2016年10月31日

変身願望

今日がハロウィン本番とはしらなんだ。
本来の死を思う祭りから、単なるコスプレイベントと化しているのは、
どこぞの代理店の差し金か。

ということで変身願望だ。
みんな大好きなモチーフだ。
それはやっぱり、いまの自分に不満だからだろうね。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

リアリティーと新規性

リアリティーを突き詰めてしまえば、
フィクションの入る余地はなくなる。
それはとてもリアルだからだ。
つまり、リアルには夢がない。

当然のことが当然のように起こる。
偶然が左右してドラマのようになることはあるが、
ドラマのように必然があって偶然が起こるわけではない。
(ドラマでは偶然が味方するのは、必然性があるときだけだ)

つまり、リアリティーだけだと、あんまりフィクションは面白くならない。


続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 13:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

発想は幼稚に、検証は大人的に

発想は幼稚にやるのがよい。
たのしく、大胆に、柔軟に。

しかしそのアイデアが現実であり得るのか、
検証は大人の目線で、
確実に、堅実に、論証するべきだ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 09:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月30日

会話のコツ

会話場面のこつをひとつ。
「会話場面をためしに全部書き、必要なところ以外を捨てる」こと。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 17:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ストーリーを書くのに必要なこと

1. 面白いシチュエーションを思いつけること
2. それが意外な方向へ進むこと
3. 複数の人格から見たこの話が見えていること
4. うまく落ちをつけられること

という仮説。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 14:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月29日

【ユーリさんへの回答箱】大局構造と部分構造

>連載漫画を読んでいてふと気になったのですが、
>ブレイクシュナイダーのビートシートは
>ミクロなレベルにも適応できるのでしょうか?

>A,B,C,D〜という全体の流れがあったとして
>Aから小目的Bを達成するまで
>Bから小目的Cを達成するまで、、、といった具合に
>小目的間にもビートシートは適用できるのでしょうか。
>それても何か別の考え方があるのでしょうか。


小目的のそのブロックの大きさ次第じゃないでしょうか。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 16:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月28日

問題解決と共感

また暴論をしてみる。

あなたは問題が好きだろうか。
問題を前にしたとき、あなたは「こいつは解決しなければ」と思うか、
「いやだなあ」と思うか、どちらだろうか。
友達に相談されたと想定すれば答えは簡単だ。

男なら、問題解決の方法を考え、アドバイスする。
女なら、それは大変だねと共感する。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 16:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

比喩表現

「夏休みの自由研究で、
『ノルウェイの森』の比喩表現を除いたら、
1/3の分量になるという結果が出た」
という話をネットで見た。

なかなか興味深い話だ。
残り1/3が、脚本に当たる所だからだ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 11:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月27日

タイトルの決め方:ひらく方向へ

法則、というか経験則というか。

内容と同様、タイトルがひとりよがりになってはならないと思う。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 16:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

デジタルは人を幸せにしない: フィルムは復権するか

デジタル撮影の映画は、やっぱり好きになれない。
現場が楽になったという話も聞かない。
結局手間が増えていると感じる。
編集は楽になったね。
撮影がデジタルになったことで、
得たものはコストダウンだ。
失ったものは、心とか魂とか、特別なものを作っている、感じだ。

さて、今、写真にフィルムが復権しつつあるらしい。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 11:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

デジタルは人を幸せにしない:魔女狩り養成機

中世に戻っているのか。
最近魔女狩りばかりな気がしている。

ネットの発達で、
人々が繋がったり、
情報が早く伝わるのは良いことだ。

しかし、裏を取った確かなもの以外も流布したり、
知性のある考えよりも、
集団心理に従った行動や考えが支配することが、
とても増えたのではないかと思う。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 09:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月26日

そのタイトルは七五調

日本語は、古来から七五調に特化してきた言語だ。
特別なことを言うときは、七五調が気持ちよいとされた。

和歌、俳句、演説、弁士、歌謡曲。
少なくとも平安以来昭和までは、
七五調でその特別なものが書かれていた。
(ラップの流入やメロ先Jポップが、音楽ではこの牙城を崩したのかな。
宇多田がそんな時に、サラダ日記のように、
文節を区切らない七五調を導入して話題になったものだ)

しかし、日本語から七五調が失われたわけではない。
本のタイトル、映画のタイトルなどは、
七五調が売れると、まことしやかに言われている。



続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 20:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

何故カットを変えるのか

相変わらず「カット割」で検索してくる人が多いので。

映像のカット割を、体系的に教えてくれる所はほとんどない。
いくつかの本はあるかもだけど、これだというのに出会ったことはないので、
オススメも紹介できない。
なので、各自で独学されたい。
参考になるのは、過去の名作と日々流れる現代の映像である。

ところで、何故カットを変えるのか。
そもそもそれに、ちゃんと答えられるか?

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 18:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ストーリーが書けない人へのTIPS

何日に一回か、必ず「ストーリー 書けない(書き方)」
なんて検索ワードでここにたどり着く人が絶えない。
脚本家を目指す人用に書いているのだが、
世の中は脚本家を目指す人ばかりではないかも知れない。

たとえば。
絵は描けるがストーリーが書けない(漫画家志望)。
キャラ設定やオープニングは書けたが、
そこから何を書いていいか分からない。
ハコ書きとか三幕構成とかは分かったが、
いざ自分でやってみようと思っても思いつかない。
など、
様々なバックグラウンドの人がいそうだ。

そういう人にオススメなのは、
「名作のストーリーを自分で文字起こししてみる」である。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 11:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月25日

飴と包装紙

中身とガワの話を、
飴とその包装紙にたとえて話してみる。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 12:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月24日

全ての人物は、「しそう」か

物語というものは、
目的をもった行動によって骨格が記述されるのであった。
その行動の成否により状況が変わり、
最終的にはこれ以上変化しない所に落ち着いて、
話は終わるのであった。

ところで、
ということは、登場人物全員は、
自分の目的を、
「しそう」でなければならない。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 02:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

モノローグ劇場(漫画「アオイホノオ」批評)

最新16巻まで、時に爆笑しながら、時に号泣しながら読んだ。

普段は三人称表現としての映画について書いている。
この漫画は映画にはならないだろう。
何故なら、これは主人公のモノローグ漫画だからだ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 01:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月23日

たくさんのコンフリクト

短編と長編の違いは何か。
それはコンフリクトがひとつか、沢山かの差だ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 15:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自然発生と人為発生

物語が、芸術が、
どうして、どうやって生まれるかは、僕にも分からない。

だけど二種類ありそうだ。
自然発生と人為発生だ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 14:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月22日

ドラマや映画をダメにしたのは女だ

と、またラディカルに言ってみる。
以前議論した続きだ。
好きなものばかりを集めても、ドラマは出来ない。
ところが女という生き物は、好きなものばかりを並べたがる生き物だ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 14:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

時間単価の話

質問への回答としてこの話をしたけれど、
興味深い話題なのでさらに広げておく。

映像では、1秒のことは1秒で表現される。
音楽の再生も、1秒で演奏されたものは1秒で再生される。
(レコード世代なら45回転とか覚えてるよね)

一方、小説や漫画などの紙媒体では、
1秒のことを何文字(コマ)で表現するか、
決まっていない。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 12:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月21日

好きなものだけを集めても、ストーリーは出来ない

あれも好き。これも入れたい。
その収集は、静止画的なコレクションにすぎず、
動的なストーリーラインを生まない。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 14:41| Comment(2) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

学芸会化

もしかしたら、今のテレビや映画は、
いや、今というより少し前からか、
「面白いか/面白くないか」が基準ではなく、
「好きか/好きじゃないか」が基準になっているような気がする。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月20日

【日記】「残業せずに切り上げた方が効率が上がる」などと馬鹿なことを

そういう論調を唱える人は、ほんとに働いたことがあるのだろうか。

「これまでやって来たことが全部無駄になる注文に変わって、
なおかつ締め切りは変わらず、
費用も変わらず、
サービスだけは要求される」
という実態調査のほうが先ではないか?

「注文が変わったのだから、その分遅れるし、納期も下げられ、
費用もいただける」のなら、
残業しない方が効率よく仕上げられる。

そのように日本の商習慣はなっていない。
全部どんぶりでやってくれ、である。

欧米のように、かかった費用と期日を明細として出し、
フィーを30%をプラスし、満額支払われる、
という商習慣ではない。

「これだけの金と期日でうまいことやれ、ただし質は最高で」
という注文の仕方で、かつ金が渋い限り、
我々は200時間残業(申請は100以下)で、
複数の仕事を掛け持ちし続けなければならない。

60時間以内に制限? そんな目先の対策で何が改善するの?
その対策は社員を守る方策ではなく、
「対策を取りました」という外向けのポーズだ。
社内には「クライアントに最高のサービスを」とか言うんなら、
それこそダブルスタンダードだぜ。
posted by おおおかとしひこ at 13:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

感情移入の基本は、わがことに置き換えること

前記事に、格好の例があったので、
これを例に議論しよう。

東急でんきのポスターを例に、
製作委員会のシミュレーションをした記事だ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 12:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月19日

【えまさんへの回答箱】漫画と脚本のちがい

>読みきり漫画を描くに当たって、「脚本論のこれは通用するけど、これはちょっと違うよ」なんて部分はあるのでしょうか?
>連載ものではなく読みきりなので、より映画に近いのかな?と考えているのですが…
>ちなみに30Pの少女漫画を描こうとしているのですが、これは脚本でいう「短編」を描くイメージで考えれば上手くいくのでしょうか?

ページ単価がちがう、と考えます。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 18:23| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

製作委員会システムのシミュレーション

先日ひどいポスターを見たので、
広告業界人として、
製作委員会のダメなシミュレーションをしたい。

結論は、
「複数の意見を反映させると、表現はダメになる。
何故なら、表現とは鋭いときに最も強いからだ」
である。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 17:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

似たような役割をするキャラクターは、一人に出来る

複雑になって詰まらなくなった脚本は、
人物を減らすことでシンプルに、力強くなることがある。

人物を減らすというのは、よくあるリライトの方法論だ。
しかし、何が要らない人物か見極めるのは、
慣れていないと難しい。

コツは、良く言われることだが、
「似たような役割をする人物を一人に集約する」
ことである。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 14:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

文章力の鍛え方

「それを知らない人に説明する文」を書いてみる。
恋。象。死。社会。知性。数学の必要性。
なるべくうまく説明できないものがいい。

そしてそれを最低三通りの、
全然違う人格で、説明してみること。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月18日

焦点に興味を持続できるか

要するに面白い面白くないというのは、
ここにたどり着くのではないか。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 13:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【ジェーソンさんへの回答箱2】ミッドポイント論2

そもそも論。
ミッドポイントは、ターニングポイントであること。
つまり、焦点を変えるポイントであること。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 11:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月17日

【ジェーソンさんへの回答箱】ミッドポイントの話

>大岡さんはプロットを作る際、まずフィナーレを作り込んで逆算して考えることをオススメしていますが、私の場合ですと物語の真ん中であるミッドポイントを練りこんでから前後を考える、というやり方の方が性に合っているようでした。

僕なりの解釈ですけど、ミッドポイントなるものは、
定義できないと考えています。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 19:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【日記】IQ246とCMの関係

ひとつだけ。
織田裕二が新しい役に挑戦している時、
「別の役」のイーデザイン損保CMを流すのは、無粋だね。

どちらのスタッフにも失礼だと思う。
posted by おおおかとしひこ at 14:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

場面を変えて誤魔化すな

色々苦しくなって、
場面を変えて誤魔化してしまうことはよくある。
プロでもだ。
たとえば、この先どうなるか思いつかなくて、
場面を変えて別のストーリーを挟み込み、
前の場面の決着がついたところから始めるやり方だ。

それは逃げだ。
ばれなきゃいいわけではない。
それは大抵ばれている。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 12:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

体育会系経験者の利点

理論を体で試すことを知っている。
体に染み込むには時間がかかることを知っている。
それは頭で考えても無駄で、反復しかないことも知っている。
どこまで出来ていて、どこまで出来ていないかを把握できる。
有効でない理論は捨てることを知っている。
いいコーチとダメなコーチ、合うコーチと合わないコーチがいることを知っている。
やるのはコーチではなく自分だということを知っている。
ダメ出しの意味をとらえ、反芻し、跳ね返すように成長した経験がある。
世の中には間違った理論があることも知っている。
トレーニングスケジュールを自分で組める。
途中で誰かに客観的な意見を求め、方向の修正を行える。
他人(一流、ダメな人、自分と似てる人)と自分を比較し、何が違うかを把握できる。
自分に合う指導者を探す苦労を知っている。
結果を出すのはコーチではなく自分だということを知っている。
おそらく、コーチにもある程度なれる。
挫折した体験、小さな成功体験がある。

演劇部は体育会系の側面もあるな、と演劇経験者と話すとよくわかる。

編集者やプロデューサーは、時に正しく時に間違っている。
体育会を未経験だと、彼らの指導や意見に、
100%依存するか100%反発するか、妥協するか、
みたいな選択肢しか持たない。
つまり、他人と組んで一緒に上がっていく、
という経験をしたことがない。

そういう意味で、我々の仕事は純然たる孤独芸術ではないので、
体育会の経験は社会的に役に立つ。
逆に、社会慣れしていないと振り回される。
posted by おおおかとしひこ at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月16日

「日本の一番長い日」と「シンゴジラ」比較論

シンゴジラがこの映画を参考にした、
という話を聞いていて、未見だったのでようやく見れた。

結論。
この映画の表面的なパクりに過ぎなかった。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 18:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【日記】鬱で死なない為の処方箋

20年前、残業250はざらだった。
それでも俺は死なずに助監督をやって来た。
辛くて辞めてった人はいた。病んだ人もいた。
助監督というのは、そういう戦場だと僕は理解していたので、
鬱にならないような防御策を打っていた。

後輩に公開しておきたい。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 16:07| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月15日

面接官「水を一瞬で氷にしてください」

理系、物理系「ムペンバ効果を利用します。
お湯を凍らせると水から凍らせるより早く凍ることが知られています」
さらに詳しい人「ただしムペンバ効果は再現性が不安定なのも知られています」
さらに工学系「欠品率は何%で考えればいいですか? コストはどれくらいで?
たとえば原子炉や加速器は使えますか?」

歴史系「人類の営みに比べれば、水が凍るのは一瞬」

文系「水の字の左上に点を打てばいんじゃね?」


さて、我々シナリオライターの回答は?

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 15:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

人生を想像しよう

あなたが男なら、女の人の人生を想像してみよう。
あなたが女なら、男の人の人生を想像してみよう。

生まれて、生きて、どんな目的を持ち、
どんな喜びや悔しさや悲しみを持ち、
何を我慢し、何を我慢できず、
晩年に何を思い死んでいくかを想像してみよう。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 11:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【日記】ブラックがだめなら、移民をすればいいじゃない

今回の労基の抜き打ち検査は、国策の一環と官房長官が言った。
川口浩探検隊を揶揄した嘉門達夫は、
「何故かカメラが先に入っている」と歌った。
NHKのカメラは、あの場所で待っていたわけだ。
つまり、見せしめとしての労基査察だ。

ブラック企業撲滅は一見美名に聞こえる。
しかし、そもそも日本の労働形態は、
農業村社会をベースとした家内性手工業だった。
コツコツ無限に働いて期日を迎える世界観だ。
これを時間で区切る、欧米型ホワイト管理をすると何が起こるか。
欧米型企業は、奴隷が必要な世界観で動いている。

つまり、日本にも奴隷が必要になるわけだ。
これまでは日本人が自ら奴隷になっていたが、
国策でそれを防ぐというのは、
奴隷を呼んでくる未来へ繋がる。

背広の白人と、ブルーワーカーの奴隷に、二分化する。
格差はより広がり、背広の白人の枠は狭くなる。
資本主義の完成へ、近づいていく。
僕には、労基の人たちの足音が移民の足音に聞こえた。

仕事に奴隷が必要なのは、未来永劫変わらないと僕は考える。
仕事というものは、泥臭いどぶさらいが殆どである。
人間はあまり賢くない。水は低きに流れる。
労働管理をきちんとするなら、どぶさらいはアウトソーシングしたほうが楽だ。
ちなみに高給で知られるテレビ局は、
制作会社はもう全部アウトソーシングして、
背広業務しかやっていない。
実際につくるスタッフは、別会社の奴隷である。
日本はどこまでも商人が職人を奴隷化することで利潤を確保してきた。

移民問題でEUを抜けたイギリスは我々の100年未来だ。
奴隷を調達出来なくて今後どうするか、たのしみである。
posted by おおおかとしひこ at 10:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

雑談:男女の違い

今日職場のお姉さまとトークしててふと思ったこと。

「思っても口に出しちゃ駄目よ」という処世術。
ざっくり下ネタだったのでOKだと認識していたのだが、
「女とは、思っても言わない生き物である」
ということをふと思い出した。

特に男女の描きわけに使わなくてもいいけど、
「思ったことは全部言う人」(だから思うことそのものを大事にする)と、
「思っても言うことを選ぶ人」(だから何を言ったかを大事にする)を、
描きわけると、対比や揉め事が描けて面白いんじゃないか。
posted by おおおかとしひこ at 03:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月14日

【日記】Bluetoothの不具合(surface 3 + BSKBB22 + MA-BTBL27)

僕はカフェなどで、文字うちにはsurface3を縦使いしている。
windowsでワードの縦書きを/十分な大きさの文字で/モバイルで扱う
には、この使い方が今のところベストっぽい。

ところでBluetoothのキーボードを使っていて、
ついでにBluetoothマウスも買ってみたら、
このふたつ(のドライバ)が相性が悪く、干渉するみたいだ。


続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

考えすぎは破滅する

今日後輩のコンテを見ていて思ったこと。
何回も直すと、わからなくなる。
そういう時は、最初に書いたやつに戻るといい。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月13日

不動点

物語は変化を描くものである。
ということは、変化しないものと対比すると、
変化を分かりやすく見せられる。

動かない背景の前で走る人は、何が起こっているかわかる。
あるいは背景が流れているが、走っている人が見かけ上同じ場所なのも、
何が起こっているかわかる。
背景も流れて人も走っていたら、
何が起こっているか厳密に分かりにくい。

動かないものを、不動点と呼ぶことにしよう。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【日記】エスケイプ

過労死のことについて、おじさんの時代の文化を書き残しておく。
というのも、あれだけツイッターが残っていることから、
若い世代は、「スマホのない世界」を知らないのではないか、という気がしたからだ。

僕が会社に入った1997年、
ケータイは仕事でほとんど使われてなかった。
高価なため、ないのが前提で仕事がすすんでいた。
勿論、ネットは存在していなかった。

どうやって連絡をとっていたのか。固定電話だ。
電話以外に連絡が取れないから、
「決まった時間に、決まった場所にいること」が仕事の一部だった。
そこで連絡事項が申し伝えられる。
今でも9:30出社を強制するのは、この名残だと僕は考える。

ところで、おじさんが若いころは、
それから逃げることができた。
一般に「エスケイプ」と言った。
授業を抜ける(フケる)、会社をさぼる、
などして、映画館やデートや海に行ったりしていた。

ケータイがなかったから出来た逃避だ。
だって物理的に行方不明になれるんだもの。

今、行方不明になったらケータイでおっかけられる。
最悪メールで、明日までやっとけと指示だけ飛ばされる。
物理的に同じ場所にいなくて良くなったけど、
逆に24時間鎖がつながれた。

エスケイプ。
その場からいなくなるだけで、鎖を切る行為。

僕の時代は、制作費40万持ち逃げして次の日から会社に来なくなった奴もいた。
ケータイがないから家に行くしかない。
彼は数か月そのアパートには帰って来ず、40万はうやむやになった。
(実際40万なんか制作費からすればはした金で、たいして問題にならなかった)


今、そういう逃げ方は出来ない。スマホがあるからだ。

ツイッターに悲痛なメッセージを書き、
誰か助けてと訴えることも出来るけど、
それでも誰も助けてくれなかった。
いっそ電源を切って、海に沈めて、
「スマホがない時代」の逃避の仕方を学ぶといい。
ネットは今やセーフティネットだけど、
その繋がりは昔はなかった。
顔見知りだけが、人のつながりだったんだ。


昔、エスケイプは不良の十八番だった。
80年代のマンガには絶対出てくるものだった。
不良が鬱になって自殺することは絶対ない。
つかまらなきゃそこは楽園なんだ。

そしてそもそも、広告とはやくざや不良の仕事なんだぜ。
posted by おおおかとしひこ at 16:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ルーティン

イチローの袖まくりなどで有名になった、
スポーツ選手のルーティン。
あることをするとき、癖のようなある動作をしてからだと、
同じことを安定してしやすい方法だ。
運動神経への自己暗示のようなものだ。

さて、これは純粋に頭の仕事と思われる、
シナリオライティングに使えるだろうか?

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 12:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月12日

【日記】過労死問題について、産業構造からこれだけは言いたい

サービス業(人件費や手数料が主な収入)は、
そのスペック以上を引き受けるべきではない。
8時間労働で全作業量を割り、その日数で仕事を受けるべきだ。

それよりも短いスケジュール、それよりも安い金額で受けるから、
下請けに無茶ぶりをし、寝る時間を削り、
期日ぎりぎりまでぎりぎりに部下を働かせざるを得ないのだ。

「それは今のうちのスペックだと期日内に出来ませんので、
お受けできません。よそを当たってください」
そう上が断らない限り、
部下は死に続けるだろう。

バブル時代の広告代理店の働き方は、
それでも唸るほど儲かったから成立した。
CM一本納品したら六本木で朝まで騒ぎ、
タクシーで熱海までつけてガッツリ寝て、昼すぎに出社し、
それらを経費で賄えるほど儲かっていたから成立した。
仕事を受ければ受けるほど儲かり、社長賞だった。
僕は1997年にプロダクションに入り、一年目に最大残業319を経験した。
残業代は全額出た。
今はそうではない。


「よそより安く、早くやります」と仕事を受けようとする営業を、
仕事を発注する側が疑ってかかれ。
どれだけ社内が働いて、どれだけ儲けを残すか分ってないやつだ。
それは部下か下請けを殺しにかかるか、移民にやらせるやつだ。
価格破壊は、結局人間の破壊なのだ。
posted by おおおかとしひこ at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サブプロットはなんの為にあるか

メインプロットを複雑にする為にあるのだ。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

下手なストーリー表現について考える2

スプレッドについて。

スプレッドは、ストーリーではない。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 12:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

観客は「自分ならどうするだろう」と思いながら見ている

そこそこ興味を引かれて、
ある程度感情移入していれば、
その困難な状況を、
「自分ならどうするだろう」と思いながら見ているものだ。
つまり、受動的メディアであるはずの映画に、
観客は参加している。
逆に、豚に餌をやるみたいに、一方的に垂れ流しているわけではない。
(愛情ある豚の育て方はそうじゃないかも知れない)

優れた物語は、皆観客を参加させる。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 12:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする