2016年11月20日

二幕の書き方

二幕はほんとに難しい。
いつも悩みながら書いている。
長年の経験により、どうやらこうではないかという法則がふたつある。

1. 一意解があるわけではない。
2. 周囲の人々で決まる。

解説してみる。

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パンチライン2

長年CMをやってるので、僕は海外のCM事情も多少知っている。
海外のCMは15秒がなく、30秒以上が基本だ。
だから通販みたいな延々と説明するやつか、
しっかりしたストーリーがあるやつしかない。
そして面白いのは後者だ。

ところで、そういうCMには、
タグラインと呼ばれるものがあり、
それはパンチラインと呼ばれるものと、
ほとんど同一であることに気づいた。

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2016年11月19日

【日記】「いけちゃんとぼく」KBS京都放送でOA

20年前、僕は京都の吉田で学生をやっていた。
8ミリフィルムを回して、つないで、アフレコして、
立て看かいて、学園祭で上映していた。
学生時代のおわりに、
「俺は映画監督になる」と宣言して大好きな京都学生街を離れた。
あの場所は僕にとって特別で、
あの場所では今でも映画監督になりたい俺が走っている。

故郷に錦を飾るとき。

僕は、京都に少し恩を返せたかもしれない。
20年前の俺よ、赤くて4:3でビリビリのテレビで、
未来の俺が監督したやつを見るがいい。
そうして、「こんな糞映画より、俺が面白いものをつくってやる」と吠えるといい。

思い通りにいかなくて、後悔ばかりが残る映画だけど、
不格好でも愛してくれる人がいるのは、ありがたい。

ツイッターで、みんなの呟きを追いかけている。
もうすぐクライマックスの時刻だ。
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何故私たちは少し年下の話を書くのか

それは、私たちはその年の時に、
天下を取れなかったからだ。

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2016年11月18日

パンチライン

ジョーク、特にアメリカンジョークの構造は、
シチュエーションとパンチラインの二段構造らしい。

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アイデアはいくつ必要か

「オリジナルで面白いアイデア」は、
創作には常に必要だ。
細かいアイデアは沢山欲しい。
そうでなければ、平凡な世界の平凡なストーリーになってしまう。

しかしガツッとした、大きなアイデアは絶対的に欲しい。
三つ。

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悪魔のアイデア2

この厄介なところは、
Bだけで終わらないことだ。

Cはどうだろう、Dはどうだろう、
と、心配すればするほど、アイデアを生んでしまうことである。

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2016年11月16日

悪魔のアイデア

あるアイデアを元に作っているとき、
だいぶ終盤になって、
全く別のアイデアが閃くことがある。

そしてそれを元に再構成すれば、
とてもいいものになる予感のものの時がある。
それは、悪魔の囁きなのか?

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posted by おおおかとしひこ at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

企画書は嘘をつく

僕は基本的に企画書なんて信用してない。
設計図を信用するべきだと考えている。

なぜなら、企画書では嘘をつくことが出来るからだ。

企画書で「こんな感じの面白いことをします」と嘘をつき、
「じゃあほんとにそんな感じの面白いことをしてみろ。
面白いのか?」と問われたら、
「このあと考えます」と答えることが可能だからだ。

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posted by おおおかとしひこ at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アニメ的漫画的と、実写的なのは何が違うのか

昔、故市川準氏が、
「最近の若者が作るCMが、
どんどん漫画的になっている」
と嘆いていたことを思い出す。

実写的と漫画的は、何が違うのだろうか。

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2016年11月15日

破裏拳ポリマー、実写化…

ずっと狙ってたのに…。
タツノコヒーローものでも、
ガッチャマンより全然実写化しやすいネタで、
探偵社ものの深夜ドラマでやりたかった…。

監督の経歴を見る限り、
東映系ということだろうか。
仮面ライダーthe firstのような、
スーツデザインだけの映画にしてほしくないものだ。
そもそも探偵社もののフォーマットを映画一本にするには、
余程のシナリオの腕がいると思う。
大丈夫か。いや、大丈夫じゃねえんだろうな…
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全存在を賭けること2

所属するコミュニティを考える。
クラス、仲間内、会社、家族。
それなりに、そこで築いたポジションがあるだろう。

一家言あるやつ、鋭いやつ、リーダー、
リーダーじゃないけど多少は頼れるやつ、
面白いやつ、相談されるやつ。

そのポジションが崩れるかも知れない。
それが、ドラマである。

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wordで脚本を書くときのTIPS3

ふりがな編。

wordにはルビの機能があるが、
ルビを打つとその行だけ行間があく糞仕様だ。
日本語ワープロとしてはバグレベルだと僕は思う。

脚本を書くとき、余程の場合でなければ、
ルビを打たなければならないほど難しい言葉を使うのを避けることだ。
ルビを打つということは、耳で聞いて理解するのが難しい可能性が高い。

固有名詞は映画にクリティカルでないので、
固有名詞は簡単な言葉の組み合わせにするべき。
原作ものなどはしょうがないが、
人物名に関しては登場人物表があるので、
ふりがなはそちらで打ち、本編は打たない手もある。

どうしてもふりがなが必要なら、
ルビ打ちではなく、脚本(きゃくほん)などのように、
カッコに入れた表記を僕は推奨する。
多少文字数を食うけれど、何十から120ページの中の数文字だから、
誤差範囲であろう。


それでも行間そのままでルビを打ちたいなら、
以下のとても面倒なことをしなければならない。
(脚本を書くときは上の表記で、
小説を書くときは以下のやり方と、僕は使い分けている)

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アニメと実写の違い

仕事仲間で「弱虫ペダル」(原作、アニメ)の大ファンを見つけて、
今回の実写版の意見を聞こうと思ったら、
舞台版がダメだったという前置きつきで、
実写版を見せてみたら、おそろしく落胆していた。

比較のために、ざっと実写一話にあたる部分のアニメ版を見て、
議論を繰り返して見えて来た。

アニメと実写がどう違うか、という論点。

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posted by おおおかとしひこ at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月14日

全存在を賭けること

若者の書く脚本が未熟なのは、
「全存在を賭ける」という行為が、
未熟で貧弱であるからである。

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posted by おおおかとしひこ at 21:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

wordで脚本を書くときのTIPS2

小ネタその2。
字下げのこと。
台詞の二行目以降は一文字字下げ、ト書きは三文字下げなのだが、
wordにその字下げを自動的にやってくれる機能はないので、
手作業で一々やらなければならない。

で、重要なことは、
台詞やト書きを打つときは、
字下げを気にせず打つことだ。

会話のリズムは字下げと関係ないからだ。

執筆と編集は別の人格がやらなければならない。
落ち着いたときに字下げ作業だけやると、名文が書けるぞ。
名文は字下げと関係ないところで書かれるものだからだ。

極端にいえば、字下げ作業なんて移民のバイトにやらせりゃいいのだ。
あなたの仕事は、名文を書いたり、すばらしいストーリーを書くことである。
wordの字下げごときに、わずらわされるべきではない。
細かい作業を、作品がだめなことの言い訳に使うべきではない。

つまり、wordは編集ソフトであり、執筆ソフトではないということである。
クリエイティブな本質的な作業は、wordとは関係がないのである。
(一太郎などは使ったことがないので、わからない。
MacのSimple TextとUNIXのemacsしか使ったことがない。
学生時代はemacsを使っていたが、それも脚本には向かなかったなあ)
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wordで脚本を書くときのTIPS

〇表紙にページナンバーを振らないオプションを使おう。
(さらに、ページ開始番号を0に設定すると、
表紙がページ番号なし、次のページから1,2,3…となるよ。
ページレイアウト→ページ設定のオプション→その他→先頭ページのみ別設定、
挿入→ヘッダーとフッター→ページ番号→ページ番号の書式設定。
wordのバージョンにより異なります)

表紙に、タイトル、作者、登場人物表とすると、
ページ数×2=尺の分数になって計算しやすい。
(20字×40行に設定してあれば)

登場人物設定表はそのうち2ページ目になるので、
最終的には(ページ数-1)×2が尺数になる。
この-1の工程がだいたいめんどくさいので、
最終稿だけ2ページ目を新たにつくることがよくある。
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2016年11月13日

