2016年08月02日

【りょうさんへの回答箱】基礎資料

>作品を描く際は描かんとする世界を良く知るために資料が必要です。
自分が描こうとする世界の資料は必須として、どんな世界を描く際にも必要な基礎資料ってあるんでしょうか。国語辞典、敬語などの言葉遣いに関する本などは基礎資料かなと自分では思っております。こういったものを「資料」と表現するのはちょっと違和感ありますけど・・・

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posted by おおおかとしひこ at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【KYKYさんへの回答箱】劇場のしくみ

興行論とかそういうことかも知れないけど、
日本の習慣では、劇場(小屋)主が興行の世界では一番強い。

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posted by おおおかとしひこ at 14:55| Comment(3) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

人間のリアリティー(シンゴジラ批評6)

あ、二つだけ、人間のリアリティーが上手く描けていた場面があったので、
誉めるべき所は誉めておく。

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posted by おおおかとしひこ at 09:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

オタクの人間性(シンゴジラ批評5)

僕は元アニメ(ヤマト999以来)オタクで特撮オタクだった。
いまだに映画オタクで格闘技オタクなので、
オタクというものに長年親しい。
だから同族嫌悪もあるかも知れないし、
反面教師としようとしてるのかも知れない。

僕はオタクの人間性が嫌いだ。


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posted by おおおかとしひこ at 09:09| Comment(11) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

結局(シンゴジラ批評4)

僕はこの映画よりも、
ウルトラマンの中のベストエピソードのひとつ、
スカイドンの話の方が好きだな。

技術と資金投入は進化した。
脚本はどうだろう。
posted by おおおかとしひこ at 02:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

その総力戦に意味はあるか?(シンゴジラ批評3)

物凄い物量のキャストだった。
オールスター×癖の強い役者たち。
キャストだけなら三谷映画より豪華だろう。
それぞれにアップがあって、正月映画かと思ったよ。
それがとても東宝的だった。

物凄い物量のスタッフだった。
製作委員会の規模もだ。
ゴジラの大本命を作るに当たって、
物凄い物量の政治があったことが想像される。

特にびっくりしたのが、
プリビジュアライゼーションスタッフが、
きちんとクレジットされていることだった。

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posted by おおおかとしひこ at 01:50| Comment(16) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

足りないのは、人間(シンゴジラ批評2)

アトラクションムービーとしては、
今後10年は破られることない、
日本の最高峰が出来たと思う。
初代を覗けば、
歴代平成昭和ゴジラの中で最高傑作だ。

アトラクションムービーとしてはね。
いや、正直SW7より良かったよ。
知ってる町が出ると興奮するしね
(うちから丸子橋と浅間神社まで10分ぐらいなのだ。
たぶんうちは踏まれたっぽい。やったぜ)。
タイトルの凝り方、群像劇構成の狙いも良かった。

だがしかし。


足りないのは「人間」だ。

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posted by おおおかとしひこ at 01:16| Comment(6) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

オタクの星(シンゴジラ批評)

中学生だった僕に教えたい。

おい、お前の見てるダイコンフィルム、
愛国戦隊大日本とか、怪傑能天気とか、
あのアニメ作ってたやつら、
庵野とか樋口とか摩砂雪とかが、
スッゲエゴジラをつくるぜ!
日本の総力戦だよ!
スタッフもキャストもすげえよ!
日本のCG糞なのが嘘みたいだ!
まさか東京壊滅がこの目で、うんこCGじゃなく見れるんだ!
しかもオリジナルの爆発SEとか使うんだぜ!分かってるよ!
列車爆弾最高!
最高だ!オタクの鏡だ!

とね。

中二の頃の俺なら、すげえよ!って大興奮だ。


しかし、大人になった僕はわかるんだ。
「それは誰かのものを、アップデートしただけだよね?」と。
「それはダイコンフィルムからの本質じゃないか。
彼らはあのときの特撮やアニメを再現することだけが目的で、
オリジナルを作ろうとしたか?
今回も同じだろ?」とね。

庵野は、星だ。
しかし、オタクでしかなかった。
作家ではなかった。

最高のビジュアル。最高の音響。最高のキャスト。
おそらくこれを越えることは日本じゃ出来ない。
だがそれは、
昔のフィルムで作ったものを、4Kにアップデートした程度のものだった。

ここに、日本映画の、(現在の)限界点を見ることになってしまった。
批評2に続く。
posted by おおおかとしひこ at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする