YMOの一人がいなくなった。
あの時見た未来は、まだ実現していない。
テクノポリスとライディーンは、
「音楽」というものの当時小学生の僕の概念を、
叩き壊したと思う。
歌い手たちの歌謡曲、アイドルたちの歌謡曲、演歌と祭り、
と外国の曲(せいぜいロックとビッグバンド)しかなかった世界に、
「未来」を持ち込んだ。
この「未来の感覚」は、
当時のゲームセンター(僕はインベーダー時代から通っている)にもあり、
ギャクシアンやニューヨークニューヨークやムーンクレスタや、
ディフェンダーなんかは「未来」だったなあ。
(この頃からトラックボール苦手)
それが完全に結実したのが「ゼビウス」だよね。
テクノポリスのイメージは「未来世紀ウラシマン」のネオトキオが、
僕の原体験かなあ。都市型のSFは沢山あったろう。
映画では「トロン」があった。
83年に、YMOの世界にメジャーが追いついた。
それからYMOは、その先の未来が提示できなくなったのかも知れない。
今やみんな打ち込みで、リアル演奏の方が重宝がられるようになり、
ギャラも高くなってしまった。
そのことについてどう思ってるのか、誰かインタビューしてないかな。
YMOの見た未来は、今や安っぽく再生産できる。
たとえばVRのBGMは?
自動生成エレクトロか、逆の生演奏だと思うんだよな。
wikiを調べて、イエローマジックとは、
白魔術とも黒魔術とも異なる、黄色人種によるアイデンティティを、
指そうとしたらしいと知った。
それって今はなんだろう。
雅楽や祭りに、再び戻りそうだがね。