サービス業(人件費や手数料が主な収入)は、
そのスペック以上を引き受けるべきではない。
8時間労働で全作業量を割り、その日数で仕事を受けるべきだ。
それよりも短いスケジュール、それよりも安い金額で受けるから、
下請けに無茶ぶりをし、寝る時間を削り、
期日ぎりぎりまでぎりぎりに部下を働かせざるを得ないのだ。
「それは今のうちのスペックだと期日内に出来ませんので、
お受けできません。よそを当たってください」
そう上が断らない限り、
部下は死に続けるだろう。
バブル時代の広告代理店の働き方は、
それでも唸るほど儲かったから成立した。
CM一本納品したら六本木で朝まで騒ぎ、
タクシーで熱海までつけてガッツリ寝て、昼すぎに出社し、
それらを経費で賄えるほど儲かっていたから成立した。
仕事を受ければ受けるほど儲かり、社長賞だった。
僕は1997年にプロダクションに入り、一年目に最大残業319を経験した。
残業代は全額出た。
今はそうではない。
「よそより安く、早くやります」と仕事を受けようとする営業を、
仕事を発注する側が疑ってかかれ。
どれだけ社内が働いて、どれだけ儲けを残すか分ってないやつだ。
それは部下か下請けを殺しにかかるか、移民にやらせるやつだ。
価格破壊は、結局人間の破壊なのだ。
2016年10月12日
観客は「自分ならどうするだろう」と思いながら見ている
そこそこ興味を引かれて、
ある程度感情移入していれば、
その困難な状況を、
「自分ならどうするだろう」と思いながら見ているものだ。
つまり、受動的メディアであるはずの映画に、
観客は参加している。
逆に、豚に餌をやるみたいに、一方的に垂れ流しているわけではない。
(愛情ある豚の育て方はそうじゃないかも知れない)
優れた物語は、皆観客を参加させる。
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ある程度感情移入していれば、
その困難な状況を、
「自分ならどうするだろう」と思いながら見ているものだ。
つまり、受動的メディアであるはずの映画に、
観客は参加している。
逆に、豚に餌をやるみたいに、一方的に垂れ流しているわけではない。
(愛情ある豚の育て方はそうじゃないかも知れない)
優れた物語は、皆観客を参加させる。
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