とかく迷いがちなACT 2。
設定、展開、解決のうちの展開部分、
と言われても、何をすれば展開と言えるのかも分からなくなる。
そういうときは、「新しい事がわかることが展開だ」と考えるとよい。
現時点で設定されていることに、
新しく足されてもよい。(世界の風呂敷を広げる)
現時点での設定のどれかが否定され、
現時点での設定が覆されてもよい。(脳内図式のどんでん返し)
それにより、現時点での世界は書き換えられる。
主人公に動機と目標があれば、
このことで、小目標の変更がある。
つまり、焦点がかわる。
即ち、この新事実は、焦点の変わり目、ターニングポイントになるのである。
ターニングポイント後、
主人公は新たな焦点の為に行動する。
それを単純にただ受け入れる人はいないから、摩擦や軋轢を生む。
それが新しいコンフリクトになる。
そのコンフリクトを乗り越えることが、
新しい焦点になる。
展開は、絵面でいえば、
新しい場所に行ったり、新キャラが出てきたり、
目標がガラリと変わったりすることだ。
この表面的な展開感は、上のようなことで実現されるのである。
分かりやすい代表例は、「捜査の進展」である。
次々に新しい資料が出てきて、
推理が変わり、容疑者が変わり、新たな犠牲者が出たりすることが展開だ。
これらは全て、新事実からもたらされる。
新しい事実のもたらされ方は、研究に値する。
誰かから聞くのは、ごく普通のやり方だ。
テレビニュースで親友の死を知る、
膨大な昔の資料を見て、一枚の衝撃的な写真から新事実を知る、
浮気の場面に偶然出くわし、知りたくなかったことを知る、
新世界からの使者がくる、
などは、全て視覚的なパターン(見てしまう)である。
音で聞くより、新事実は絵で見る方がインパクトやショックが大きい。
なるべく台詞オンリーでなく、絵で見せることを考えるべきだ。
展開とは、
場所や人の絵が変わることであり、
それは流れが新しくなることであり、
それは焦点が変わったからであり、
それは新事実を知ったからなのだ。
それへのリアクションや、感情や当然の行動や反応を書いていけば、
自ずと新しい流れが生じていく。
展開とは、新事実のことである。
困ったときは、思い出すとよい。
2013年12月13日
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