2015年12月31日

徒手空拳の宇宙遊泳

執筆していると、
どうしてもこういう場面に出くわす。
たとえていうなら、
「ゼログラビティ」の命綱なしで遊泳して、
目的にたどり着かなきゃいけないシーン。
あそこは本当に怖かったねえ。

どういうことかと言うと、
事前準備は出来ない、
ざっくりした手順もイメージ出来ない、
それでいてある種の帰結イメージだけは決まっていて、
アドリブでそこにたどり着かなきゃいけない、
そういうシーンを、
ノープランで書く、
羽目のこと。

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posted by おおおかとしひこ at 15:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ドキュメンタリーとつくりごと

昨日銭湯の待合室でたまたま、
プロ野球戦力外通知のドキュメンタリーを見てしまい、
一人泣いてしまった。
ドキュメンタリーの力は凄い。
なんでもなんでも本物だからである。

実は、ここにフィクションとの差がある。
この距離感を常に持とう。

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posted by おおおかとしひこ at 12:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月30日

言わないと伝わらないこと、言わずに伝わること

この二つの見極めこそが、
我々文章書きの上手さを決める。

言わずに伝わることを、わざわざ言うのは野暮だし、
言っても無駄なことを言うのも野暮だし、
言うべきことを言ってないのは駄目という。

上手な文章というものは、
全て漏らさず、なおかつ言わなくても伝わる含みを考慮にいれ、
最小限に書いているものだ。

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posted by おおおかとしひこ at 15:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

上手い人は、手もできている

対句のように書いておく。
そもそも目が出来ているだけでは、
片手落ちだ。
舌だけ肥えて料理の作れない評論家と同じだ。

あなたは、目と同じぐらい手が出来ていなければならない。

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2015年12月29日

時々、小目標や目的を繰り返して提示する

テクニック的なことかも知れないし、
根幹に関わることかも知れない。

詰まらないストーリーのほとんどは、
「こいつら、今なんでこんな必死なんだっけ?」
と、途中で焦点や目的を忘れてしまうことだ。

だから、ちょいちょい、
目的、サブゴール(小目標)、動機などを、
観客に示すことは大切だ。

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posted by おおおかとしひこ at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イメージと実際の原稿

イメージだけ言うのは簡単だ。
それで出来た気にならないことだ。
イメージだけ書いたって、実は殆ど何も書いてないのと等しい。

たとえば、「心抉るギャグ」というイメージで、
次の4行を思いついて書くのは、まず無理だ。


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posted by おおおかとしひこ at 20:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

結末からたどろう

最後まで書けない病や、リライト時にも効果的なメソッド。
ラストからストーリーを俯瞰してみること。

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2015年12月28日

上手い人は、そもそも目ができている

絵の話をまずしよう。

右ストレートの絵がちゃんと描ける漫画家と、
そうでない漫画家の違いは何か?

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posted by おおおかとしひこ at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

色を変えよう

ターニングポイントがあり、
焦点が変わったとき。
あるいは、シーンが単純に変わったとき。
ニューブロックに話が突入したとき。

色を変えよう。

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posted by おおおかとしひこ at 17:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画的物語の定義

前記事の物語形式は、
逆に、僕の考える映画的物語を定義していることになる。

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posted by おおおかとしひこ at 13:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「○○物語」という誤認

広告でこういう表現がよくある。

この街には物語がある。
この商品には、隠された物語があった。
夏物語、はじまる。
部活物語。

「○○物語」と一括できるかも知れない。
(「男女七人夏物語」が原点かな。
遡れば竹取物語や源氏物語があるが)
こういうときの物語は、インチキであると眉に唾をせよ。
我々の扱う物語とは、随分違うからである。

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posted by おおおかとしひこ at 13:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【風魔】当時のジャンプの記憶

当時のジャンプを集めてる方がいて、
いやあ懐かしいなあ。(リアルタイム世代、中学生だった)
二色カラーが好きだった。背景の水彩のぼかしとか大好きだった。
今のジャンプにはないんだって。復活させればいいのに。

車田先生 表紙集 扉を開けるぞ! 風魔の小次郎編
http://togetter.com/li/917962

当時思ってたことを思い出した。

風魔一族!と登場した三人(竜魔、項羽、劉鵬なのだが)、何故学ラン?
異次元から来た敵、カオスは何故学ラン?
(ベタの効果線入れない手抜きか?
まあその後四千年眠ってた人も学ランなんですが)

風林火山入手後の小次郎のキャラが石松キャラじゃなくて詰まんない。
夜叉倒したあとは、また学園編に戻ると信じてた。
影道一族も出てくる、というデマがあったと思う。
木刀バーサス革手袋の拳の対決を夢見てた。
(総帥とか野火vs飛鳥武蔵とか最高じゃないか!)

木刀のバリエーションが、ノーマル、長刀、剛刀しかないから、
必殺技にバリエーションがなくてつまんねえなあ。
○○剣みたいな技が、風魔烈風と飛龍覇皇剣しかねえから、
リンかけ時代の必殺ブロウ合戦にならないなあ。
せめて、突きと払い以外の技術(胴、小手は言うに及ばず、
脛や巻き返しやすりあげや下段構えなど、剣術由来の技を見たかった。
車田先生、剣術研究してねえな?)が…


編集部がいれてるアオリたちが、とても好きです。
臨場感があるんだよなあ。
「動けば電光石火、とどまれば樹木のごとし」は、
いつ見てもかっこいい。
この文句が猛烈に好きで、ドラマ版のOPカットでは拘ったところです。
(まあ当時の流行のキリヤのゴエモンの色使いのパクりですが)
posted by おおおかとしひこ at 10:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 実写版「風魔の小次郎」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月27日

真ん中を批評しよう

若いころは、分かってる奴と思われたくて、
誰も気づかなかった細かい所に言及しがちだ。
ここに気づいた俺すげえだろ?と。

実は重箱の隅をつついても、あなたに成長はない。
あなたは常に、真ん中を見るべきだ。
つまりは、テーマとそれに至るメインプロットをである。

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posted by おおおかとしひこ at 15:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画のカット数と、数え方

まあ、初心者のころは何でも気になるよね。
ちょいちょいこの検索ワードを見ます。

昔計測したときは、ハリウッドが1000ちかく、
日本映画が600から700だった。
二十年ぐらい前なので参考記録に。

ちなみに便利な数え方。
計算機をもってきて、1+1をやって、
=をおし続けると、2、3、4、5…と増えていく。
あとは左手で早送りしながらやってください。
スマホだと手元見ないでやるのは難しいだろう。
勿論、カチカチやるカウンター持ってれば別の話。
あ、数珠は108だから、坊さんが手元でお経を数えるみたいに、
一個一個送れば手を見ないで数えられるね。

地味でしんどい作業なので、
10本もやる気しないだろうけど。
そして気づくのだよ。
尺とかジャンルでだいぶ違うことに。
で、ジャンルごと計測は、誰かやって。
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悲しみの成分

前記事の続き。

糸井重里の言葉だと思う。
サーカスやピエロや手品は、楽しい見せ物のはずなのに、
悲しみの成分が入っている。

どうしてかは分からない。

僕がディズニーが嫌いなのは、
楽しい一辺倒で、悲しみの成分がないからかも知れない。
それは嘘なんだと、なんとなく体が拒否する。
騙されちゃいけないと。
株とか投資とか資産運用とかも、同じ匂いがする。
人工的に楽しさ一辺倒だと、
嘘を感じすぎるのかも知れない。

悲しみの成分は、ひとつのリアリティーだと思う。
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人物造形:リアルなのと漫画的なのとの違い

故市川準監督が、
最近の若いやつの書く人間が漫画みたいになってて、
リアリティーがない、
と嘆いていたのを直接聞いたことがある。
その時は若手助監督だったので、
漫画じゃない人間ってどういうことですか、
と聞きたかったのだが出来なかった。

僕はずっとそれが引っ掛かってて、時々考える。
以下、少しばかり考えたこと。

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posted by おおおかとしひこ at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月26日

テーマを事前に言葉にしない作戦

自分の中だけの話だけど。

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posted by おおおかとしひこ at 18:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

上達のイメージ

1000個のマスを塗りつぶす、のがマスターのイメージだとして。

上達する人は、毎日1個を塗りつぶし、
次の日も1個塗りつぶし、
だいぶやったなあ、とある日振り返ると少し上達している。
だいぶやっても、あまり進んでない時があることも知っている。

上達しない人は、
最初の数日やるのだけど、
いっぺんに1000個塗りつぶす方法を模索して、
なさそうだと知ると去ってゆく。


明日いっぺんに名作が書けるわけじゃない。
それは多分、作るのに一月単位、半年単位かかるものだからではないかな。
凄い入門書一冊読んで、明日から名作連発出来る世界ではない。
少しずつしか上達しない世界だ。
その山の、上10%以上が実戦に出るようなイメージ。
気長にやろう。
自分で塗りつぶした経験しか、上達はない。
努力が才能というのなら、その単調さと自分の伸びなさに、
耐えられることを言う。
結局リアルは地味でキツイんだよ。
だから漫画だと急に才能が目覚めてご都合主義になるのさ。

努力出来る人は、人生最初の努力が実を結んだ経験のある人で、
努力出来ない人は、人生最初の努力が実を結ばなかった人かもね。
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テーマとは、ひとつに決める覚悟のこと

好きな子に告白することを考えよう。
とてもオドオドするものだ。
自分の主張に揺れが出て、
保険の何かを打っておきたくなる。

それは自信がないからである。

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posted by おおおかとしひこ at 15:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月25日

【役者論】憑依型の話

役者論のつづきでも書いてみる。
あくまで僕の論だけど。

僕は大きくわけて、役者には三つタイプがいると思っている。
客観型、憑依型、俺型だ。

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posted by おおおかとしひこ at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

どれぐらいの確率で好かれればよいか?

まさか、すべての人に好かれなければ駄目だと思ってないか?
それは無理だ。
人間はいろいろいる。
全員に好かれるのは、単なるファシズムである。

たわむれに少し試算してみよう。

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posted by おおおかとしひこ at 20:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

人間の思いつきなんて、継ぎ足しのグダグダになるものだ

そのようなスタンスに立って、
アイデアを出していくべきだ。

偉大なる漫画家たちの長期連載を見れば答えは明らかだ。
あなたがそれを凌駕する、
すなわち思いつきで展開させて、
見事に美しく風呂敷を畳める保証なんて、
どこにもないのだ。

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posted by おおおかとしひこ at 15:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【日記】いけちゃんとぼく、熊本にてOA

昨日深夜にしたようですね。
深夜のクリスマスプレゼントといった所でしょうか。

パートナーのいない皆さんは、
いつか出来るパートナーを、かじってあげて、話を聞いてあげて下さい。
パートナーのいる皆さんは、
お互いのイマジナリフレンドの話や、
うまれかわりの話をするといいかも知れません。

サイバラは、少し落ち込んだときに効きますね。
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アップは結局、目力なのである

二人称の周辺の話、まだ続く。
カットのサイズに、アップ(ヨリ)とロング(ヒキ)
があることぐらいは皆さんご存知だろう。

アップの良さは何で決まるのか?
美男美女か?
いや、顔が人を語るから、必ずしも美男美女が最高ではない。
ライティングか?
いや、目力だ。

二人称に近ければ近いほど、絵は強くなる。
しかしカメラ目線はダメだ。
そういうわけで、
「レンズの端を目線にする」という現場的な手法が生まれるのだ。

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2015年12月24日

リア充とコミュ障と三人称

思わぬところから、カメラ目線と二人称についての議論が広がった。
アクセス数が微妙だから、みんなついてきてないかも知れない(笑)。

しかし重要な話なので、続けます。

リア充とコミュ障と、
二人称と三人称。

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posted by おおおかとしひこ at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

小目標

危険が迫り、大枠の目標が設定されたとしても、
物語はそこから前に進まない。

その大目標の部分集合である、
小目標の設定が肝心だ。

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三人称一元視点/多元視点

ということで三人称。

小説入門的なものを調べていたら、
三人称一元視点、三人称多元視点という分類があることを知った。

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歌謡曲から応援歌への移行に、カメラ目線が関係していないか?

カメラ目線の話、まだ続く。

カメラ目線は強い。
映像の中では最強だ。
服を着てるカメラ目線と、全裸で目線を外してるのなら、
多分カメラ目線のほうが強い絵である。

そして、映画という物語はカメラ目線を用いない。

テレビにおいて、
三人称(カメラ目線なし物語形式)が、
二人称(あなたへのメッセージ)に駆逐された例がある。

音楽だ。

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2015年12月23日

二人称広告は、映画業界にも及んでいた

通常運転に戻ろうと思ったら、
二人称という素人表現が、
映画の興行を左右する広告宣伝にまで及んでいることに、
気づいてしまった。

二人称の話、まだ続けます。

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posted by おおおかとしひこ at 17:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

最近のCMが糞なのは、三人称の世界を二人称と混同しているから

二人称の話、まだ続けます。

最近のCMは糞だ。
面白くない。
ワクワクするエンターテイメントになっていない。
予算がないこともあるけど、ちっとも素敵じゃない。
僕はバブル時代のCMで十代を過ごし、
90年代の表現濫熟期で二十代を過ごしてCM業界に入ったので、
今オンエアしてるCMの99.9%ぐらいが糞に見える。
だからテレビはもう見ない。怒ったり悲しくなるだけだからだ。
CMは夢を見せるものだ。
今はそうなっていない。

何故か。二人称と三人称を混同しているからだ。

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人称と初心者のミスとの関係

さらに前記事の続き。

ということで、
初心者が陥りがちなミスはかなりの確率で、
三人称形式をマスターしていないことに起因するのである。

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posted by おおおかとしひこ at 12:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月22日

自撮りと他撮り

前記事の続き。

某17歳アイドルと仕事をするかも知れないので、
画像検索していて、気づいたこと。

自撮りはカワイイのに他撮りだとカワいくないのは、
何故か?
二人称とカメラ目線の話の、続きの話。

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カメラ目線とタイトルと三人称

CM監督をやっていると、
キャッチコピーを真ん中に入れなければいけないことに、
ちょくちょく出くわす。

僕は昔からこれが嫌いで、
センターコピー(真ん中にキャッチコピーを入れること)をなるべく避けてきた。
画面の脇や、芯を外したところに入れてきた。
人物アップのアングルにキャッチコピーを入れると
「首チョンパ」と呼ばれる下手くそな構図にもなるし。


何故これが嫌いなのか、昨日わかった。
これはカメラ目線と同じことだからだ。

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脚本力を鍛える方法

とても地味で、効果が出るにはかなり(年単位?)
かかると思う。
劇的に効果が出るのは、初心者かも。

手もメモも使ってはならない。

「とある話の流れを、最初から最後まで、
誰かに説明すること」だ。


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何と何の間で、緊張の綱引きが起こっているか?

その綱引きがコンフリクトの緊張であり、
その様が変わるのがターニングポイントであり、
その変わり行く軌跡が、話の流れである。

つまり話の流れを抑えるには、
今何と何の間で緊張の綱引きが起こっているかを抑え、
それが変わるポイントを抑え、
その次を抑え、
以下繰り返しで何ブロックあるかを抑えるとよい。

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2015年12月21日

以下同文

繰り返しの省略。

省略の中で、見極めの難しいもののひとつだ。

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2015年12月20日

共感をつくるコツ

鈴木について書いてみた前記事の文章、
急にアクセスが集中していて、関心の高さを伺わせる。
アフィ仕込んどきゃ儲かったかなあ。
(本ブログは完全ボランティアで運営されています)

なかなか名文になったなあと冷静に観察したら、
脚本論に通じる技巧が無意識に凝らされていた。

解説してみよう。

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2015年12月19日

【風魔】鈴木拡樹、出世する

とうらぶ出演が決まったようで、昨日のトレンド入りを果たしたそうだ。
パチパチパチ。
ユリイカで2.5次元は特集されるし、
舞台のチケットの売りを左右するキャストらしいし、
すっかり2.5次元の王子様かもしれない。

ということで思い出してみる、
役者、鈴木拡樹のお話。

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2015年12月18日

「○○が△△だったら面白い」は、何幕のアイデア?

アイデアの芽の基本形のひとつは、
「○○が△△だったとしたら、一体どうなる?」だ。

実際にこれだけを思いついたとしても、
まだ革命的発想と言うには乏しく、
その具体を全て完成させることこそが本番なのだ、
と前に議論した。

ところでそれは、一体何幕のアイデアか?
それによって、対処法を変えるべきだ。

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2015年12月17日

展開とは、深くなること

話の展開、つまり二幕を書くことは難しい。

展開というものの捉え方が難しい。
前に進むこと、何かがやってくること、
話が転がること、移動していくこと、別のフェイズになること、
などと言葉で捉えてはみるのだが、
これで何とか思いつくこともあるし、
さっぱりな時もある。

で、今日思いついた言葉。

展開とは、深くなっていくことだ。

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広告をつくってみよう2

書き忘れたことがあったので、追記しておく。

広告をつくるとき、
「自分は嘘をついている」と自覚しながら、書くべきか?
戦争は素晴らしい、みんな兵隊になれと、
嘘をつきながら書くのか?

違う。本気でそう思って書かないと、心震わせるレベルに達しない。

では良心の呵責をねじ伏せるのか?
それも違う。
もし自分の良心と反することを書くのなら、
良心に反しない、その題材の、心震わせる部分を見つけるのである。


書くことは、嘘をつくことではない。
本当のことを、本気で書くことだ。

ジョニーよ銃をとれは、そうして書かれている。
posted by おおおかとしひこ at 13:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イコンと主人公の内的物語の消失(Mi5批評)

夏場忙しくてみれなかった、ローグネイション、みました。
相変わらず邦題が糞で、
ローグネイション(rogue:はぐれもの。
国境を越えた敵、今回の敵シンジケートを意味する)
の意味を汲める日本人はいないだろう。
「シャドウシンジケート」ぐらいで良かったのでは。
僕なら
「罠に次ぐ罠」などと二幕準拠にするかな。

逆転に次ぐ逆転の、スピーディーで切れた台詞の、
脚本はなかなか勉強になる。
これを書けと言われたら、自分ではまず無理だろう。
いちいち決めの台詞が決まっていて、素晴らしい。
(色々あるけど、ラストのヒロインの「私を探せるわよね」は上手い!)

で、問題は色々ある。

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2015年12月16日

広告をつくってみよう

僕がCM出身だというのもあるけど、
どうしてもネタが作れないのなら、
広告をつくってみるのは勉強になるよ。

いわば商品を絡めた三題噺みたいなものだから。

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批評体系や技術体系が整ったら、そのジャンルは終わるのではないか?

ちょっと極論だけどね。

小説や演劇は、そういう意味で終わっている。
終わっているというのは、熱狂的に、爆発的に、
大衆に支持されないという意味で。
テレビも映画も、その入り口に入ったのか?
コンシューマーゲームはとっくにそうなってるんだっけ。
音楽はどうだ?
会えるアイドル商売もそろそろかな。

従来の批評体系や技術体系で見積もれないことを、
「新しいこと」という。
ただ新しいだけじゃなくて、新しい面白いことじゃないとダメだ。

新しくて面白いことは、
新しい批評体系や技術体系をも生むものでなければならない。
つまりは賛否両論どころか、
ざわざわした熱狂だけがあるようなものだ。
批評や分析の追いつかない、
こいつらはすげえ、というものだけが、
時代を熱狂的に変えていく。
(昔の経験で言えば、深夜番組「夢で会えたら」とか、
映画「ムトゥ踊るマハラジャ」とか)


ルールに縛られるな。
ルールを越えるものをつくれ。
(ルールに縛られない、新しいがさして面白くないものよりも、
ルール通りに作った面白いもののほうが、
今流通にはのりやすい)
posted by おおおかとしひこ at 19:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ステージング

演出論になってしまうけど、
カメラで芝居を撮るということは、
こういうことだと知っておくといい知識。

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コンセプトを形容詞で書くな

全く新しい物語。
泣ける話ナンバーワン。

形容詞(または広義の形容)で、
コンセプトを語るのはとても簡単だ。

これは人を騙す手段であり、あなたが使うべきではない。

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アイデアの種とその実現は、天と地の開きがある

「○○が△△だったとしたら」
というアイデアの種はよくある。
○○が△△だったら、一体どうなる?
という面白さである。

それを思いつくのはとてもいいことだ。
しかし、一体どうなる?で終わらせてしまってはアイデア倒れにすぎない。
どうなるかを詳細に作り上げることこそ、
創作という行為である。

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2015年12月15日

何故書くことは苦しいのか2

ただ思う以上のことがスラスラ書ける、
自動書記状態になることが、まれによくあるのは、
書くことを続けている人なら、
誰もが経験していることである。

この無敵状態だけを、書くことだととらえるから、
滅多に書くことが出来なくなるのである。
この無敵状態はいつやって来るのだろう。

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ストーリーの書き方bot

というのを見つけました。
この名前で検索すれば出てくるかと。
色んな人の名言がたっぷり読めます。
多角度から見れて面白い。
ちょいちょい、俺と同じこと思ってるなあというのもある。

各アマゾンのページにリンクされてんのもすげえ。
ここの戯言より役に立つかもよ!
posted by おおおかとしひこ at 02:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月14日

大ターニングポイントと、内的問題の関係

「キャプテンウルフ」を反面教師に、
大ターニングポイントと内的問題の関係について、
深く考えよう。

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posted by おおおかとしひこ at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする