【追悼】谷川俊太郎

御歳91だったそうな。もはや昇天というべきか。

ネスカフェのCMにも採用された「朝のリレー」が好きで、
それを台無しにした、安易な空素材と文字だけのCMが大嫌いで、
それからネスカフェは飲まなくなった。
僕はまだ怒っている。


谷川さんの詩は、満州みたいな匂いがする。
満州行ったことないけど、
自然が厳しくて、でもなんだか理想を見てる人がいて。
機械文明やネット文明に侵される前の、
地球と生きてた人類の匂いがする。
行ったことあるのでは、北海道が似ている。
満州はもうないから、
それを味わうにはもっと遠くに行く必要があるかもだ。
田舎はいい人なんじゃなくて、素朴なだけだ。
だから素朴な悪いこともあり、素朴な馬鹿もいる。
それも含めて人類だ。

人がそこにいて、人類がそこにいる。
それだけで詩になると、谷川さんは教えてくれた。
僕も詩人になりたかったな。

僕がコピーを書くときは、いつも谷川さんを基準にする。
それくらい簡単なことばで書いてるかと。
たかが企業の矮小なアピールを呑み込めるほどの、
小さな、大きなスケールで書いてるかと。

これからも水準器であってください。
posted by おおおかとしひこ at 12:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

恐怖という動機

なぜ忖度するのか。怖いからじゃないか。
なぜ自信がないのか。怖いからじゃないか。
なぜ相手を威圧したりマウント取るのか。怖いからじゃないか。

続きを読む
posted by おおおかとしひこ at 08:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする