聖闘士星矢の爆死ニュースがそろそろ出回っている。
80億もかけたのになぜ?
ハリウッドでつくったのになぜ?
とか、
子供の頃に夢中になったものを大人になっても、とか、
見てもしないものを外側だけから意見する人が多すぎる。
そのショウの中身、台本が詰まらないからに決まってんじゃん。
どんなに美男美女でも、
二時間つまらない芸をさせられたショウなんて、
苦痛でしかないよね?
どうして星矢は地下闘技場で「逃げる、踊りのような闘い方」をするのか?
なぜ彼は運命から逃げないのか?
なぜ彼は運命に立ち向かうのか?
女神を守る理由は?
姉を探す彼の目的との合致は?
(たとえば女神を守るから財団の力で姉を探せ、という取引したっていいよね)
なぜ敵と戦うの?
敵の目的は?
なぜ殺し合わないといけないの?手打ちじゃだめなの?
警察や軍隊やマスコミはなにしてんの?
魔鈴さんはなぜ星矢に闘法を教えるの?
原子を破壊するパンチなのに何も壊れないのはなぜ?
これらに「この映画なりの答え」がないから、
ご都合主義で話が進んでて、
全部「行きがかり上」ばっかだから、
つまり穴だらけの脚本だから、
つまらないんだよ?
宣伝に金をかけなかったからじゃないよ?
予告編を見て「おもしろそうな脚本」の匂いがしないからだよ?
俺たちは星矢の人生に感動したり、
女神を守って世界を救うことに、涙を流したい。
そのマンガ的な設定だとしても、
その世界の中では本当のことに思えて、
そこに夢中になり、感動したい。
それがフィクションの力だ。
たとえば「RRR」ではそれが出来ていた。
だから僕は拍手を惜しまないんだ。
俺がいいなと思ったのは、
ペガサス幻想が流れた場面ただ一つだけで、
それってただのパブロフじゃん。
パブロフの犬たちにベルを鳴らして儲けるつもりだったのか?
それが興行だというなら、やめちまえ。