平凡な話をドラマチックにする方法

ざっとプロットを組んでみたとき、
その話があまりにも平凡で起伏がない、
と落ち込むことはよくある。
どうしてドラマチックにならないのだろう。
ドラマチックにするには、どうすればいいのだろう。

TIPSだけど、ふたつある。

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posted by おおおかとしひこ at 15:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月12日

脚本の練習と心理学2

さらに応用編。

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posted by おおおかとしひこ at 11:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

脚本の練習と心理学

人間と人間の関係を書くのなら、
心理学のひとつやふたつは研究していることだろう。

しかしそれは生きた知識にしなければならない。
たとえば。

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2016年11月11日

【風魔】無限の住人の傷

風魔ネタその2。「無限の住人」の特報予告が公開された。
万次の右目の傷は、特殊メイクでやったそうな。

この何百分の一しか予算がなかった独眼竜の竜魔は、
特殊メイクを諦めて眼帯に決断した。
まあ、眼帯萌え狙いましたけどね。
舞台のこともあったしなあ。

竜魔の左目を原作に近づけるうまい方法はなかったのか、
まだ悩んでたりする。
十年を経て正攻法を見れたわけですわ。

そういえば、竜魔の眼帯は「シルバー」という
デザインパターンもあったのを思い出した。
それはそれでカッコよかったかも。
posted by おおおかとしひこ at 22:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 実写版「風魔の小次郎」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

リライトにかかる労力

プロの現場では、
初稿を書いた以上のアイデアと労力が必要とされることが多い。

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【風魔】妖水、カラオケビデオに?!

先日行ったカラオケのビデオに、妖水出演か。
オシャレな都会でデートする、オシャレな男女のさま。
新橋ビッグエコーだったと思うが、
俺が入れた曲じゃないので、曲名アーティスト名は酔ってて覚えてない。
おそらくは若者のラブソングジャンル。
特定班、情報もとむ。
特定できたらみんなで歌おう。

(追記:DAMの名曲の数々に出演、
というファンサイトまではたどり着いたが、曲名特定できず)
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2016年11月10日

犯人探し

我々は何故なにか起こったら、
犯人探しをしたがるのか。
それは、「敵を倒す」物語と関係しているのではないか。

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敵を倒す物語

ものすごく単純化すれば、
ほとんどの物語はこれに帰着してしまう。

一幕: 平和な日常に、敵がやってくる。
二幕: その敵を倒すため、皆がまとまっていく。
   たいてい犠牲者が出る。
三幕: その敵を倒す。平和が訪れ、皆が成長する。

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【作品置き場】「てんぐ探偵」挿絵置き場

pixivにて、「てんぐ探偵」の挿絵や表紙一覧が見れます。
お好きな人、お楽しみください。
なお新しいもの順のため、ネタバレを避けたい方はご遠慮を。
現在26話ぶんまでアップしております。

http://www.pixiv.net/member.php?id=19798324
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何故トランプが勝ったのか

脚本論の立場から、分析してみよう。
彼の存在が、劇場的だったからである。

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2016年11月09日

映画・ドラマのふたつの作り方

脚本を先に作るか、あとに作るかである。

原則は前者だと思うが、商売上後者のやり方が主流になってしまい、
今失速している。

以前、音楽業界と同じだと評した。
詩先からメロ先になって、音楽がだめになった
(聞きこむほどのものがなくなった)のと似ていると僕は思う。

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【日記】残業は無能か

1かかる作業を1.5かかるのは、無能である。
しかし実際の現場は、
2かかるところを無理して1.5に収めてきた。
これを1にしろという。
2にしかならないよ。

経営者は、全ての現場が立ち上がり完全撤収するまで、
付き合って、何にいくらかかっているか、把握してから、
1にしろと言ってはどうか。

残業は、余計なことをしてるんじゃない。
明日の分を今日中にやって、
コストや工期を短縮してるんだ。
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二人芝居と三人芝居

あるシーンを書くときの基本は、
二人芝居と三人芝居だ。
実際には、ひとつのシーンにはもっと人がいるときのほうが多い。

しかし、4人だろうが5人だろうが10人だろうが、
ブロックわけすれば、
二人芝居と三人芝居の組み合わせで書ける。
それは、「一度にしゃべるのは一人である」
という暗黙の原則があるからである。

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posted by おおおかとしひこ at 12:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする