2014年04月08日

線の面白さの例2

謎の動機。
何故これをやったのか分からない。
なるほどそういうことだったのか!
という面白さ。


簡単な伏線と解消の関係でもある。
謎かけと謎解きだ。

刑事物、殺人ものでは、
動機の解明は焦点の中心だ。
謎の連続殺人などが典型的だ。
(解明の途中、線で結ばれる面白さを併用する)

「ベスト・キッド」でも、
空手の修行に来たはずなのに、ペンキ塗りばかりさせられた。
しかしそれは、受け技の練習だったのだ!
ミヤギ先生は、反復練習をさせて体に覚えさせていたのだ!
という面白さがあった。

「ハスラー」のしびれるオープニングはこれだ。
チキショウブラフだったのか!と悔しがる相手を出し抜く、
ハスラーとはギャンブラーでもある、
という事を描く鮮やかなオープニングだ。
(「ハスラー2」の最重要場面でこのオマージュが使われたとき、
僕は思わず拍手してしまった)


何故やったのか分からない、という謎の前ふりと、
実はこういう動機からだったのだ、という解明の組が、
予想がつかなければつかないほど、
そして納得いったときほど、面白い。

これもポピュラーな伏線と解消の基本だ。
使いこなせるように研究しよう。
posted by おおおかとしひこ at 21:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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