コンセプトやログラインが、シンプルになり、
誰でも分かりやすく、面白そうになったときである。
今書いている新作は、
そろそろ持ち込むレベルに来ている。
最初の構想は秋ぐらいに本格化したから、
もう半年ほど練ったことになる。
再構成や要素の足し引きをくりかえし、
今何バージョン目かの企画書を書いているところだ。
今のバージョンが、
そろそろ光を放ちはじめていると感じた。
第一稿は酷い(しかし初期衝動は一番ある)。
主観的な面白さ、客観的な面白さ、
何を主線にし、
何を副線や補助線にするか、などについて、
随分と考えた。
自分のやりたいことは結局何か、
そもそもの初期衝動は何だったか、
その奥にある、テレビはこうあるべきという思いの正体。
それを、随分とシンプルに表すことが、
ようやく出来るような内容になってきた。
全12話のオリジナルドラマだ。
シリーズ構成も随分前後した。
その為のリライトも随分とやった。
その試行錯誤とは、
当たり前なのだが、何がテーマか、
を考えることなのだ。
初期の思いつき、
様々な発展的思考、
数々のエピソードの創作や全体の想定、
第一稿を経て、
作品は、長いリライトの旅に出る。
第一稿では、一部に光る部分はあるが、
まだ全体が光るには及ばない。
ログラインやコンセプトを何回もつくりなおし、
そのたびに内容を刷新し、
どうやらひとつになってきたとき、
それが新しく、みんながワクワクしそうになってきたとき、
自分にしか分からない専門用語ではなく、
平易な言葉で短く書けるようになったとき、
作品は光を放ちはじめる。
あとは、その光が作品の隅々に至るように、
微調整を繰り返し、ノイズをとって行く作業になる。
別に俺がフィニッシュすることもなく、
他の人がやったとしても、この光自体が失われることはないだろう
(勿論俺が監督すればマックス面白いけど)
というレベルに来ていれば、
それは客観的にも光を放ちはじめている状況証拠である。
あなたの物語は、光を放っているか。
練ること、主線副線補助線を決めること、
テーマをつくること、ログラインやコンセプトがシンプルでも面白くなっていること。
第一稿に情熱があれば、
それをこのような最終目標にしてゆけば、
どこかの時点で、光を放ちはじめる。
それが、作品として生まれたと言うことだ。
2014年03月12日
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