何が行われているか直感的で、
管理がしやすかった。(スタインベックの方が更によいと思う)
今の編集はブラックボックス化しすぎだ。
編集する僕にあまり差はないが、周囲の理解が素材管理ばかりに集中し、
中身の編集についての理解が追いついていない。
問題はどこか。信号変換の手間の問題だ。
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2015年04月22日
2015年04月21日
期待させてくれること、答えてくれること
観客として見ているときには、これを無意識にしているはずだ。
何かを期待して見ること。
具体的なものがあるときもある(予告などで一瞬見ている)。
詳しくは知らないが、何となくの情報もある。
序盤や中盤で、これから期待することもなんとなくある。
これらに見事答えてくれる、
あるいは予想の更に上を行ってくれるとき、
スタンディングオベーションになると思う。
これを、自分の作品でやることが難しい。
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何かを期待して見ること。
具体的なものがあるときもある(予告などで一瞬見ている)。
詳しくは知らないが、何となくの情報もある。
序盤や中盤で、これから期待することもなんとなくある。
これらに見事答えてくれる、
あるいは予想の更に上を行ってくれるとき、
スタンディングオベーションになると思う。
これを、自分の作品でやることが難しい。
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この脚本論は全てではなく、基礎に過ぎない
てんぐ探偵35話(「夏祭りの記憶」妖怪ボケ)の
ラスト「スイカ、盗んできたよ!」は、これまでの理論にはない幕切れだ。
神の閃きみたいに、書いてる瞬間に出た。
(プロット時では、「ドタバタするのが家族だし」で締める予定だった)
作劇とは、新しいことをすることだ。
基礎理論はあっても、次の新しさを決める理論はない。
(それは既に過去にあった、
それはなかった、しか人には言えない)
当たり前だけど、本当の創作は、
基礎理論ぐらい目つぶってもこなせるようになった、
その先にある。
ということで、日々、基礎理論を深めて書いていこうと思ってます。
時々基礎じゃないことも書くけど。
創作は自由組手。理論は型。
組手で悩んだら、型を深く探るといい。何回でも基礎に戻るといい。
そういう深みを提供しているつもりです。
書かない人の読み物であるより、書く人の為のものでありたい。
ラスト「スイカ、盗んできたよ!」は、これまでの理論にはない幕切れだ。
神の閃きみたいに、書いてる瞬間に出た。
(プロット時では、「ドタバタするのが家族だし」で締める予定だった)
作劇とは、新しいことをすることだ。
基礎理論はあっても、次の新しさを決める理論はない。
(それは既に過去にあった、
それはなかった、しか人には言えない)
当たり前だけど、本当の創作は、
基礎理論ぐらい目つぶってもこなせるようになった、
その先にある。
ということで、日々、基礎理論を深めて書いていこうと思ってます。
時々基礎じゃないことも書くけど。
創作は自由組手。理論は型。
組手で悩んだら、型を深く探るといい。何回でも基礎に戻るといい。
そういう深みを提供しているつもりです。
書かない人の読み物であるより、書く人の為のものでありたい。
リアリティーの範囲
よく音楽ものとかである。
「この人ピアノ弾いてない」とかね。
僕は武術に詳しいから、
「この人は経験者だ」というのは、
数手見れば分かる。
こういうリアリティーが弱いと、感情移入は削がれやすい。
なんだ嘘じゃんと。
しかし、俳優をそこまでトレーニングするのは費用的に困難だ。
(ハリウッドなら三ヶ月スケジュールキープして、
専門のトレーニングをさせることはある。
日本だと、三ヶ月の営業保証金とか言われる。
日米の俳優の実力の差は、こういうところで開いていく)
問題はなんだ。「ピアノを弾く」や「武術」にリアリティーを求めることだ。
「ピアノを弾いてないとき」「戦ってないとき」の、
リアリティーを描くとよいのだ。
それが、人間のリアリティーというものだ。
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「この人ピアノ弾いてない」とかね。
僕は武術に詳しいから、
「この人は経験者だ」というのは、
数手見れば分かる。
こういうリアリティーが弱いと、感情移入は削がれやすい。
なんだ嘘じゃんと。
しかし、俳優をそこまでトレーニングするのは費用的に困難だ。
(ハリウッドなら三ヶ月スケジュールキープして、
専門のトレーニングをさせることはある。
日本だと、三ヶ月の営業保証金とか言われる。
日米の俳優の実力の差は、こういうところで開いていく)
問題はなんだ。「ピアノを弾く」や「武術」にリアリティーを求めることだ。
「ピアノを弾いてないとき」「戦ってないとき」の、
リアリティーを描くとよいのだ。
それが、人間のリアリティーというものだ。
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