2018年08月21日

お金の話

「カメラを止めるな!」が仮にオリジナル脚本だとして、
これを1から作り監督した人のギャラは、
今回のヒットを受けて、
何年食べられるだけの金を受け取るのが正当だろうか?

僕は年収1000万の暮らしを1年か2年続ける程度には、
夢があってもいいと思う。

しかしこの映画の予算は300万だ。
監督脚本のギャラは30万?10万?
ちなみに興行収入は、今の普通の契約ならば1円も製作者には入らない。
興行収入は、それをかける配給会社と映画館で山分けする。
(別途契約があれば違うけど、そんな要求をしてくる監督の映画はかけない)

ハリウッドの監督のギャラは、おおむね制作費の10%と聞いた。
日本の監督のギャラは5%以下と聞く。
じゃあ20万としよう。
一ヶ月暮らしておしまい。二ヶ月は家賃考えると苦しいね。
何年もかけた「仕事」なのに。

「すげえ!名作だ!」って褒めるなら、
この仕組みがおかしいことに気づいてくれ。
「予算を削れ」ってこういうことなんだぜ?
posted by おおおかとしひこ at 13:37| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「みんなこう言ってるよ」の国に生まれたことを恥じる

「カメラを止めるな!」の盗作報道の続報。
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/15187987/
真相はどちらでもいい。

一番腹が立ったのは、記事の締め。
>作品自体は評判が良いだけに、後味の悪い決着は誰も望まないだろう。
(取材・文:志和浩司)

お前はどう思うんだ?
「みんながいいと言ってるからいい」のか?
どうして判断保留するんだ?

「笑ったし驚いたが、
『ラジオの時間』『運命じゃない人』のような、
いい映画を見たという満足感がなく、
人生になんの影響も及ぼさない。
添加物だけで栄養のない合成食品のよう」

が僕の感想で、

「これらを神のように持ち上げるなら、
もっとオリジナリティの純度の高い本物をみた方がいい。
そして偽物を持ち上げてる人は信用しないことだ。
良貨が悪貨に駆逐されていくことが醜い」

が僕の意見だ。

マスコミの世論操作がどうのこうのいう前に、
自分自身の感覚の方が先だろうに。
posted by おおおかとしひこ at 12:47| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

再び「カメラを止めるな!」に関して書こうとしたら

このようなことが報じられていた。
http://news.livedoor.com/lite/topics_detail/15186450/
記事を読む限り、こりゃアウトだ。

しかしその「原作」たる「GHOST」と、
アンジャッシュのコント、
内田けんじの「運命じゃない人」「アフタースクール」「鍵泥棒のメソッド」
との類似性はどうだろう?

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posted by おおおかとしひこ at 10:15| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする