2015年04月30日

【告知】脚本添削スペシャル2015応募要項(4月中は上にいます)

周年恒例、春の脚本添削まつりをやります。
脚本を送ってください。
公開で批評、添削をすることで、
実戦のやり方をお見せします。

ぼこぼこにされる勇気ある人、
これからシナリオをちゃんと書いていきたい志のある人、
公開スパーリングをしてみましょう。
一通り前回のを読んでると、何が行われるか分かるでしょう。

応募要項

○一人何本でもいいですが、僕がやるのは一本だけです。
○完結したオリジナル脚本に限ります。10分から15分以内。
○想定予算なし。ただしキャストありきはNGにします。
○表紙に、ログラインをつけてください。
○前回のを参考に、フォーマットは揃えてください。
○wordかpdf形式がいいです。
○コメント欄に応募したい旨を書いてください。
メールアドレスは非表示なのでそこへ連絡先を。
折り返しこちらのアドレスを渡します。
○締め切りは、4月一杯。
posted by おおおかとしひこ at 19:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ケツが違うなら、入りが違う

一次元であるお話を書くときの、大原則。
あるケツの為に、逆算して入りをつくる。
落ちの為の枕である。
枕は決して単独には存在せず、
落ちと関係してはじめて意味がある。
(逆にどことも関係のない部分は、一次元には邪魔である)

それは、全体のケツと入りの関係でもそうだし、
あるブロックやシーンのケツと入りの関係でもそうだ。

書いてるときはケツが定まりきっていないから、
入りのヌルイ箇所が散見される。
リライトは、これを直していくことでもある。
posted by おおおかとしひこ at 12:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「行って来い」を防ぐために

A→B

とシーンを書いて、
Aに追加要素があったなあと思い、続けて、

A→B→A2

とBをA要素で挟んでしまうときがある。
これを「行って来い」といい、よくない方式だと戒められる。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

拡大していく感覚、収束していく感覚

次々に次がやってくる!
凄さの更に上が!
この世界の外にも世界が!
どこまでこれは続くのか?!
などが、拡大していく感覚。

今までのこれはこういうことだったのか!
全ては計画されていたのか!
こういうことだと思っていたら、そんな深い意味が!
全てのパーツが揃い、崩壊のはじまりだ。
世界の本質はこういうことではないか?
などが、収束していく感覚。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月29日

主人公が傍観者

という検索ワードで来た人がいたので、
タイムリーにこの話題をしてみる。

主人公が傍観者になってしまうのは、
最もよくある初心者の間違いだ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 15:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

最近気づいたこと:勉強の仕方が違う

僕は理系出身で、かつ偏差値が相当高い所の出なのだが、
世間知らずな所があって、
この年になってようやく気づいた。

世界の殆どの人が文系で、
彼らが勉強や理論だと思っているところが、
僕のベースとなっているところと違う、と。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 14:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大岡俊彦の考える「名作の21といくつかの条件」

これまでの議論の統合を試みよう。

名作には、以下の条件が必要だ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 12:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

座学と実践

なにごともそうだけど、
座ってふんふん聞いてるだけが知識ではない。
使えてはじめて身につくことになる。

僕が書いてるのは、日々の膨大な実戦から得られたエッセンスのようなもので、
時々体系立ててるつもりだけど、本気で体系立てた訳ではない。
何故なら、実戦のフィードバックは毎日返ってきて、
その度に微修正が入るからだ。
それくらい、お話というのはとらえどころがない。

だから同じ話が被っても、既に更新された理論になっている可能性もある。
どこかでちゃんと体系化するとしたら、
本を書くときのような気がする。
でも体系化した時点でそれは死ぬような気もする。
生きて変化するのが実戦だからだ。
だから実践知識ほど、日々変化していく。
変化しなくなったものだけを座学で体系化して学ぶのかも知れない。

書く者にとって役立つように書いてるつもりだけど、
さて、効果的なのかはよく分からない。
(何年か前の自分に向けて書いているつもり)

最初からずっと読み続けてる強者はいないだろうから、
なんとか体系立てて初心者の役に立てたいのだけど、
ちょっと記事量が半端なくて、インデックス作っただけで死にました。
全部読み返して整理するのもしんどいし。

ということで、トップの記事を、インデックスに誘導しやすいように変更しました。
2013とかは随分シンプルに書いてたことよ。
質問は随時受け付けます。
なんかずっと上級者向けの話ばかりしてるような気もするので、
ここらでいっちょ初心者レベルの話をしたい気もします。

脚本添削スペシャル、もうすぐ締め切り!
posted by おおおかとしひこ at 01:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月28日

カット割りについて知っておくべきこと

カット割りについて、基本的なところから教えてくれる本はなかなかない。

スティーブンDキャッツ「映画監督術shot by shot」は、
なかなかいい本だが、アメリカの技術、マルチカメラを前提として書かれていて、
マルチカメラ編集を知らない、日本の訳者が訳しているので、
誤訳がとても多い。

なので、これだという入門書を紹介できない。

カット割りの基本について知っておくべき、
根本的なことを書いておく。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月27日

脚本論インデックス2014.8/7-2015.3/31

脚本論カテゴリのリスト更新です。
リンク埋め込むまでやりたいんですが、
量が多いので記事タイトルだけのリストでかんべんしてください。
(これつくるだけで3時間かかったし)

興味があったら記事タイトルをコピーして、ブログ内記事検索
(PC版、スマホ版対応)かけてください。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タイトルのつけかた

まだこれだ、という結論には達していない。
しかし、客観的になるひとつの方法がある。

山ほど並べたときに、タイトルを見ただけで、
それをパッと分類できるかどうか。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ビート4:プロットの具体化にビートを利用する

色々な段取りを、そのまま描いていても退屈だ。
知らない人が電車で切符を買う段取りを見ても、
外国の珍しい光景でない限り価値がない。

だがこれがヒロインとの出会いになった前の例では、
急にそのビートが面白くなった。
これはどういうことだろう。

プロットの進行に、ビートを利用しているのである。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 08:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

平時と緊急時の本性

以前書いた、
物語とは、平時の人付き合いではなく、
緊急時の人付き合いだ、というのを掘り下げてみる。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月26日

1と2の役割

一幕と二幕前半の関係は、
「日常が問題に壊されるまでの面白さ」と、
「その問題が巻き起こす面白さそのもの」だ。

これは、段階的にどこの1と2でも相似形である。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

物語は、現実のとても上手いダイジェストだ

バードマンにおける、
「ワンカットはリアル」という誤解。

編集してないことが臨場感があり、
没入感が強いという誤解。

ヒッチコックの「ロープ」研究の項でも書いたかもだが、
改めて、ワンカット撮影を考えてみよう。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 00:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月25日

人間の魅力

見た目。台詞。行動。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 18:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月24日

登場人物一人で、話になるだろうか?

「何故主人公以外の人物が必要なのか」というキーワードで辿りついた人がいた。
興味深い質問なので、考えてみる。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ビート3:ビートとストーリーライン

ビートは、ひとつのストーリーラインのことであり、
全体のビートのことでもある。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

企画書と中身の落差

相変わらずドラえもんを例にしてみよう。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 15:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

企画書は、脚本の先に書くかあとに書くか

理想は、面白い脚本を書き終え、
それが素晴らしいテーマであることを確認し、
新しく、面白いストーリーであり、
魅力的なガワを備えていることも確認してから、
それを劇的に売り込める作戦を、
作品とは別に練り込むことだ。

良いCMは、本体と別の良さを持つ。
本体のCMでありながら、本体と別の良さを主張して、
はじめてCMの中で目立ち、本体に手を伸ばさせる効果がある。

従って、本体があっての、売り込み戦略としての企画書を、
別に考えるのが理想だ。
本体に対して、数種類売り込み方があって、
使い分けてもいいぐらいだ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 15:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ビート2

どこから、どこまでを、何ビートで描くか。
実はこれがお話をどう書くかを決める、
設計の骨格になる。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 13:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ビート

ストーリーの単位として、
たまにハリウッドの脚本理論に出てくる言葉。

僕もよく分かってないけど、
何となく、段取りとかステップとかで、
示される言葉だと思う。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 02:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月23日

デジタルは人を幸せにしない:信号変換の問題

最近、映像編集がとても窮屈だ。
アナログ時代に戻りたい。
テープtoデジタルをAVID、AVIDtoテープ、EDLで次へ、
の方が、何が行われているか直感的で、
管理がしやすかった。(スタインベックの方が更によいと思う)

今の編集はブラックボックス化しすぎだ。
編集する僕にあまり差はないが、周囲の理解が素材管理ばかりに集中し、
中身の編集についての理解が追いついていない。

問題はどこか。信号変換の手間の問題だ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

展開とは「理解する過程」と「会うこと」

仮説。

展開って何だか分からなくなったら、
中盤の構造を考えるときに。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 01:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月22日

書く苦しみ

書くのが楽しいから書いているのは、アマチュアだ。

楽しいことを書くのに、苦しいという感覚を経験して、
それが1ミリも感じられず本気で楽しんで書くのがプロだ。

それは、嫌々嘘の笑顔を作ることの苦しみではない。
(営業スマイルが僕は苦手だ)
作劇は、我慢自慢の大会ではない。

それは、本気で楽しむ事の苦しみである。


続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 10:27| Comment(4) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月21日

期待させてくれること、答えてくれること

観客として見ているときには、これを無意識にしているはずだ。
何かを期待して見ること。
具体的なものがあるときもある(予告などで一瞬見ている)。
詳しくは知らないが、何となくの情報もある。
序盤や中盤で、これから期待することもなんとなくある。

これらに見事答えてくれる、
あるいは予想の更に上を行ってくれるとき、
スタンディングオベーションになると思う。

これを、自分の作品でやることが難しい。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 14:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この脚本論は全てではなく、基礎に過ぎない

てんぐ探偵35話(「夏祭りの記憶」妖怪ボケ)の
ラスト「スイカ、盗んできたよ!」は、これまでの理論にはない幕切れだ。

神の閃きみたいに、書いてる瞬間に出た。
(プロット時では、「ドタバタするのが家族だし」で締める予定だった)

作劇とは、新しいことをすることだ。
基礎理論はあっても、次の新しさを決める理論はない。
(それは既に過去にあった、
それはなかった、しか人には言えない)

当たり前だけど、本当の創作は、
基礎理論ぐらい目つぶってもこなせるようになった、
その先にある。

ということで、日々、基礎理論を深めて書いていこうと思ってます。
時々基礎じゃないことも書くけど。
創作は自由組手。理論は型。
組手で悩んだら、型を深く探るといい。何回でも基礎に戻るといい。
そういう深みを提供しているつもりです。
書かない人の読み物であるより、書く人の為のものでありたい。
posted by おおおかとしひこ at 10:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

リアリティーの範囲

よく音楽ものとかである。
「この人ピアノ弾いてない」とかね。
僕は武術に詳しいから、
「この人は経験者だ」というのは、
数手見れば分かる。

こういうリアリティーが弱いと、感情移入は削がれやすい。
なんだ嘘じゃんと。
しかし、俳優をそこまでトレーニングするのは費用的に困難だ。
(ハリウッドなら三ヶ月スケジュールキープして、
専門のトレーニングをさせることはある。
日本だと、三ヶ月の営業保証金とか言われる。
日米の俳優の実力の差は、こういうところで開いていく)

問題はなんだ。「ピアノを弾く」や「武術」にリアリティーを求めることだ。

「ピアノを弾いてないとき」「戦ってないとき」の、
リアリティーを描くとよいのだ。
それが、人間のリアリティーというものだ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 00:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月19日

ただのトリック撮影3

kentyaさんのコメントに答えつつ、
議論を深めますか。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 15:20| Comment(3) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

文章と数学

前記事のちょっとした結論、
相対性理論だって小説になるはず、
ということについての捕捉。

結論からいうと、数学は小説にならない。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

地の文の書き方

脚本ばかり書いてきた僕が、
小説を書いてみて分かったこと。

小説の地の文では、
頭に浮かぶ映像を、文章で記録するのは間違い。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 13:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

引き受ける覚悟

そのテーマについて、
誰よりも広く、深く考えること。

だから、どんな批判が来ても別に怖くないし、
驚かない。
そんなことはとうに考えて、
それへの再反論も作品の中に込めてある筈だからだ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 12:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ただのトリック撮影2

問題は、ワンカット撮影が、
内容の何を表現するための手法だったか、
ということにある。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 11:07| Comment(1) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ただのトリック撮影。(「バードマン」評)

単なるびっくりワンカットショーやん。
単なるびっくりドラムソロやん。
単なるびっくり小道具の銃が本物で、やん。

他人の評は関係ないって言っといて、
ニューヨークタイムズに誉められたことが、
その落ちでいいのか?
ナプキンへのサインは捨ててよかったのか?
(これが「他人の評に右往左往することはバカらしい」という象徴の筈だが)

アンチハリウッド作品として、の受賞だろこれ?

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 01:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月18日

マラソン

トレーニングのために、
想定より長いものを書くのはよいことだ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 19:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

同調すること12:物語とそれ以外の同調

他人のやってることをまるで自分がやってるように思うこと。
他人と自分の中に同じようなものを見つけること。
同調が人間の基本的性質であり、楽しみであると仮定しよう。

物語への特別の同調を見るために、それ以外の同調を見てみよう。

例えばスポーツ観戦。
例えばバラエティー、ワイドショー。
これらは、
物珍しいものを見たいという見世物小屋的なものと、
同調を楽しむものだ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 19:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「話が出来た」とはどういうことか

何をもって話が出来たと判断すればよいか。

抽象的な「話」が、
たとえどんな具体的ディテールになったとしても、
そのディテールに左右されず面白い話になるだろうな、
という確信が出来たとき。
(同調論で言えば、話の中身と同調出来たとき)

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 12:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月17日

