脚本の入門書は、大抵三幕構成を学ぶものになっている。
たしかに書く側としてマスターすることは難しいし、
日本人には馴染みがないし、
シンプルな結論だから、
それさえマスターすれば何でも出来る魔法のような真理に見える。
だけど僕は、経験上、そのマスターなんて、
スタントマンにとって自転車に乗れるかどうか、
ぐらいのことでしかないと思っている。
自転車に乗れなきゃ始まらないか、
その先の沢山のことを出来なきゃいけないか、
でいうと後者だと思っている。
つまり、三幕構成から始める前に、
もっと大事な何かから始めたほうがいいのではないか、
とすら考えている。
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