そういう論調を唱える人は、ほんとに働いたことがあるのだろうか。
「これまでやって来たことが全部無駄になる注文に変わって、
なおかつ締め切りは変わらず、
費用も変わらず、
サービスだけは要求される」
という実態調査のほうが先ではないか?
「注文が変わったのだから、その分遅れるし、納期も下げられ、
費用もいただける」のなら、
残業しない方が効率よく仕上げられる。
そのように日本の商習慣はなっていない。
全部どんぶりでやってくれ、である。
欧米のように、かかった費用と期日を明細として出し、
フィーを30%をプラスし、満額支払われる、
という商習慣ではない。
「これだけの金と期日でうまいことやれ、ただし質は最高で」
という注文の仕方で、かつ金が渋い限り、
我々は200時間残業(申請は100以下)で、
複数の仕事を掛け持ちし続けなければならない。
60時間以内に制限? そんな目先の対策で何が改善するの?
その対策は社員を守る方策ではなく、
「対策を取りました」という外向けのポーズだ。
社内には「クライアントに最高のサービスを」とか言うんなら、
それこそダブルスタンダードだぜ。