2016年09月30日

膨らませること

てんぐ探偵十六話「涙目は、炭酸のせいにした」は、
もともとCM(3分ぐらいのWebムービー)の形をしていた。

その元原稿と比較することで、「構造」の話をしてみたい。

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posted by おおおかとしひこ at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「あ」という言葉のニュアンス

Superflyの「Ah」という曲を知った。
なんと全編歌詞「Ah」というとても実験的な曲だ。

さて実験だ。
「Ah」でどれだけの種類のニュアンスを伝えられるか、想像してほしい。
答えは動画検索すれば出てくる。

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posted by おおおかとしひこ at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

逆に台詞だけで説明してみよう

一方的な説明台詞でもいい、会話形式にしてもいい。

たとえば、雪を見たことない人に、
雪を説明するのを、台詞だけで書いてみたまえ。

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posted by おおおかとしひこ at 11:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

極限まで台詞を削ってみよう

一種のトレーニング法。
すでにある脚本でよい。

マックス台詞を削るには、どうすればいいかを、
実際にやってみるといい。

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posted by おおおかとしひこ at 01:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月29日

下書きをしよう

デジタルになって忘れられつつあるやり方に、
下書きと清書、という段取りがある。
(昔の業界は、ラフと清刷りなんて言葉があったものだ)

僕は必ず下書きをする。
それから清書に取りかかる。
第一稿だろうが何稿だろうがだ。

それは、
下書きはアイデアをとにかく出すこと、
清書はそれをうまく整えること、
と、別の役割があるからである。

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posted by おおおかとしひこ at 14:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月28日

邦画は末期か

ジョジョが実写化?
どんな泥船だ?
率いるのは火星ゴキブリの三池。
良くてるろうに、悪くて進撃、寄生獣か。

伊勢谷が承太郎と聞いて、実写版力石を思い出す。
そこだけが救いか。
スタンドは全部野村萬斎がやればいいんじゃね?

映画が芸能人隠し芸大会に負ける。
なんのための映画だろうか?


一番腹が立ったのは、ジョジョのテーマを「人間讃歌」と書いた記事だ。
それはツェペリやろ。城田純に投げられてこい。
posted by おおおかとしひこ at 19:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【日記】そういえば俺大林宣彦好きだったわ

先日「君の名は。」の話を後輩としていて、岩井俊二の話にもなって、
そういえばその大元は大林宣彦の、尾道三部作だよなあという話をしていた。
僕は「時かけ」に小学校高学年で会っている。
当時のBOMBで原田知世のグラビアも見た。スクール水着だったと思う。
もちろん恋をした。

思春期の多感な頃のジュブナイル。
地方の瑞々しい風景と制服の高校生。たぶん、夏。
それがちょっとした超能力やタイムスリップ的な不思議なことが起こる。
うまく行かない日常が、それでキラキラする。
結末はひとつ大人になること。思春期時代と別れること。
ついでに、ちょっと変わった部活があること。

尾道三部作、岩井俊二の「打ち上げ花火」「ラブレター」「花とアリス」、
そして「君の名は。」(部活じゃなくて巫女だったけど)
僕はそういうものが、そもそも好きだったわ。
「世界の中心で、愛をさけぶ」「いま、会いに行きます」も同じ匂いあるよね。

で、そういうものが詰まったのが、
「涙目は、炭酸のせいにした」(てんぐ探偵16話、今週金曜)
だったと昨日突然気づいた。
棒高跳び、いいよね。

思い出話からステマになってしまったが、
次回はてんぐ探偵でも一二を争う傑作の一本です。おたのしみに。
posted by おおおかとしひこ at 15:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

その思いつきは、神か悪魔か

突然来るヒラメキは、
どうやって来るのか、何故来るのか、
人類はまだ解明していない。

しかし我々にとってのヒラメキは、生命線のひとつである。
どうやったらヒラメキが訪れるかは分からないから、
それは研究のしようがない。(経験則はいくつかあるが)

むしろ我々にとって問題なのは、
そのヒラメキがいいヒラメキなのか、悪いヒラメキなのかを、
見極められるかという問題だ。

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posted by おおおかとしひこ at 12:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月27日

【風魔】なにやら風魔関連のアクセスがのびてるので

「風魔2銀の一族(仮)」のワンシーンの台本が出てくる、
「てんぐ探偵」第15話「美人は得か」に誘導してみるテスト。
http://ncode.syosetu.com/n0683dj/15/
ああ、ああいうシーンを聖剣戦争の前夜に作りたい。

トップページにもリンクがあります。
面白かったらひろめてね。

思い出したように呟いていてくれる皆さん、ありがとうございます。
語り継ぐその中に、風魔はいるのだ。
posted by おおおかとしひこ at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 実写版「風魔の小次郎」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

同時性の整理

ものすごい当たり前なんだけど、意外と気づいていないこと。

シナリオは、どう頑張っても、
ある行のあとに次の行がある。
まあ文章というものはそもそも、そういうものだ。

何が言いたいかというと、
シナリオ(文章)は、同時に起こることを記述出来ない。

逆に言うと、「必ず順番になるように、整理されている」ということだ。

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posted by おおおかとしひこ at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アンタゴニスト(敵対者)の作り方

敵とか、悪役と単純に考えてもよい。
彼(または彼女)の存在は、
テーマと関係してくる。

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posted by おおおかとしひこ at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

それは何日間の物語か?

ただちに答えられるだろうか?

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posted by おおおかとしひこ at 11:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月26日

共感と感情移入の違い

間違った脚本は、共感と感情移入を間違えている。

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posted by おおおかとしひこ at 19:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

再び、イコンの話

最近の脳科学の発展により、
どうやら、
「脳は運動を記憶できない」という説があるらしい。

詳しくはもう少し調べたいのだが、
僕の物語の記憶のされ方に関する仮説、
「一枚絵は記憶に残るが、それまでの線の経緯は忘れてしまう。
つまりあとで思い出すときは、イコンとそこで覚えた感情である」
を裏付ける研究があるっぽい、という。

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posted by おおおかとしひこ at 14:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

全然違う所にスタート点をつくる3

遠投するときに気をつけることは、
スタート点を最終的においてけぼりにしないことだ。

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posted by おおおかとしひこ at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

全然違う所にスタート点をつくる2

業界では、「遠投」なんて呼ばれることがある。
なるべく違う所からスタートして、
最後に目的のテーマに着地する様を言う。

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posted by おおおかとしひこ at 01:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月25日

全然違う所にスタート点をつくる

中盤の展開や終盤の詰めが思いついてるとき限定だけど、
スタート点をわざと遠い所からはじめてみるといい。

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posted by おおおかとしひこ at 19:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月24日

ケーススタディ:僕のプロットの作り方

今新作を練っている。こないだ長野に取材に行ったやつだ。
なかなかいいプロットが出来たので、
そのやり方を記録しておく。

僕が毎回こうやるとは限らないし、
こうやるとうまくいく保証もない。
ただ今回はうまくいった、というだけだ。
しかしリアルなそれは参考になると思った次第。

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posted by おおおかとしひこ at 09:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

バッドエンドを練習しよう2

バッドエンドを書けるようになると、
ハッピーエンドを書いているときでも、
ヒヤリとさせられるのである。

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posted by おおおかとしひこ at 06:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

バッドエンドを練習しよう

このブログではハッピーエンドを推奨しているが、
それを書くためにバッドエンドを学ぶべきだ。
(普段バッドエンドばかり書いている人は逆にハッピーエンドを学ぶべきだ)

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posted by おおおかとしひこ at 06:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月23日

キャラを立てる方法2

「真逆の者」を作ること。

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posted by おおおかとしひこ at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

キャラを立てる方法

色々あると思うけど、
僕が一番効果的だと思うのは、
壮絶な過去を作ることだと思う。

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posted by おおおかとしひこ at 15:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

男の話と女の話と共感

男のラブストーリーは付き合いが決定するまでの話、
女のラブストーリーは付き合って以後ずっと続く話、
だとよく言われる。
つまり、
男の書くラブストーリーは、
ボーイミーツガールからはじまり、
クライマックスは告白や初セックスで、
女の書くラブストーリーは、
二人は付き合うことになりました、がはじまりで、
そのあとに起こるトラブルをどう乗り越えるかを描く。
(クライマックスは存在しない。これは女の生理的快感曲線と一致する。
生理的快感曲線を考察するには、ホモのセックスとレズのセックスを比較すれば、
男女の生理的快感曲線の差を強調して理解できる)

これを共感という軸から眺めてみる。

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posted by おおおかとしひこ at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

主観と客観の混同

初心者は、主観で文を書く。

それは客観的で三人称である映画脚本の形式から、
最も遠いものである。

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posted by おおおかとしひこ at 02:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

叙述トリック

ミステリー小説の用語である。
脚本にはない。
けれど、たまに映画で使われるテクニックなので、
知っておくと良い。

基本はどんでん返しである。

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posted by おおおかとしひこ at 01:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月22日

プロットの完全性

プロットは完全であるべきだ。
そうでなければ、あとでいくら足しても不完全な話にしかならない。

先に完全な話があり、ディテールを足していくことは出来るが、
不完全な話をディテールを足して完全にすることは出来ない。
それゆえに、プロットの完全性を作っておくことは、
プロット段階の必須項目だ。

プロットが完全である、ということは、
以下のようなことを言うと思う。

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posted by おおおかとしひこ at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

何のためにプロットがあるのか

その話が、
見るべき価値があるかどうか、
見極めるためだ。

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2016年09月21日

下手な脚本の特徴

仕事で今、下手くそな脚本を押し付けられてたいへん憤っている。
久しぶりに感情的になり、日々の生活もままならぬほどだ。
教えてやってくれと言われても、このブログを全部読めというぐらい手遅れだったり。

腹が立つばかりでは非生産的なので、
下手くそな脚本の特徴というものを抽出し、
皆の自戒とされたい。

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話のストック

昔書いたけど実現しなかった話。
そういうのは沢山ストックがある。

それを、別の機会に出すことはたまにある。

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posted by おおおかとしひこ at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月19日

動機を強くする

そもそも登場人物には目的がある。
もし目的がない人物がいるなら、
それは登場人物ではなく、端役である。

以下、目的を持つ人物を登場人物とする。
登場人物は多くなくていい。
数人でいい。
何故なら、映画とは、その数人の目的の争いを描くからである。
(コンフリクト)

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2016年09月18日

キャッチコピー4

そうそう、優秀なキャッチコピーは、
しばしばその商品名よりも記憶に残る。

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posted by おおおかとしひこ at 16:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

キャッチコピー3

自作のキャッチコピーを時々書いてみることを、
僕は推奨している。
それはつまり、自作から距離を置く練習のためだ。

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posted by おおおかとしひこ at 16:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

なぜ「エクゾスカル零」は失敗したのか

山口貴由「シグルイ」に続き、「エクゾスカル零」を読んだ。
前者の漫画史に残る素晴らしさに対して、
後者の府抜けたつまらなさはなんだ。
脚本論的に分析してみよう。

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2016年09月17日

キャッチコピー2

ためしに、「小説家になろう」「カクヨム」あたりで、
Yahooからリアルタイム検索してみるとよい。

沢山のアマチュア達が、ツイッターで膨大に自分の作品を売り込んでいる。
慣れてないとその空気に気分が悪くなるので、
閲覧注意物件かも知れない。

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映画のキャッチコピーはどうあるべきか

○○出演、すごく売れた原作の実写化、
スタッフや音楽は○○、
○○賞受賞、第○位、
は、キャッチコピーではない。

売り文句だ。

逆に、それらを一切使わず、
キャッチコピーは書かれるべきだと僕は思う。

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posted by おおおかとしひこ at 13:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月16日

成功と失敗の法則

にっちもさっちもいかない困難な状況で、
以前成功したやり方が次の成功に結び付くのか?
それとも、誰もやったことこのないやり方こそ、
次の成功に結び付くのか?

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posted by おおおかとしひこ at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映像業界は潰れるかも知れない

ちょっと絶望的な話を先日聞いたので。
僕が低予算の企画を持っていったら、
よそはもっと低予算でやっているという。

たとえば地上波じゃない30分のドラマを、100万円で作ってるって。

10話で1000万。
三ヶ月かけて放送するそれを、仮に一ヶ月で作ったとする。
週一休みを入れて25日でつくるとしよう。
(2日で撮影、1日で編集とする)
単純に割れば40万/日。40万の現場って?
日当1万を10人雇ったら残り30万。
キャストもスタッフも機材費も、美術費も場所代もそのなかから、
捻出出来る?
CMの撮影は、2000年当時は一日1000万と言われたものだ。
たとえば名のあるキャストは、契約料数千万と、当日出演費100万を持っていく。

そこからダンピングにダンピングを重ねて、
一日40万。
もう無理だろこれ。

安い安いと言われた風魔でさえ、1話1000万、全13話で1億3000だ。
三ヶ月かけて作ったので、169万/日。

どっかの公共工事は、入札額から何倍にも予算が膨らんでるというが、
それって満額払われるの?
映像業界は、予算はびた一文増えず、差額がプロダクション利益だよ?


YouTubeに自腹で数百万切って、アップしたほうが速いのか?


ちなみに。
脚本料は、全予算の3から5%だ。10%はもらえない。
きみが300ページ書いていくらもらえるか、わかるな?
posted by おおおかとしひこ at 12:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月15日

説明は、何をいつ初出にするか決めること

上手な説明は、初出のときに説明することである。
初出からだいぶたってから説明すると、
注意を二度引き付けることになり、無駄足だ。

今いるメンバーに、ニューカマーがやってきたことを想像するとよい。
誰からもその人を紹介されない。
だいぶたってからようやく紹介される。
はやく紹介してくれよ、話に集中出来ないだろ、
となるだろう。
(逆にこれを使って紹介を遅らせるテクニックもあるが、
まずはまともなやり方が出来るようになってからだね)

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「君の名は。」はなぜ面白いのか?

たった一点に収斂するからである。

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2016年09月14日

究極の一人称映画(レヴェナント評)

「バードマン」を見たときに、
ワンカットのカメラワークでは、
ふたつのものの対立と昇華という、
映画では本質的な「切り返し」が使えないのだ、
ということを議論した。

レヴェナントはそれを逆用してきた。
一人称的冒険を、ワンカットで表現してくるとは知らずに見て、
驚愕した。

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2016年09月13日

逆に、解説はできないのである(シリーズ:映画と小説の違い)

前記事のつづき。

つまり、映画なる三人称形では解説などできない。
これが「説明台詞は難しい」ということと、とても関係している。

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地の文とは解説し続けることだ(シリーズ:映画と小説の違い)

小説と映画の違いについてこれまでも沢山考えてきたので、
シリーズと銘打ってみた。
最大の違いは地の文の存在だと思う。

地の文の存在意義をずっと考えていたのだが、
それは解説し続けることではないかと思い至った。

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2016年09月12日

謎の解明

多くのストーリーは、謎とその解明が筋である。
いや、逆に、
謎と解明こそが、「人間の物事の理解の様式」なのである。
(仮説)

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posted by おおおかとしひこ at 13:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

冒頭15分は、最後に書くといいのでは

実際、商業ベースの脚本では、
何度もリライトすることは、よくあることである。

自分の例でいえば、「いけちゃんとぼく」の脚本は、
40稿以上のリライトがあり、編集後にアフレコの台詞を数稿書き直している。
その経験の反省もあるんだけど、
冒頭15分は、最後の最後に、もう一度書き直したほうがいいと思う。

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冒頭15分の役割(「君の名は。」評2)

普段の僕にしては大絶賛だけれど、
やはり冒頭15分のしんどさは、
どのシナリオライターもやりがちなミスが散見される。

指摘しよう。

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21世紀の「時をかける少女」(「君の名は。」評)

この場合の「時をかける少女」は大林宣彦版である。
我らの永遠のアイドル原田知世版である。

ジュブナイルSF。もどかしい恋。
なかなか会えない。

僕が高校生ならあと10回は見たと思う。
今後十年パクり元になるであろう、
素晴らしいストーリーテリングだった。
オリジナル脚本だっていける、そういう流れになってほしい。

音楽PVになってる減点、最初15分が退屈な減点、ちょっと寒い芝居の減点は、
ストーリーの出来映えに比較すれば、大減点ではないだろう。


以下ネタバレ。

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2016年09月11日

人はいつ動揺するのか

あると思っていたものが、ないときではないか。

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独善的とオリジナリティーの違い

どちらも同じように思える。

他の誰にも似てなくて、
過去の何にも似てなくて、
独自のことをやることは、
創作の定義のようなものだ。

それが、
独善的と言われたり、
オリジナリティー溢れる、と言われることの差は何だろう。

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posted by おおおかとしひこ at 16:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

つまり、感情は乱れる

濁流論続き。

濁流にいるとき、人は冷静か?
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2016年09月10日

濁流と三幕構成

濁流論、調子にのってもっと掘ってみる。

三幕構成を濁流側から見てみよう。

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