2017年06月15日

シナリオ工学は間違っている

ハリウッドでは、シナリオ工学なる考え方があるそうだ。
いわく、シナリオ全体は部品の集まりの機械のようなもので、
複雑な回路と同じようなものだと。

ここまでは合ってると思う。

しかし、
「だからパーツを交換して、回路を再設計できる」
と考えている。

これが間違いだと思う。

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posted by おおおかとしひこ at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【すーざんさんへの回答箱】ストーリーアナリストは必要か

> ハリウッドにはストーリーアナリストという職業があり、彼らがシナリオを多角的に分析し(ストーリーライン、キャラクター、台詞等)、これはいけると判断すれば売り込むそうですが、ならばなぜ駄作が多いのでしょうか。億単位のお金が動く以上、責任は重大なはずです。シナリオは面白かった。しかし、映像化したらイマイチだった、ということはあるのでしょうか。やはり単純に、ストーリーアナリストの感性がイマイチだったのでしょうか。

名評論家と名選手は違う、ということでしょうかね。
書くのはあくまでライターであり、アナリストではないでしょうから。
企業コンサルが最近流行ってますけど、
決断するのは経営陣、みたいなことかも知れません。
どんなにコンサルが優秀でも、
経営陣が間抜けなら会社は傾きます。
コンサルは金を貰って一回限りの契約ですから、次のクライアントを探しにいく。
(またコンサルは、自分達の業績をうまくアピールする資料作りが上手で、
それが真実の実態とは限らないことが多い)

アナリストは診断するまで、手術は別の人。
アナリストもコンサルも手を汚さないので、
汚ねえな、
と僕は考えています。

最近の表現が詰まらないのは、
逆に余計なコンサルを入れて、
尖った表現を丸めていることが多いと、
現場では実感しています。
表現に無知な上役は、
フロントラインの感覚より、
コンサルの意見を聞きがちだからです。
posted by おおおかとしひこ at 11:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする