大人と子供の違いは、
愚行権を認めるかどうかだ、という話を聞いたことがある。
人は、何も品行方正であらねばならない訳ではない。
自らすすんで愚かなことをしてよい。
ただし愚かなことには、反動がある。
法秩序のもとでは殺人はつかまる。
法秩序がなければ復讐される。
酒や薬に溺れれば正気を失う。
引きこもりはチャンスを失う。
悪口を書けば炎上する。
色々な愚かなことをする権利を、愚行権という。
大人は「分別がある」という前提なので、
愚行権がある。そのリスクを自ら受けなければならない。
(たとえ知らなくてもだ)
子供は「分別がない」ので、
愚行権はない。
愚かなことをしても、やり直すチャンスを与えたり、
そのリスクを教えなければならない。
20歳になれば、大人の仲間入りだ。
堂々とリスクのある愚行を犯す権利が生まれ、
子供に愚行権を認めず指導する義務を持つ。
これが日本の法律の世界の解釈かどうかまでは知らないが、
大人になることは、愚行権を行使すること、
そして愚行を誰からも止められることはないこと、
その愚行が全て自分に帰ってきても誰も守ってくれないこと、
というその大人の発想に、しびれた記憶がある。
日本人の発想じゃないよねこれ。イギリス当たりの輸入かな。
僕は、愚行の結果腹が出ています。
2014年03月27日
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