2014年03月27日

大人と子供の違いは、愚行権

大人と子供の違いは、
愚行権を認めるかどうかだ、という話を聞いたことがある。

人は、何も品行方正であらねばならない訳ではない。
自らすすんで愚かなことをしてよい。

ただし愚かなことには、反動がある。
法秩序のもとでは殺人はつかまる。
法秩序がなければ復讐される。
酒や薬に溺れれば正気を失う。
引きこもりはチャンスを失う。
悪口を書けば炎上する。
色々な愚かなことをする権利を、愚行権という。
大人は「分別がある」という前提なので、
愚行権がある。そのリスクを自ら受けなければならない。
(たとえ知らなくてもだ)

子供は「分別がない」ので、
愚行権はない。
愚かなことをしても、やり直すチャンスを与えたり、
そのリスクを教えなければならない。
20歳になれば、大人の仲間入りだ。
堂々とリスクのある愚行を犯す権利が生まれ、
子供に愚行権を認めず指導する義務を持つ。


これが日本の法律の世界の解釈かどうかまでは知らないが、
大人になることは、愚行権を行使すること、
そして愚行を誰からも止められることはないこと、
その愚行が全て自分に帰ってきても誰も守ってくれないこと、
というその大人の発想に、しびれた記憶がある。
日本人の発想じゃないよねこれ。イギリス当たりの輸入かな。

僕は、愚行の結果腹が出ています。
posted by おおおかとしひこ at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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