2014年02月07日

15秒の世界と110分の世界

戯れに、15秒の世界で書いたパーツが、
映画と対照するとどうなるかという表をつくってみたら、
結構興味深かったので載せてみる。
(スマホなどでは表示が見にくいのでPC推奨)
映画の尺は、ここでは110分とした。

15秒(450F)    110分

3"      1/5   22分
2"15F    1/6   18分
2"     1/7.5  15分

1"25F        13分
1"20F   1/9   12分
1"15F   1/10   11分

1"10F        10分
1"05F        8分半
1"     1/15   7分
25F     1/18   6分
20F    1/22.5   5分

15F    1/30   3分半
12F    1/32.5  3分1/3
10F    1/45   2分半

8F          2分
7F          1分2/3
6F     1/75   1分半
5F     1/90   1分13"
4F     1/112.5 1分
3F     1/150  3/4分
2F     1/225  1/2分
1F     1/450  1/4分(15秒)


左上と右下がループする面白い表になった。
台詞の「ひと間」「ふた間」は、
CMでは、10F20Fのことをさし、
映画では1秒2秒をさす。
音の編集では、7F、4F、3Fをよく使う。
アクション編集では、2や1Fの編集がキモになる。

映画では、短いシーンは1分半で、
3分は比較的じっくりしたシーンだ。
5分は長いシーンで滅多にない。
シークエンスは7〜8分あたりが標準的で、10分を越える長いシークエンスもある。


15秒に詳しい人ほど、110分の構成パーツが分かるだろうし、
逆に110分に詳しい人ほど15秒の世界が想像出来るだろう。
1Fをいじることは、映画では1/4分をいじることになる。


あるいは、自分のよく知っている時間世界
(映画、曲、時間割、時刻表など)
との対応表をつくってみると、
時間の車幅感覚の対応表が得られるかも知れない。

映像は時間芸術だ。
リアルタイム時間について、あなたが感覚を研ぎ澄まさなくて、
誰が研ぎ澄ますというのか。
posted by おおおかとしひこ at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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