同調すること11:広い同調

なるべく広い人の同調を誘えるものが、
広く人に伝わるものである。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 12:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【追悼】愛川欽也

声質が大分変わってたけど、
ネムカケの声を頼むつもりでした。
僕にとっては、子供の頃からキンキンといえばニャンコ先生でした。
主人公に絡む猫役は、愛川欽也以外考えられない。

なるほどザワールドのイメージもあるけど、
僕は声優のイメージの方が強いかなあ。
中目黒のキンケロシアターのことは、
亡くなってから知りました。
監督作を、見に行こうと思います。

大人になることは、子供の頃からの憧れの人がいなくなることで、
それはとても辛いです。
若いやつらを育てる場を密かに作ってたあなたを、
大人として尊敬します。
posted by おおおかとしひこ at 04:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

作風は必要か

難しい問題だ。

作風が確立したほうが、クリエイターとしてのキャラが立ち、
覚えてもらいやすくなる。
しかしそれは飽きられたら捨てられるということと表裏一体だ。

ある特定の技が強い人は、それ以外のシチュエーションに弱い。
本当の達人は、全ての技を居着きなしに自在に使える人だ。
固着を捨てることが自在への道だ、
ということは武術の世界の真実である。

これが作劇にも通ずるかは分からないが、
作風云々より、まず面白いものを作ることに、
注力すべきなのではないかと考えている。
俺っぽい話、俺っぽい展開、俺っぽいキャラ、俺っぽいテーマ。
そういうことを言われたら負けかも知れないし、
短期的には勝ちかも知れない。
posted by おおおかとしひこ at 02:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月16日

同調すること10:他の人物にも同調してみよう

第一稿や最初のほうでは、
同調が主人公だけのことが多い。

他の人物にも同調してみよう。
ただ出て喋るだけになっていないか?

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 18:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

問題と解決は、それで良かったのか

最後まで書き終え、一回忘れて、リライトにかかるとき、
メモなしの一気読みをすることを勧めている。
これはディテールにとらわれず、全体を見るための方法論である。

このことで気づくことがある。

「このテーマだとすると、
この事件とこの解決でいいのか?」という、そもそものことに。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 15:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

同調すること9:タレントへの同調と、役への同調

同調の話、もう少し続けます。

タレントが俳優になれないのは何故か。
何故最近のドラマは豪華キャストなのに惨敗するのか。
失敗したキャスティングは、
同調を考えると、分かりやすくなる。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 11:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

落とし穴は「書きたかった所」にある

他人の失敗はよく見える。
自分の失敗はよく見えていない。

落とし穴は、大抵注意していない所にある。
あなたの「書きたかった所」に。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 01:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月15日

同調の話、おまけ:風魔における同調への道

実写風魔からいくつか。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 21:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

同調すること8:同調と序破急の関係

同調のことを考えると、
序破急における序とは、
観客が、世界に同調するために必要な要素を、
提供する時間帯、
と考えることも出来る。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 20:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

同調すること7:パーツを集めても話にはならない

パーツを集めて流れを作るんじゃない、
流れを作ってパーツをぶら下げるんだ。

お話を書くのが下手な人は、
パーツを集めることが主な仕事だと誤解している。

何か面白そうなものを集め、
それを並べると、一種の流れが出来るのではないかと。
子供の頃やった、宝物集めのような感覚だ。

流れが出来ない(或いは途中で滞る)のは、
集めたパーツが悪いからであり、
パーツの集め方や並べ方が悪かったと考えてしまう。
それは誤りだ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 19:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

同調すること6:リライトと同調

つくづく我々脚本家は大変だ。

事件と解決を考え出し、ストーリーラインを複数絡ませ、
外的問題と内的問題を構築し、新鮮味がある題材でひきつけ、
複数の人格のスムーズな分裂と統合をし、
コンフリクトで面白くし、アイデアをそこかしこにばらまき、
カタルシスで変化を描いてテーマを暗示しなければならない。

それどころか、登場人物に同調もさせなければならない。

大変だ。
まず一発でこれを書くことは出来ないだろう。
だから何度も書き直したり、いじったりしながら、
脚本は完成に導かれるのが普通だ。

しかし、
そのリライトの過程で最も失われるのは、
この同調の感覚だということに、注意しよう。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 15:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

同調すること5:完全なる同調の条件

感情移入は、何に同調するのか。
シチュエーション(事件や人間関係)、
その反応や感情、その行動、
全てである。

そしてその結果によって、
次のシチュエーション、反応や感情、行動…
にもである。

この全てに同調しているのが、感情移入である。
没頭的な同調だ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 11:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

失敗は死

試しに、そういう話を書いてみよう。
5分もので十分だ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 02:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする