2015年12月17日

展開とは、深くなること

話の展開、つまり二幕を書くことは難しい。

展開というものの捉え方が難しい。
前に進むこと、何かがやってくること、
話が転がること、移動していくこと、別のフェイズになること、
などと言葉で捉えてはみるのだが、
これで何とか思いつくこともあるし、
さっぱりな時もある。

で、今日思いついた言葉。

展開とは、深くなっていくことだ。

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posted by おおおかとしひこ at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告をつくってみよう2

書き忘れたことがあったので、追記しておく。

広告をつくるとき、
「自分は嘘をついている」と自覚しながら、書くべきか?
戦争は素晴らしい、みんな兵隊になれと、
嘘をつきながら書くのか?

違う。本気でそう思って書かないと、心震わせるレベルに達しない。

では良心の呵責をねじ伏せるのか?
それも違う。
もし自分の良心と反することを書くのなら、
良心に反しない、その題材の、心震わせる部分を見つけるのである。


書くことは、嘘をつくことではない。
本当のことを、本気で書くことだ。

ジョニーよ銃をとれは、そうして書かれている。
posted by おおおかとしひこ at 13:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イコンと主人公の内的物語の消失(Mi5批評)

夏場忙しくてみれなかった、ローグネイション、みました。
相変わらず邦題が糞で、
ローグネイション(rogue:はぐれもの。
国境を越えた敵、今回の敵シンジケートを意味する)
の意味を汲める日本人はいないだろう。
「シャドウシンジケート」ぐらいで良かったのでは。
僕なら
「罠に次ぐ罠」などと二幕準拠にするかな。

逆転に次ぐ逆転の、スピーディーで切れた台詞の、
脚本はなかなか勉強になる。
これを書けと言われたら、自分ではまず無理だろう。
いちいち決めの台詞が決まっていて、素晴らしい。
(色々あるけど、ラストのヒロインの「私を探せるわよね」は上手い!)

で、問題は色々ある。

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posted by おおおかとしひこ at 13:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする