時々自分にも課しているのだが、
自分の作家としてのキャッチコピーを書いてみることだ。
よく自己紹介をクリエイティブにやる、
なんてのが広告業界の新人研修であるが、
それをプロになっても続けるのだ。
自分はどういう人間か。
長所や短所。自分の思っているそれと、他人の思っているそれのズレ。
他人からは一見このように見えているが、
実はこうなんだと言えば、へえっと思われること。
このように記憶されたいということ。
就職活動を経験した人は、
こんなこととしばらく向き合い、
落ち込んだりした経験が山ほどあるだろう。
転職する人も、またこれに向き合うのか、とうんざりすることもあるだろう。
それを、一年に一回、作品集の更新とともに、
やることにしている。
自分は何が得意なのか。苦手なことは。
たとえば僕は、脚本家としては、「やさしい人間ドラマのストーリーテラー」
監督としては「オモシロさ、時々繊細さ、たまにヒロイズム」だと、
勝手に思っている。
論理的に物事をすすめ、ロマンを語る性格だ。(乙女座)
(今年のキャッチコピーはまだ書いていない)
某プロデューサーには、「間抜けな面白さ」と言われたことがある。
僕のつくる笑いは、そういうボケが多いかも知れない。
この業界、作品をもって自己紹介するのがベストだが、
それが全てでもない。
自分への客観性を見つめる意味でも、
世の中にある他の作品、作家と、
何が似ていて何がオリジナルなのかを、考えて書いてみるとよい。
大抵、たいしたものにならない。
あなたは万能の神ではない。
それに慣れることも、このエクササイズの目的だ。
2014年03月29日
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