2015年11月12日

ログラインになる諺シリーズ

前記事に続けて。

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posted by おおおかとしひこ at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

雨降って地固まる

日本人なら、何度もこの言葉を聞いてきただろう。
そういう他人の場面を見たり、自分で経験してるだろう。
この短い言葉は、
実は殆どの物語のログラインである。
そういうドラマの一話や映画の場面も沢山見てきたはずだ。

じゃあ書いてみなよ。

一言で書くことと、
プロットや事件と解決やキャラクターや意外な展開や、
設定や台詞や脚本原稿を書くことは、
まるで違う能力と手間が必要だ。


「雨降って地固まる」というログラインの話を、10本書いてみよ。
posted by おおおかとしひこ at 15:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あなたはどういうお爺ちゃん(お婆ちゃん)でいたいか

粋なお爺ちゃんでいたいとか、
可愛いお爺ちゃんがいいなとか、
尊敬されたいとか、色々あると思う。

多分それがあなたの本質で、作風ではないかな。


僕は、おもろいおっさんでありたい。
その場で笑いが生まれるおっさんがいい。
多少引かれようが、粋でもなかろうが、
あのおっさんおもろいからどうでもええわ、と言われたい。
それでいて、作るものは純粋なものを作りたい。

逆に考えると、面白くないものは最低だ。
純粋でないのは最低だ。
それが僕の価値観であり、
ああ、これが僕の生涯の作風なのかなあと、
ふと思った。

受けるとか受けないとか、売れるとか売れないとかの前に、
自分の作風はどういうことか、
作家を目指そうとするなら、知っておくといい。
星占いや性格分析を一通り勉強するのも、自分を知る役に立つ。
コミュ能力を駆使してもいい。

でも、何もかも失った晩年、
力も権力も金も失った晩年を想像して、
自分はどういうお爺ちゃん(お婆ちゃん)でありたいのかなあ、
と思うと、
自分の本当の姿が分かるかも知れない。


そういう感じのものを、無理せずに書いてみよう。
posted by おおおかとしひこ at 14:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【風魔】祝壬生「脱臭炭」CM出演

戦友として嬉しい。
エステーのヘンテコCMは、CM監督としても憧れの枠なので、
先に踏みいられて悔しいが、
存分にヘンテコなことをやってくれ。

風魔キャストを、ちょいちょいCMの仕事で呼んでやりたいのだが、
なかなか適役がなくて困りまする。
CMのキャストって癖がないほうが喜ばれるから、
癖揃いの役者を灰汁抜きするべきかで迷うよね。
おれ、最近は大物役者CM続きなので、
共演者なしのケースが多く、
彼らに再会出来ないのが悔しいです…
posted by おおおかとしひこ at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 実写版「風魔の小次郎」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カット割入門

という検索ワードで来た方がいたようなので、
とても初歩を書いてみよう。

「笑っていいとも」の「テレホンショッキング」のコーナーが、
ベースになる。

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posted by おおおかとしひこ at 04:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月11日

デジタルは人を幸せにしない:減点主義

度々書いてるこのテーマ。

デジタルは減点主義だと思う。
アナログは加点主義だと思う。

つまりは、僕はカラオケの採点が大嫌いだという話。

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posted by おおおかとしひこ at 09:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「こうだったら面白いよね」だけではだめだ

今絶賛編集中で、J-waveから流れてきたネタに反応。

触覚をダウンロード出来るiPhoneという小説の話。
言葉で検索出来るようになったのだが、
上手く触覚を表現できなくて四苦八苦する、
というアイデアだった。

抜群のアイデアだけど、
同時に僕は足りないと思った。

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posted by おおおかとしひこ at 01:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月10日

三幕構成は、最初にやることではない

三幕構成でよく検索してくる人がいる。
僕は昔は三幕構成をマスターしてから、
面白い話を考えるべきだと思っていたが、
最近はそうでもない。

まず面白い話を書けるようになるべきであって、
三幕構成なんてあとでいい。
ただ、大抵の面白い話はおおむね三幕構成に(無意識に)なっている。

じゃあ、面白い話をまず書くために何がいるの?
という話だよね。

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posted by おおおかとしひこ at 15:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月09日

情報の粒度と階層

ものづくりには順序がある。
大から作って小に至る。

大まかな骨格を先に作り、
次に中くらいのもので中身を埋め、
細かいもので上塗りし、
更に細かいもので微細を穿つ。

今の段階で前の段階のものを直すことは出来ない。
前の段階のものを直すのなら、
今の段階でやっていることは全て捨てて、
前の段階に戻るべきだ。
そしてそれが確定してから、
新たな次の段階をまた一からコツコツやるのである。

デジタルだとその辺が曖昧になるが、
アナログでのもの作りをしていれば明らかだ。
油絵や彫刻や料理やプラモデルなどを想像すれば明らかだ。

これらの段階を、階層と考えることにしよう。
脚本には、以下の階層がある。

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2015年11月08日

ストーリーとは、ロジックである5

ロジックの話をしはじめたら、急にアクセス数が鈍くなった。
みんなロジックが苦手なのだろうか。
それとも単にここに飽きたのか。
ということを気にしつつ、
ロジックの話、まだ続けます。

一本のロジックがしっかり通ったとしても、
脚本はまだリライトで直すことがある。

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posted by おおおかとしひこ at 15:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「一体どうなるのか」は間違った場面

このあと予想がつかないけど、
とてもワクワクする。
そういう場面はちょいちょいあるものだ。

特に連載ものなら、一週間引っ張る為に、
どうなるか分からないけどとにかくワクワクする、
という場面で終わっておいて、
その間に時間を稼いで考える、
ということはよくある。

しかし、映画においてはこれは間違いである。

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posted by おおおかとしひこ at 14:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月07日

起承転結は、脚本には向かない

薄々感じてたことだけど、
考えれば考えるほど、違うと思うので。

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ネットで見た冗談

息子が「オレ天才」と言って、芸術の道へ進みたいと。

自分を天才だと思ってるうちは大丈夫です。
「オレには何が足りないのか」と調べ出したら本気なので止めなさい。



つまり、挫折こそ入り口なのですな。
posted by おおおかとしひこ at 10:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月06日

ストーリーとは、ロジックである4

ロジックとか、論理的構造とか言われても上手くイメージ出来ない人は、
「なぜ?」「どうして?」に答えられること、
と考えるといいかもだ。

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posted by おおおかとしひこ at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

100%出しきっての挫折

プロってなんだろうな、という話を昼飯食いながらしていた。

それは、
100%自分の実力を出しても、
なお世間に詰まらないと言われた経験を、
早目にした人のことじゃないか、
と僕は話した。

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posted by おおおかとしひこ at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

どんでん返しの作り方

ロジックの話、つづき。

どんでん返しは、完全にロジックで作る。

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ストーリーとは、ロジックである3:感情をのせる

矛盾なく面白い、問題から解決までのロジックが既にあるとする。
これは、たとえばプロット形式で書くことが出来る。
プロットには様々なものを含めて書くものだが、
ソリッドに、ストーリーのロジックだけを書き出す方法もある。

ためしに、名作の、感情抜きのロジックだけを書いてみるとよい。

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posted by おおおかとしひこ at 10:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月05日

ストーリーとは、ロジックである2

で、その論理を、丁寧にひとつずつ書いていくのは、
果たして面白いだろうか。

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posted by おおおかとしひこ at 15:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ストーリーとは、ロジックである

と、極論してみよう。

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posted by おおおかとしひこ at 12:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ロールモデル

ロールモデルとは、
ある種の「人の生き方の見本」を、
物語の中に見いだす、ということである。

ヒーローものを見れば、そのように人生で生きたいと思うし、
働くウーマンものを見れば、事態の打開の仕方が現実の参考になる。
台詞の言い方を真似したり、
こういうときはこう言ったり行動したりするといい、
というお手本が、物語の中にある、ということである。

仏教説話や道徳話は、
(その宗派上の)よき生き方というロールモデルを、
物語の中に表現したものである。

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物語は、麻薬みたいなもの

人生には、いいときと悪いときがある。

高揚感に溢れ、何をやっても上手くいくときと、
落ち込んでどうしようもなく回らないときを、
行き来するものだ。

人生の基準を「普通」の時に設定すれば、
いいことも悪いこともあるさ、
と考えることが出来るのだが、
調子良かったときを基準にしてしまうと、
殆どの時間、「自分は全盛期から足りない」という思いを味わうことになる。

いつを基準にするかで、自分の人生をどう認識するかが相対的に変わってくる。

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posted by おおおかとしひこ at 10:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

どんな見た目でも

どんな見た目でも、面白い話を書こう。
どんな役者がやったとしても、面白い話を書こう。
どんなロケ地で撮っても、面白い話を書こう。
どんな監督が撮っても、面白い話を書こう。
どんな予算でも、面白い話を書こう。

ビジュアルに頼ったり、
役者に頼ったり、
ロケ地に頼ったり、
監督に頼ったり、
予算に頼ったりする映画は、
それがダメなら何もなくなる。

全てダメでも、
その話頼みになるような、
面白い話を書こう。

それが、脚本家の真の仕事というものだ。

言ってることが面白い。
発想が面白い。
展開が面白い。
結末が面白い。
そういうものが、話が面白いということだ。
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2015年11月04日

逆順のトレーニング

段取りのあるものは、時々逆順のトレーニングをするとよい。
最後の段階から最初の段階にさかのぼるのだ。
最初の段階で、何を意識して前準備するべきかが、
よくわかる。

脚本の場合。

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2015年11月03日

建前と本音はパンチラである

人間には表と裏がある。
社会的人格と本来の人格、
表の都合と裏の都合、
仕事とプライベート、
他人に見せる自分と一人の時の自分、などだ。

これをパンチラの関係にすると、一番面白くなる。

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テヅカチャートに慣れたら、シュレディンガーの猫が見える

極論してみる。
テヅカチャートの話の続き。

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2015年11月02日

じゃあ何にモノローグを乗せるといいのだろう

よくあるのは、
引き絵(何かは動いていて、日常的な時が流れている)などの、
情景カットだ。
短いレンズでなく、長いレンズの絵もよく使う。
あるいは、スローモーション(ストップモーション)も頻度が高い。

つまり、普通の絵と、
「ちょっと距離を置いた絵」だ。

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posted by おおおかとしひこ at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

テヅカチャートの鍛練は、ご都合主義を避ける

以前にも紹介した、
手塚治虫が鍛練のためにやっていたというテヅカチャート。
やり方は簡単だ。

物語内でのある人物の場面を真ん中に書く。
その前に何をしていたか、想像で書く。
今よりあとに何をする可能性があるか、いくつか書く。

それらをまた「今」だと考えて、
それらの過去や未来をひたすら広げて行く。

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posted by おおおかとしひこ at 12:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

黒味や空にモノローグを乗せるのは、下手な演出

漫画によくあるこの演出は、
映像でやると寒い。

なんでだろう。
それは、映像においては、
「動いているものに意味があり、
動かないものには意味がない」からである。


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posted by おおおかとしひこ at 11:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月01日

主人公を引き受ける

実は中々に難しい。

自分が世の中の主役になったことなんて、
滅多にないからである。

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posted by おおおかとしひこ at 02:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする