2015年04月07日

ストーリーの思いつき方(まとめ)

「素晴らしいストーリーに欠かせない3つのもの」
から「ストーリーの思いつきかた4」までの、
一連の議論を図にまとめてみた。

これ、結構分かりやすいので、
「大岡式トライアングルメソッド」と命名。
この名前を明記する限り、自由に使っていいぞ!

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posted by おおおかとしひこ at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

愚者の改訂と賢者の改訂2

愚者の改訂の原因は、
「ものごとをどうやってつくるか」を知らないことそのものにある。

大抵は手遅れで、にも関わらず、
「簡単な所を直すだけで、ものすごく大きく直せることがある」
という魔法があると思い込むことだ。

賢者は、ものごとはどうやってつくられるか知っているから、
その段階で決めるべきことは、
その段階で確定し、練っておく。

賢者の改訂は、先読みをする先手だ。
愚者の改訂は、後だしの手遅れのつじつま合わせだ。


世の中の詰まらない映画やドラマやCMの原因は、
愚者の改訂のせいである、と断言してみる。
posted by おおおかとしひこ at 16:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

構成の話:カードの並び替えから立ち上がってくるもの

先日の第一集〜三集の15話ぶんのリライトで、
構成ごと変えるために、
久しぶりにカードの並び替えをやった。

カードは慣れると頭の中で出来てしまうので、
最近あまり使ってなかったけど、
複雑なもののベストの並び替えを試すには優れた道具だ。

これをやったので思い出したことがある。
「カードに書かれていない要素を見つけることが、
並び替えの真の意義だ」ということだ。

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posted by おおおかとしひこ at 13:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ストーリーの思いつきかた4

初期のトライアングル(ビジュアル、ストーリーの流れ、テーマ)
が練られて、
なおかつ色々なディテールが爆発的に生まれてきて、
小康状態になってきたら、
ログラインを書いてみよう。

ログラインを難しく考える必要はない。
次の形式で書いてみよう。

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posted by おおおかとしひこ at 11:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

デジタルは人を幸せにしない:ふと出会えない

電子書籍の欠点に気づいた。

古本が出回らないことだ。

我々はふと、未知の何かにぶち当たることが、
電子書籍では出来ないのだ。
未知との出会いこそが、本であり知識の本質だ。
古本屋は、その出会い喫茶である。

僕は京都の学生時代から、古本屋にお世話になっている。
あの匂いも雰囲気も大好きだ。

手に取り、自分に意味があるかどうかを考えたり、
何度も手に取るからには気になるのだろうと思ったりする時間が、
電子書籍にはない。
ということは、電子書籍と「出会う」機会は永遠に来なさそうだ。


本当にデジタルは人を幸せにするのか?
人を合理的にするには便利な道具かも知れないが、
人を幸せにするのだろうか?
posted by おおおかとしひこ at 02:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする