直前の記事、全部を見直して、
「型と実戦」にすべきだと思ったが、
このプロセスは面白いぞ、と思い、これについて書いてみる。
このブログは最初にタイトルを書き、
その後本文を書いている。
タイトルを書いた時点で、大まかな内容は出来ているが、
詳しい文章まで決まっているわけではない。
書きはじめたときは、演武について書こうと思っていた。
演武は型を色々並べたもので、一種のストーリーをなしている。
一連のストーリーということで脚本との関連を書こうと思っていたが、
書いているうちに、要素である型のほうが分かりやすいことに気づき、
構成単位である型やベタを中心に論が展開することになった。
こんな短い文章ですら、
当初に書こうと思っていたことと、出来上がりに齟齬がある。
いわんや脚本においておや、である。
タイトルを決め、序盤を書き始めると、
当初のこととは微妙に違う方向へいくことは、
脚本の第一稿ではままあることだ。
当初のコンセプトと、最後のコンセプトがずれるのだ。
よれたものは話としてはつまらない。
従って、リライトすることになる。
そのとき、当初のコンセプトと、途中からのコンセプト、
どちらで貫くか迷うことがある。
おそらく、後者が正解だ。
タイトル、序盤を、全面書き直しするべきだ。
それで方向性を見失わないように、いいタイトルをつけるべきなのは以前に書いた。
前者が正解の場合もあるかも知れない。
その場合、序盤に、後半何をするつもりだったかを明らかにし、
全体のコンセプトや構成からやり直す必要があるだろう。
いずれにせよ、的確なタイトルはつけ直したほうがよい。
人間は、書いている途中全て同じ状態ではない。
だが同じ状態で書いていることが、お話の場合は前提だ。
作者の混乱を作品には出すべきでない。
入念に手の入ったお話とは、同じ状態で書いた前提のものだ。
揺れがあることを自覚して、それをコントロールしよう。
件のタイトルを型にして、冒頭を書き直せばいいだけなのだがね。
2013年11月13日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック