2014年01月19日

点を生め。線で繋げ。落ちをつけろ。

大山倍達は、極真空手の奥義を
「点を中心に円を描く。直線はこれに付随する」
(接触点を円で崩し、一番早い攻撃で仕留める)
と表現した。

それ風に言うと、
物語の奥義とは、
「点を生め。線で繋げ。落ちをつけろ。」である、
と言ってみよう。


ツカミを面白くせよ。

何がなんでも最初にツカミがないと、
人は見向きもしない。
(CMでトップカットにロゴが入るのは論外だ。
人はCMなど見たくない。見たくない人に、帰ってくださいと
最初から言っている)

面白いシチュエーション、斬新な入り方、
新しくなくても、みんな好きなシチュエーション、
静かな異変、
どんな入り方にせよ、おっと思わせ、気を引くことをしよう。
それは、最初の点である。
複雑で平凡なこの世に、ちょっと目立つ点が現れる。
(異物論的には、異物との出会いだ)


その点は、点では終わらない。
展開する。
最初、単なる異常だったものが、次のものへ展開する。
点で終われば、出落ちであるが、
点が線になったとき、物語がはじまるのである。
ここから、線をどれだけのばせるかだ。
まっすぐ伸びていくのかと思いきや、
その方向は変わって、先が読めない面白さに変わってくる。
(焦点、ターニングポイント)
その紆余曲折が、展開である。
展開のイメージは、六面体の展開図を僕は思い出す。
最初にあった伏線要素(六面体)が、
次々に開かれ、別々の面が見えてくる。
その引き出しを全部開けて行く過程が展開のイメージだ。
前に進む状況も展開だが、
見えない状況ではなく、ある程度六面体の展開のどの辺をやっているのか、
分かると安心してこの濁流に身を任せられる。
その軌跡が線である。


線の伸びて行った先は、落ちである。
点で始まったものは、最後に落ちが来ることで終わる。
鮮やかなことが必要だ。
ダラダラ終わったり、今一終わった感じがしなかったり、
納得いかないのは落ちが悪い。

落ちは、物語の単なる決着だけでなく、
この話のまとめでもある。
結局、この話になんの意味があったのかを、
上手くまとめると、人は納得する。
(テーマの定着)
それが切れがあればあるほど、名ラストになる。


点は線になり、落ちになる。

順番でアドリブで話しはじめてもよい。
落ちから逆算してもよい。
点と落ちだけ思いついて、線を考えてもよい。

その三つがそれぞれ面白いものになり、
その三つの連関が面白いものであれば、
その物語は、面白い。
posted by おおおかとしひこ at 13:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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